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読んでいて胸糞は悪くなった。
悪漢は悪漢らしく罪の意識というか
良心の呵責を無いことは分かっていながらも
少し期待してしまうが
当たり前だがそんな意識は微塵もない
それよりもむしろ大きなプロジェクトを淡々とこなしていて
それが偶々、捕まるからその対価を払い
捕まっても4-5年か保釈金的なお金で解決できるから
出てきてもまた続ける。
地獄だな
ただ地面師が目をつけてる物件が
都会の
親子仲が不仲、連絡が疎遠
複雑な人間関係(愛人、子供の親が複数)
地域とコミュニケーションをとっていない
取り残されている人など良く調べてその隙間をうまいこと出し抜いていたのは悲しい
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新聞報道などでその存在を知った地面師。表題にもあるとおり、「他人の土地を(地権者になりすまして勝手に)売り飛ばす闇の詐欺集団」のことである。「闇」ではあるが、最近はドラマに取り上げられることも多いようだ。その実態を知りたくて本書を読んだ。驚いたことに本書で書かれている事件のほとんどが未解決(という書き方はおかしいのかな?)で、実態も解明されていないらしい。それだけ複雑で警察も手を焼いているのか、犯人達がよほどの切れ者なのか……。コンゲームは好きだけど、現実はおそろしい。
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おもしろそう、と思って読み始めたのですが、やっぱり苦手なノンフィクション。途中で挫折しました。世の中、ちょ~っと狂ってるなってときには、必ず怪しげな人たちが登場してきて荒稼ぎしていく。テレビなんかにも出てたり、本を出版してるような人たちも、スレスレか実は犯罪者じゃないの?って人もいたりして。しかし、それぞれの分野にプロフェッショナルがいて、一つの事件にこれだけ細かく大勢の人が複雑に絡まってると、警察は完璧に犯人を挙げるって難しいだろうな。
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何十億円もの詐欺をはたらくにも関わらず主にトボケることで逃げおおせている大物地面師がいるということを初めて知った。不動産の世界は地上げなどもすることから山師が入り込みやすい雰囲気があるのか。
題材は面白かったけど、「引き」の文章がいちいち長すぎるせいで時系列が前後して読みづらかった。
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「地面師」という言葉を初めて聞いたのは、2018年の積水ハウスの事件の時だった。業界トップクラスの大企業が、「地面師」なるものに騙されて、55億円もの巨額の損失を被ったというのだ。しかしニュースを聞いていても、なぜ大企業がコロリと騙されてしまったのか、犯人らがいったいどんな風に何をやっているのかさっぱりわからなかった。
地面師とは「他人の土地を自分のもののように偽って第三者に売り渡す詐欺師(大辞林)」のことをいうのだそうである。土地に特化した詐欺師であり、他人の土地をあたかも自分の所有物であるかのように見せかけ、他者に売りつける。
本書はこの「地面師」を追ったルポである。
地面師は、社会の混乱期や、地価が激しく上がる時期に暗躍してきた。
古くは戦後間もない頃。空襲などで土地の所有者一家がそろって命を落とした例も少なくなかった時代である。街は瓦礫の山と化し、役所の書類も焼失しているともなれば、どこが誰の土地だったか確かめようもない。縄を張って「ここは俺のもの」と主張したもの勝ちである。
次にはバブルの時代。地価が狂ったように上がるとなれば、悪い奴がそこに目をつけないはずはない。東京や大阪など、大都市で、組織だった地面師の事件が頻発した。
2つの時代に加えて、現代もまた、地面師の事件が増えている時代である。
地面師は得てして、組織的犯罪であるという。
所有者のふりをする「なりすまし犯」、なりすまし犯を見つけ出し演技指導もする「手配師」、なりすましの偽造書類を用意する「印刷屋」、銀行口座を用意する「銀行屋」、法的手続きを担う弁護士や司法書士の「法律屋」。そうしたさまざまな役割を担う者たちを束ねる主犯格のボスがいる。
狙われるのは、高齢で病気がちであったり、一人暮らしであったり、外国で暮らしていたりしている地主、そして一等地を持っているが、それを積極的に活用するつもりがないような持ち主である。こういった手薄でめぼしい土地に目をつけ、パスポートを偽造するなどして、持ち主になりすますのだ。弁護士などが同席し、本人証明書類を見せられれば、騙されても不思議はない。
そもそも、多くの手が加わって複雑なのが地面師絡みの事件なのだが、時には間に善意のまったくかかわりのない仲介業者が入り、転売が重なって、元々のなりすましが見えにくくなる場合もある。極端な話、なりすまし犯以外は、「自分も騙された」「詐欺なんかするつもりではなかった」と強弁することもできなくはないのである。
本書では、積水ハウスの事件を含めて何件かの事件の概要を追い、何人かの地面師に迫る。
巨額の金が絡むだけに、持ち主になりすますばかりではなく、あるいは持ち主を殺してしまったのではないかと憶測が飛ぶような物騒な事例もある。
売買の過程で詐欺行為があったとしても、その後、所有者が何度か変わり、直近の契約自体に不備がなければ、エンドユーザーに罪を問うわけにもいかない。
一律に白黒をつけられない、不動産特有の曖昧さも事件をややこしくする。
全国に空き家問題が増えつつある昨今。放置されたような、持ち主がはっきりしない土地も多い。
あの手この手で他人の土地を餌に一儲けする地面師が暗躍するには、格好の時代なのかもしれない。
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積水ハウスの事件をニュースでみて地面師に興味を持ちました。
まるで小説を読んでいるようなドキドキ感。
