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なんとも可愛らしい、脱力系のショートショート集です。
とっくに使用期限の切れた消火器、廃車寸前の自家用車、スポーツクラブに置かれた体重計。
ただの”物”であるはずのモノたちが語り始める世界は
人間以上に愛が溢れていて、読むほどに心がほぐれていくのです。
そんな気持ちでそっと家の中の〝モノ”たちを見直してみると、
少しだけ毎日が楽しくなった気がするから不思議です。
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表紙があまりにも可愛いというだけで読んでみた。
偏愛をテーマにしたショートショートなんだけど、どの話も表紙のようにとても可愛い。
人間目線もあるけど、猫目線はもちろん、体重計や消火器なんかの目線もある。
どれも身近な人を思う気持ちで溢れてて、読んでいて楽しかった。
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本屋さんに行った時に装丁にふと惹かれて。
あとがきで新井素子さん本人が「たのしく書けた」と綴っておられたけれど、そのたのしさが伝わるのか、軽めにたのしく読めました。いまはこんくらい軽いタッチで読めるもののほうがよかったのでピッタリだったかも。
なかには「ん?」という内容のものもあったけど、ひっかかったもののみ抜粋。
・王妃様とサミ
透き通った青の寂しさ。
「青くって、透き通っていて、見るのが嫌で、怖くて、でも、見ずにはいられない。そして、見たら、胸の奥が痛くなるんだ」
・ひやっほうっ!
長年連れ添った車のおはなし。
最後がせつない。
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可愛い表紙で大きさも手ごろ、内容は「偏愛」をテーマにしたショートショートらしいし、新井素子って一時は結構人気のあった小説家でしょ。今まで読んだことなかったし、読んでみるか。と読み始めた。
結論から言うと表題作が一番出来が良く(まあ、だからタイトルになったのだろうけど)、それが最初に入っているので、あとはかったるいだけ。
何より合わなかったのが文体ね。若い作家でもこれはないと思うが、この人58歳だよね⁉可愛いとか若々しいと言うより薄ら寒いというか勘弁してくれって感じ。他の作品もこんな文体なのか?
加納朋子のザリガニの小説に文句を言いましたが、これよりましでした。ごめんなさい。
語り手が消火器でもいいんです。藤枝静男の『田紳有楽』なんか大好きだったし。あそこまでぶっ飛んでれば。でも、これは、なんというかありきたりなのです。つまんない。
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表紙がかわいすぎるのと、新井素子って読んだことなくで気になっていたため購入。しかし内容が…ほぼ全ていまいち…
ライトなSF・ファンタジー・擬人化ネタが多いのだが、いずれもネタ自体に新鮮味がないし、少女小説風の文体も懐かしいというより単にアホっぽくてくどい感じがする。合わなかったな…
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かわいくて読みやすい本
ただ期待が大きかった本だから構成に少し不満だった
ゆめかわいい本に期待しすぎたのと作者さんのファンタジーの世界知らなすぎたのが悪かったかな、
またこんどしっかりよんでみたい
まったりお風呂で読みたくなる本。
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偏愛を集めたショートショート集。第一部の男女感の「偏愛」が好きかなー。
モノの視点になっているのも面白かったけど。古い車に乗ってるから、車のとかは悲しくなるのよね。
久しぶりの素子さん。「絶猫」がなんか読み進められないので・・・。
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2017年から2018年までキノブックスのウェブマガジン「キノノキ」で連載されていたショートショートを纏めた作品集。
第1章「天下無敵の恋する乙女」4編、第2章「神様、どうかお願い」5編、第3章「されど、愛しい人間くん」6編の全15編が収録されています。
どのお話にも『大好き』が詰まっていて可愛らしい。
温泉好きな彼と、前世が雪女で長時間湯船に入れない彼女との不思議なお話があったり
亡くなったお祖母ちゃんの初恋話にシンミリしたり
猫の立場から飼い主を眺めた話にクスリと笑ったり優しくて温かい物語の数々にほっこり。
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ほっこり肩の力抜ける
ショートショート集♪
湯ぶねのなかで百まで
数えてたなあ。
雪女さんは十数えたら
もう限界です(笑
猫ちゃんと竹は生き物
だからともかく、
消火器やら体重計まで
人格を持って語りだす。
そう、彼の名は体重計。
自分のことをていねい
に扱ってくれた女の子
を喜ばせたくて、
実際よりも軽い体重を
表示してしまう体重計。
それは道具としてある
まじきことだけど、
でもまあね、気持ちは
わかる。
ふと身の回りを見渡せ
ば、
自分の持ちものたちも
意思を持っている気が
してきます。
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斬新な主人公、斬新な展開のショートストーリー集。いまどき作家さんと思っていたら私より年上でびっくりしました!若々しい感性の作品ばかりでした。
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女の子が好きな男の子のために自分を犠牲にしてまでがんばる物語、神様や妖精に人間が関わったり接したりする物語、物体や人間の視点や考えで物事が進んでいく物語が色んな背景や設定で描かれており、面白かった。