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自分と同世代の韓国のアーティストが書いたエッセイ。
どんな人か、どんな作品を作ってる人なのかも全く知らずに読み始めた。
読んでいる間、時々ある想像がわいてきた。
イ・ランがこの言葉をソウルのどこかで書きつけていて、
その書きつけたパワーが机を伝って、床に伝って、地面に伝って、海の中に溶け込んで行って、
それで遠く離れた日本の地面に吸い上げられて、そこから地下鉄に、そしてその中の電車でイ・ランの本を読んでいる私の手を伝って私の中に染み込んでくる。
そうだ、
なんというか言葉を読むのとは別の体験をした気がする。
イ・ランがある文章を書こうとした想いや彼女を彼女にしている考え。
そういうものが、自分の中に入り込んでくる感じ。
元気にしてくれる、前向きにしてくれるというのとは少し違くて。
でも私がした体験はものを作ることが、それを受け取った人に贈ることができる一番良いものだったと思う。
彼女は間違いなく自分をこの本に注いだのだ。
それって尊い。
読んでも気持ちは変わらないかもしれないけど、
カラダ全体の体感がパワーを得る感じの読後感です。
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こういうエッセイでも出版されるのだなぁというすなおな驚き。文章をかいて、かいて書きためることがけっこう大切なのかもしれない。
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韓国のマルチ・アーティストによる日常のこと、内面のことなどを綴ったエッセイ。
無茶苦茶だったり、シリアスだったり、共感できたり。
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17歳から家を出てパフォーマンスして生きてきた,お金を稼ぐということ,表現することに臆病でもあり大胆でもあるイ・ランの姿が素直に語られている.頑張ってきたんだねって言ってあげたくなった.
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素直で愛がいっぱいで、ひねくれてて
臆病な悲しくてかっこいい人
って印象 。
まっすぐで赤裸々で、おもしろかった。
かっこよかった。
ライブ行きたい
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私はこれについてこう思う、ああ思う、ではなく、身の回りのことに対する問いが大部分を占める。それらはどれも素朴で、ゆえにヒリヒリ鋭かったり、どうにもならない悲しみをはらんでいたりもする。一見ただ思いつく由無し事を書き留めているだけのようにも思えるのに、読んでいるうちに五感が研ぎ澄まされていく気がしてくるのが不思議。とかく主語の大きな会話ばかり飛び交う今日この頃、素手で、ミクロの視点で物事を見つめ直すことの意味が直に伝わってくる。
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予備知識なく、タイトルが素敵で興味を持ちました。
明大前とか宮崎駿とか攻殻機動隊とか正岡子規とか、馴染み深い場所や題材もあって、楽しく読めました。
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あたりまえ、とされてることに異議を唱えるのは大変だ。
アーティストとして生きることは、わかりやすいみんなが通る道で生きないということだ。(耳をすませば、を思い出す。)
日本という国での感覚で読んだけど、
韓国でも同じようにそれは大変なようだ。
えーんえーん、となることもある。
死にたい、ともつぶやく。
ラン、なにしたいの?と不安になることも。
悲しくて、いとおしくて、
アーティストとして生きるランさんはかっこいい。
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底抜けの寂寥感と奇妙な人懐っこさが同居した不思議な文章。
著者のイ・ランさんのことはシンガーソングライターの柴田聡子さんの友人として知りましたが、確かに彼女に通じるものを感じます。つまり最高。
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ランさんの人間としての面白さ。
わかる〜とわかんなーいを何度も繰り返し結局わかる〜に落ち着く最高なエッセイ。
正直すぎて大好感。生きたくなる
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日常や友人に対して、自分を全部見せてそうでそうじゃなかったり。素直そうで素直じゃなかったり。
人間味が強くてすごく好きになりました。
才能に溢れているランさんと私じゃ共感出来ること少ないだろうなと思っていましたが、日々に想ってること、好きな人が居なくなることを考えて悲しくなること、死にたいと思いながらも本当は生きたいと思ってるとことか。共感できる部分も沢山ありました。最後の方の章は『死』について結構リアルに書かれてて、言葉に表せない感情になりました。それでも読んで、今日も私は生きていこう。と思える本でした。
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感情の揺れがそのまま文章に落とし込まれていて、すいすいと読み進められる箇所もあったけれど、結構精神をすり減らしながら読んだ。
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『悲しくてかっこいい人』読了。
最近ものすごい勢いで聴きまくっている韓国人シンガー、イ・ランのエッセイ。普段の何気ない生活に対する葛藤や問いについて正直に綴っていた。読んでいる私までも悲しくなったり慰められたり。気分の浮き沈みが激しくて疲れた…でも面白かった。
ここまで生々しく生活感を露わにしたエッセイはあまりないだろうと思った。ユーモアに変換しているところは好き。それ以上に生と死についての問いは重かった。
何かを残したい欲は私にもある。共感する項目に出会うと嬉しく思う。そして違う角度から真髄をつく内容に出会うと、なるほどなーと思ったり。
あとがきに「よく聞いていますよ」の歌詞が載ってあった。すごく好きな曲。作られた背景があとがきに書いてあり、なんだか嬉しかった。
自分に嘘をつけない正直な方なんだろうなと思う。私もそうなので嬉しく思う。
自由な魂を持ち続けたいね。
この曲のサビはマジで好きなので聴いてほしい。
一回読んだだけで分かった気になりたくないので、可能な限り何度も読み返したいな〜と思った。
何度か読まないと、読むためにはどうするか。本を買おう…(図書館本)
というか。
米津玄師のアルバムにKing Gnu常田さんが参加したことでKing Gnuを知り好きになって。
King Gnu井口さんがラジオで折坂悠太の楽曲を流したことで折坂悠太を知り好きになって。
折坂悠太さんのアルバムにイ・ランが参加したことでイ・ランの存在を知り好きになって。
好きの連鎖がハンパない。
ここまで到達するのにおよそ4年の月日が流れてる。
2022.2.23(1回目)
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【オンライン読書会開催!】
読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です
■2022年10月19日(水)10:15 〜 12:00
https://nekomachi-club.com/events/34b8b74fec06
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いろんなことをあれこれ考えていて記憶の取り出し方が巧みで良いエッセイだなと思う つられて何か書きたくなる気持ちを起こさせてくれる本