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不動産登記に関わる仕事をしていたので、なぜ本人確認をかいくぐって地面師事件が起きるのか不思議だったが、本書を読んで少しは納得できた。ただのなりすまし以外にも融資詐欺など地面師事件は多様性に溢れていたのが意外。
ある意味原始的な犯罪だからこそ、意外となくならないのかもしれない。事件が大きいわりに逮捕されなかったり、逮捕されても起訴されないこともなんだかモヤモヤする。
しかし、憎むべき犯罪ではあるのだけど、ほんの少しだけロマンを感じてしまうのが不思議。
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『本の雑誌』のランキング入賞作ってことで。確かに恐ろし過ぎるけど、何だかいまひとつ。まず一つは、共通する詐欺師はいるにせよ、いくつもの事件が網羅的に語られることによって、それぞれの印象が相対的に薄くなってしまう。特に一地方に住んでいる人間にしたら、東京の地名を言われても、その価値とか、なかなかピンとこない。もう一つは、何度も登場する者も含め、人物像が沸きにくい。キャラ小説じゃないんだから、とはいえ、これだけ色んな業種の色んな年代・性別の面々が並ぶと、キャラでも立たない限り、正直興味が全然持てない。という訳で、漫画『クロサギ』が始終頭をよぎっていたけど、自分的には、フィクションたるそちらのが断然上。
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地面師に興味があったため読んだ。日本にこんな詐欺が横行しているなんて信じられない気持ちだ。是非映画化してほしい。
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NEWSだけでは伝わらない裏側を知れて面白かった。どうしてあんな大きな金額を騙されたのか、どういう事があったのか、なるほど〜と勉強になった。
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土地の所有者になりすまし、住宅大手の積水ハウスから約55億円をだまし取った…
2017年、世間を賑わした地面師による巨額詐欺事件。
この「地面師」という詐欺集団の詳細な手口を明らかにしたのが本書。
地面師による詐欺が成功するかどうかは、地主のなりすまし役がポイントとなる。手配師がなりすまし役をスカウトし、実際の取引を想定した予行演習をする。
また偽造した免許証やパスポートで身分を詐称し、3Dプリンターで実印を偽造し、指にマニキュアを塗り指紋を残さないようにする。
土地取引にあたっては複数の中間業者を仲介する。
地主が高齢で施設に入所していたりする土地を探し出してターゲットにする。
巧妙な仕掛けを施し、事件に直接関わらず、被害者を装ったりして警察の目をも欺く地面師。
「事実は小説より奇なり」な世界だ。
管理不十分な土地を持っている人は気をつけたほうがいいな、なんて貧乏人の自分は他人事のように思うけど、実はこれが他人事ではない。
例えば土地を買おうとしたとき、そこが地面師が地主を騙って転売した土地かもしれないのだ。
プロの業者がコロッと騙されるんだから、素人なんてちょろい。
一瞬にして大金を失うことになりかねない。
怖いですね。
地面師詐欺をはじめ、保険金詐欺や投資詐欺など巨額のマネーをだまし取ろうとする詐欺から、ステルスマーケティングや時そば詐欺や食い逃げなど、小金をだまし取ろうとする詐欺まで様々。
世の中は詐欺師ばかりだ。
税金だってもっともらしい詐欺のような気もするし、詐欺はなくならないのかも。
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オーディオブックにて。
実際にあった地面師事件の数々を取材を元に書いた本。調査記録を読んでいるようで、ドラマティックな展開があるわけではなく同じような話が繰り返される。
まったくの無知の状態からスタートしたが、地面師がどういうものかは理解できた。
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こういう人がいるということ
弁護士が意外に関与していること
なりすましの手口
指紋をつけないようにマニキュアを塗る
逆に警察は指紋がない契約書は地面師の関与を疑う
なんかが面白かった
でも気もそぞろな時期に読んだためあまり集中できず…
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主に東京を舞台に、戦後から続く地面師といわれる詐欺。積水ハウスやアパグループが騙されたことでニュースにもなった。
警察と詐欺師のいたちごっこなのだろう。仕事を細分化し、民事不介入の原則を逆手にとり、時には弁護士や司法書士まで巻き込んで、金を騙しとる行動はドラマよりもはるかに複雑怪奇だ。
そして難しい内容であろうこの事件を関係者に当たった、著者の取材力に脱帽する。
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まずとりあえず、めちゃ怖かった。
書類を偽造し、なりすまし役を手配し、他人の土地を勝手に売り払う詐欺師集団、地面師。
土地に限らないが、複雑な書類のやり取りを伴う交渉契約実務に携わったことがある人ならわかるだろう。
初の取引先からのビッグチャンスがもし偽造書類による詐欺だったら、、、そしてそれを見抜けなかったら、、、これだけでも十分ホラーのはず。
元々は、戦後のドサクサ期、空襲で役所の登記書類が焼けてしまった頃にでたらめな権利の主張や不法占拠がまかり通った。その結果は都内の様々な場所に爪痕を残す。そこで生まれた地面師詐欺は現代にまで受け継がれている。
ただ先祖から相続した土地を漫然と抱えている独居老人にとって、自分の登記簿がどうなっているか気にかけているわけもなく、また、買い手にとってもその老人の外見などわかるはずもない。
役所にとっても、必要書類が何かはわかっても、それが偽造かどうかを見抜く目まで養われているとは限らない。簡単な話、運転免許証が偽造されていても、チェックポイントを知らなければあっさり本人確認を完了してしまうだろう。
電子化の遅れと高齢化、ある意味現代日本の病巣を昭和の亡霊たちが食い荒らしている、それが地面師詐欺の構図ではないだろうか、、、。