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初めての作家さん。季節ごとの簪の描写が美しく、また忠吉の作る食事も美味しそう。お寺に駆け込んできた人の話を聞く仕事をする忠吉。不器用な性格で、見事に解決!とはいかないけど一生懸命に人に寄り添うのはいい。杉修和尚や以風、さきちゃんとそらのお話をもう少し読みたいな。続巻を期待します。
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図書館より。
久しぶりの歴史物。楽しく読了。
江戸っ子ならではの口調と楽しい。あと美味しいものと、美しい簪も。やっぱりいいね~(^-^)
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世間に疎い摘まみ簪職人、忠吉は大中寺で他の孤児たちと育てられた。
女心は無論のこと、言葉足りずな忠吉は損をすることが多い。長屋の家賃も払えなくなり、路上販売するも、明日がみえない。
そんなところへ、今は住職をしている大吉こと、以風が訪ねて育った大中寺に戻ることに。
そこには話せない女の子が。
命を助けた渡鳥の瑠璃がそばにいた。
美味しい料理を作れる忠吉はだんだんその少女、さきとの距離を縮めてゆく。
なぜか薬草の匂いに強く反応し怯えるさき。
そのわけは・・・
白の羽二重を草木染めで染めて、美しい摘まみ簪を作る職人の作業も見えるようで楽しい作品。