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なんと続刊が!しかも娘まで生まれている……。
古書マニアの執念をミステリに仕立て上げた手腕を楽しむ読者から、
黒髪ロングで足を悪くしたボインのイラストに幻想抱き精液絞り尽くした読者から、
幅広い読者層を虜にした7冊シリーズの堂々続刊。
もちろん私は前者ですが。
(いや、立ち止まって考えるならば、たとえば声優に過剰に幻想を抱き恋人報道に衝撃を受けCDを割ったり焼いたりする奴と同じく、清楚やウブさに惹かれていた女性がいきなり結婚したり出産したりしたら意地悪く性的なやっかみを投げかけてしまう、半ばルサンチマン半ばマチズモな自身を、顧みるべきか。)
前7巻から7年経て2018年という、刊行現在時にアジャストされた。
今回は短編連作。
特に気づいたのは、生活のスタイルや立ち居仕草や振る舞いといった、人が人と生活する場における細かい生活のあれこれが、丁寧に描写されるかと思いきやミステリにまで食い込んでいる、という作風。
もちろん以前もそうだったのだろう。
最後の最後に明かされる「大輔が忘れてしまった本」の正体は、憎いね。
ところで語り手をめぐる構造がちょっと面白い。
7作続けて大輔単独の語りだったが、今回の連作においては「栞子が語る、各人物の語り」という若干イレギュラーな語りになっている。
反則とも失敗ともいえる(なぜなら栞子が扉子にどこまで語ったか不分明だし、そもそも栞子が他社の内面を代弁するなんて、ありえないからだ)。
しかしこのシリーズをずっと読んできた読者には、あー栞子は「語り手=報告者」(大輔はこちら)というより「語り部=アレンジャー」になったのね、むべなるかな、と頷けるのだ。
単線から複線へ。堂々とした作風といおうか。
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よく行く書店でランキング1位に、映像化で人気が出たのかと思い、一度はスルー。 後日、別の書店でも1位に、
「んっ?」と思い、よく見ると、サブタイトルに
「~扉子~」とあり、即座に購入。
シリーズは前巻、読んでいました。
今作は、なんと二人が結婚して、栞子さんによく似た娘もいるという設定。
面白かったです。
扉子ちゃん、可愛くて、賢くて。
これからも続いていくのでしょうか? 期待。
最後にあの本も登場したのには、驚きました。
良かったです。
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栞子と大輔が結婚し、娘の扉子も六歳。古書とそれにまつわる人々の話を、これまで通りに描いているのだが、必ず最後に栞子が扉子に語っているというシーンがついている。なんでも、作者が本編には組み込めなかったエピソードだそうだ。
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やはり,大元の7巻シリーズは良かったですね.栞子さんが魅力の中心でしたが,このシリーズでは登場が少ないです.子供の扉子さんが,母親顔負けの活躍をすることを期待します.
知っている人は思わず笑いがこぼれるかも知れません.「扉」は鎌倉駅前の豊島屋の出店の名前です.地元感をアピールしていますね.
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今回も予想を裏切ってくれて…
表紙と裏書きで、てっきりよく似た母娘というのは智恵子と幼い栞子親子だと勝手に思い込んでしまってました^_^
で、結婚したんですね 子供もできたんですね
でも相変わらず恥ずかしがり屋の二人なんですね
さて、ビブリア古書店の事件手帳というタイトルの謎が解けましたね
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全7作で幕をと閉じたビブリア古書堂の事件手帖の後日談を描いた作品。
結婚から7年経った栞子と大輔の間には、一人娘が誕生していた。
扉子は母に似て、本が大好きで、まだ5歳ぐらいなのに、お店にある商品に興味津々。その扉子に今まであった出来事を話す、回想形形式で過去の出来事が語られる。
本編では描き切れなかった作品を後日談で書くと、最終巻のあとがきにあったように、それをきちんと実現してくれた作品。
本編では大輔視点と言う制限もあったらしく、今作では大輔以外の物語も描かれているのがいい。
本編では話のスケールが大きくなり過ぎた感があったが、今作はサブタイトルを本編の第1作目に合わせているところから、また北鎌倉にある小さな古書店の物語が戻ってきたようで、あったかい印象を受ける一冊。
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また彼らに会えたというだけで幸せです。シリーズ物に付き物の喪失感と充実感を与えてくれたビブリア古書堂。色々な評価のある本ですが僕は好きだなあ。本は好きだけど古書には興味が無いのですが、それでも本が主体の小説なんてそんなに有りませんので、これだけエンターテイメント要素とマニアックな部分を併せ持った本が有るだけでもありがたく思わないといけないような気がします。それくらい本の世界は好事家の寄り集まりになりつつありますので。
正直お母さん(栞子)が子供(扉子)に本にまつわる話をするという事での場面展開は、上手いのかと言われればそうでもないのだけれども、最終巻から7年経った今を無理なく説明するには悪くない仕掛けなのかなと思いました。
ビブリア古書堂このまま続けられそうですがどうなんだろう。数冊続けていただいても僕は一向に構いません。また彼らに会えるなら大歓迎です。
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ビブリア古書堂の事件手帖 続編
栞子と大輔に扉子という娘ができて、本にまつわることは、何でもしりたがる娘に、栞子がする4つの話。
本への興味や性格もしっかりと受け継がれているみたい。栞子は母に反発しながら成長したようだが、扉子はどの様に育っていくのだろうか?
3世代そろい踏みも期待したい。
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扉子ってだれ?
と最初に疑問を感じ、読んでみたら、ありゃ、もう娘が生まれていた!
大輔さんも古本屋の経営者らしくなってきた。
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驚異のミリオンセラー『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ最新刊 鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりの少女の姿が。ビブリア古書堂の「その後」を描くシリーズ最新刊。(e-honより)
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読んだ、おもしろかった!!栞子と大輔の間にこんなかわいい(イメージ)娘がいるなんて!6歳にしてあのツッコミ。すごいわ。読んでみたい本もあった。
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今までの登場人物を活かしながら、それぞれの物語を更に深めていた。特に北原白秋の「からたちの花」のエピソードと、『雪の断章』のエピソードが良かった。
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昨年読んだときスピンオフ的なことを…と書いていたけど、ホントに出るとは!
これまでと違う視点で展開する物語は、どこか新鮮に感じた。 個人的に2番目のエピソードが印象的。
こうして出てくると、また次を期待してしまう。
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安定の面白さ、安心して読めるシリーズです。似たようなシリーズでは創元SF文庫「BISビブリアバトル」も面白く、オススメです。
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ビブリア古書堂シリーズの前日譚と後日譚。
いつのまにやら、お子さんが産まれていた。
栞子に似て本好き、推理上手だが、人間の友達が少ないところまで似ている。
でも扉子ってお名前は、どうでしょう。
相変わらず、人の心の闇を暴き、弱さを導きだし、未来を照らしたりと忙しい。
恋愛話まであるとは思わなかったけど。
それにしても、栞子さんだけでなく、
周りの人も推理上手になっているのはなぜ?
栞子さん、コスプレを勧められていて、ちょっと笑えた。