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ドラマ化を知っていたので登場人物にキャストを当てはめて読みました。高橋一生さん、いいかも♪ドラマは初回のみ見ましたが、小説の方がはるかに良いと思います。真摯で、ユーモアもあり、時代が巡るにつれて教育に対する社会の考え方や風潮が変遷していく様子がリアルで、いろいろ考えさせられました。
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戦後〜現代の日本の教育現場、制度、子どもの環境の移り変わりを縦に割って知られる内容。
長編で極小文字なのに、長ったらしいと感じない。没頭できる作品。
森絵都さんの作品は初めて読んだが、選ぶ言葉が好き。
原田マハさんの 「本日はお日柄もよく」や、三浦しをんさんの「舟を編む」と並び、ワードセンスがはまった。
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時代により変わる方針。しかし形は違えど、「教育」に対する熱意をみな同じように強く持っている。複数の人物の視点で努力や苦悩などが描かれていて、たくさん共感、感動しました!
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良い。
面白い。何のことはない塾経営者のお話だけど。
夫婦、家族の在り方。ばらばらのようでも家族は繋がっていて、影響しあっている。
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深い満足感。家族の物語。大河小説。
前から評判を聞いていて、文庫化を待っていた。
教える側も、もとは教えられた側で
誰かの手で育てられてきたという
連綿とした因果を感じた。
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いろんな家族の形があって、平凡な幸せのために日々もがくのも悪くないなと思いました。家族に腹を立てたり、思いを馳せたり、許したり、いろんなことがあっても一番大事なことは、そばにいることなのかもしれません。
教育変遷を知ることもできて興味深かったです。
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戦後から学習塾を経営する一家の話。
今現在は小学生の頃から塾に通うのは決して珍しい事ではないのだけれど、当時は特殊なことだったのだなぁ。
私自身は中学生の頃、一時期通っていたことがありますが、塾で教えてもらう勉強は物凄く楽しかった。
やはり学校とは違う面からアプローチできる塾の勉強法は強い。
大島家の一人一人がとても個性的で、長い話なのにも関わらず飽きることなく最後まで読み進められました。
静かに熱い物語。
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塾の歴史、戦後から平成までの教育の歴史。
学習塾を開いた大島家の3代にわたる物語。
この2軸が上手く絡んで…
素晴らしかったです!
読む前はどちらかというと塾や教育の話が全面にくる少しお堅い話なのかと思いきや、大島家と家族に関わる人々の、とても個性豊かな面々が織りなす…家族ドラマ。
それはそれはいろんな出来事が待っていて、私も家族の一員になったような、巻き込まれながら読み進めていく感覚。
本の厚さに最初は怯んでいたけれど…
このボリュームだからこそ、後半は心に染みて染みて…ラストも良かった!
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森絵都のみかづきを読みました。
戦後の日本でシングルマザー千明と彼女に見込まれた吾郎は二人で学習塾を開きます。
文部省と学習塾の対立の時代、吾郎と千明は八千代台、習志野で学習塾を大きくしていきます。
吾郎と千明、そしてその3人の娘たち、その子供たちの物語が語られます。
登場する人物たちがみんな個性的で魅力的なので楽しんで読みました。
物語の中で、政府の教育に関する考え方が「一部のエリートとそこそこの教育を受けた多数の労働者の育成」を目的とするという記載があり、そうなんだろうなあ、でも困ったものだなあ、と思ったのでした。
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ドラマ化されると知り読み始めたのですが、読み応えのある作品でした。
高度成長期に塾に情熱を注いだ夫婦のお話ですが、学校を太陽、塾を月になぞらえています。
また、リードしている妻を太陽、陰ながら支える月とも感じました。
ドラマを観た方だと、原作の方が重厚な感じるでしょう。
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教育によって支配されたり
コントロールされることのない
自分の頭で考える子どもを育てる
というのが印象に残った
確かに大事なことだ
親だって先生だって国の偉い人だって
間違えることはあるのだから
だが
理想に向かって進んでいたはずが…
教育を仕事にするのは難しい
みかづきの意味は
まだまだいろいろ欠けている自分のこと
大事なのはそのことを自覚し
満ちようと努力することなんだね
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やはり勉強は自主性だね!
私には著しく欠けている。。
只今英語の勉強中だけど、本気でやらないとやっぱりダメってことを痛感。
みんな教育に真剣で、他人のことなのに真剣で素晴らしかった。
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教育とは何か、しつけとは何か、人生の中で教えを請い、しかしそこに生じる矛盾と葛藤。真に出来た人間などいない、時代時代で教えとは連鎖させ連続の中に完成などしないもの、まさにみかづきの様なものだと。
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女性は強いと感じた一冊。1960年代のはじめに塾を開いた吾郎と千明。結婚した二人は、子どもにも恵まれ、塾はバブル経済の真っ只中で大きく成長していく。3世代にわたる親子のお話。
商売としての塾。教育の場としての塾という課題に作中で何度もぶつかることになる。また学校を太陽とするなら、塾を月とする考え方も面白いと感じました。
貧困の中で、しっかりした教育を受けられない子どもたちに寄り添うって、自分達が思っている以上に大変。
そのうち、勉強することが、金持ちだけの特権になる。そんなことがないような社会であってもらいたいです。
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大作ではあるけれど、最後まで面白く読めた。
戦後日本の教育史を一つの家族を通して読むことが出来、面白かった。