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所謂『記憶術』に関する概説。
ここで紹介されている『記憶術』、昔々、何処かで読んだ記憶があるのだが、一体、何処で読んだったのか……『容れ物を用意する』『イメージと結びつける』等、そういう個々のハウツーは覚えているのだが、出典は覚えていない。ちゃんとハウツーを使っておけということか?w
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なんで読もうと思ったんだっけ。
記憶術自体は昔から興味があって、実際、簡易に実用して来た。
それを取り巻く歴史とか文化を語ってくれてるのだが、術そのものに深く触れているわけでもなさそうで、やめた。
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中世からの記憶術についての本、
前から気にはなっていましたが、
思った以上に具体的な精神内のロクスに
イメージを配置したり消去したりは
イメージ力があればできそうな気がしてきます。
催眠などで、トラウマを抱かされた相手を殺すような技法がありますが、
忘却術に似ているかもしれません。
本を閉じたら忘れてしまいそうな記憶力の私なので、いくら容量があったとしても、宮殿サイズはきびしく、
6LDKくらいから試してみようかな…と思いました。
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紙などがまだ現在ほど発達していなかったとき、人々は自分の脳みそに記憶を残す以外に方法はなかった。なので古代ローマの時代から記憶術が発達したらしい。
そしてその技術は現代人からすると驚異的なものだったようだ。
代表的な記憶術に、建物の構造を覚え、進む方向に沿って記憶するものを並べるというもの。
人は制約の中で驚くべき能力を開発したりできるのだと思った。
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記憶術というテーマに惹かれて読んだ。なるほどと思うが、学術なので面白くはない。哲学書を読むのが苦痛でないと、読むのは辛いかもしれない。
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面白かったです。
記憶術の起源から、そのもっとも盛えたルネサンス、近代に近づくにつれ衰微していく文字通りの「全史」を辿った本。
ここから、ルネサンス的な美術・建築にいくこともできるし、情動と記憶の関係を追っかけても良いし、エーコ的な記号論につなげることも可能です。
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紀元前からある記憶術の全史。記憶術のノウハウ本ではないし、ややオカルトっぽい内容もあったりする。今のように紙も筆記用具もパソコンも記憶媒体もcloudもない時代に、長編詩や神話や大王の物語を記憶だけで何百年も語り継いだ記憶術。著者の主張で膝を打ったのは「ルネッサンス期に人類史に残る美を生み出したのは、実は膨大な記憶に源泉があるのではないか」という点。確かに、現代でもイノベーションは何かと何かの組み合わせなので、それは記憶にあるものを引っ張り出してくることになる。面白い視点。
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めっちゃくちゃ面白い。まず記憶を軸に歴史を辿る発想から面白い。
いかにして人々が記憶を保持しようと努力してきたのかが分かる。ロクスを使った記憶術はその結晶であろうし、それがゆえに記憶術が存在する限り使われ続けてきた伝統的手法だと言える。
今のところ僕自身、記憶したいものがないが将来的に詩の暗記など、必要に駆られた際はロクスの記憶術を試してみたいと思うw
また記憶には注意が必要だ。例えば影響力のある人物は組織はプロパガンダなどで人々の記憶を恣意的に書き換えしまう。本書ではメディチ家が共和制から専制君主制に移行した事例が書かれているが、これを頭の片隅に入れておくことは情報過多の現代に生きる我々にとって極めて重要だ。記憶は思っているよりも脆い。だから本書で記憶術の歴史を学ぶことは、大切な記憶を守ることでもあると思う。