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面白いタイトル
そう思っている女性もきっと多いから
私はどうでもいい
死んでしまえば終わりだから
しかし「嫁」は重い ほんと 重い
友人にこの姻族関係終了届を出した人がいる
苦しんだ結果
いろんなものが覆いかぶさってくるもの
それをきちんと描いている
夏葉子さん、これからだね
≪ 嫁やめる 自分の人生 これからね ≫
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私が読んだ垣谷さんの作品は、「老後の資金が・・・」に続いて2冊目です。
読みやすくて面白かったです。
主人公のお父さんがものすごくいい味を出していたのと、妹との子供のころの出来事を思い出すシーンではうるっと来てしまいました。
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夫の死後、一体いつまで舅姑の面倒を見させられるのか。しかも引きこもりの義姉まで居て…。主人公:夏葉子の気持ちに共感し、自分ならどうするかをずっと考える時間を過ごした。いわゆる都合の良い子である主人公に実の父が助け船を出してくれたところが大きな転機だろう。そこを大山として、物語はクライマックスへと突入していく。ラスト少しで、ある真相を知ることになるので最後まで面白かった。工藤の存在はもうアレでしかないでしょ、と最初でわかってしまうので星4つで。
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表題に興味を持ったが熟年の恋愛モノではなく、こういうケースもございます、といった参考になる、勉強になるものだった。
老後の環境、考え方、人間関係は十人十色だろうが、きっと自分も同じように悩む壁はあるだろう。
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婚姻の枷に悩む全ての人に送る…って裏表紙に書いてあったけどなるほどねえな、暖かい読後感。途中のエピソードは身につまされたけど最後はじーんときました。なかなか良い本だなあとつくづく。
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今、私はワナワナしている。好きな作家の新作だと深く考えず購入したが、『嫁をやめる日』の改題版だったとは!『嫁をやめる日』はとっくに既読!何か既視感があるな~と思いながらも、それでも100ページ目まで気づかなかったのだから、忘れっぽい性格で良かったと思うべきか。主人公夏葉子は、44歳で突然未亡人となってしまったが、生前冷たい夫だったせいかどうも悲しくない。それよりもその後にのしかかる姑・舅・小姑...。地方ってこんなにも人間関係濃厚なの?ウンザリと面白さが綯い交ぜの、相変わらずの垣谷節~なお話だった。
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どれも一癖二癖ある登場人物が出てきてお腹いっぱいだったが、読後はスッキリ。
夏葉子のお父さんや千亜希が常識人で良かった。
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「あなたの人生片付けます」が面白かったのでこちらも読んでみた。夫が亡くなった主人公が、姑やまわりの人に縛られるお話。都会と地方では感覚が違うなあというのが感想。以前、友人が転勤で田舎に行ったら、同じ嫁でも考え方が都会と田舎では違っていて、地方では「嫁はダンナの親の面倒を見るのはあたりまえ」と誰もが口をそろえていっていたそうな。家をまもるという意味ではいい面もあるのだろうが、そういう考え方の古い、新しいが実感できて面白いお話だった。
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子どものいない夫婦にとって、わかるなぁ問題。
父のいい言葉で、読んでる方も救われた。
すっきりと生きていきたい。
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垣谷さんの作品が好きなので何冊か読んでいますが、
この作品のタイトルがなかなか刺激的なので
抵抗感もありつつ読んでみましたが、
想像していたよりも意外な方向へ展開していったので
これもまた面白かったです。
夫との永遠の悲しい別れのことをツラツラと描かれるのかと思いきや
義両親をはじめとして夫の親戚との関係性、
地方ならではの嫁と姑の関係や世間の目などを
思ってもいなかった事態が登場して、
夫への悲しみがどこかに飛んでいってしまっているのが
良いのか悪いのか複雑な気持ちにもなりました。
そして突然現れた女性の存在。
これによってまた一波乱あり正体が
明かされるまで目が離せませんでした。
更に駅前で出会った男性と思わぬ方向に進んでいき、
こちらもまたハラハラとさせられました。
一瞬だけですが正体が明かされない人物の時には
これからの幸せに一役かってくれるかと思いましたが、
思わぬところからほころびが出て危うく
人生を間違えるところだったので、
これも女性が独り身になった時の危うさだと思い教訓になりました。
妻としては夫が突然いなくなり悲しい気持ちでいたくなりと
気持ちを切り替えて、自由の身になったからと
あれこれ未来を考えて行動していても、
現実には思うようにいかなくても
その中で一つ一つを冷静に考えて行動している所など
なかなか考え深いものがありました。
姻族関係終了届などと結婚を継続している生活を
しているとあまり耳にしないことも
この作品の中ではストーリーの中に組み込まれているので
分かりやすかったです。
結婚している女性としては決して他人事とは思えない状況なので、
くすりと笑えたり、ほろりとさせられたりと様々な
気持ちになりました。
読了後にはなぜか爽快さも出て垣谷さんらしい世界観が味わえました。
縁があって一緒になった人達だから、
程々の距離感を持ちながらお付き合いをしていくというのが
一番理想なのだとつくづく思えました。
女性だけでなく結婚している男性にも読んでもらい
女性の気持ちと立場を少しでも汲んでもらえたら良いなとも思いました。
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『嫁をやめる日』の改題だと知らずに手に取りました。
という事で、実質再読。
前回から2年経過。
我が家の義父母、実父母との関係は変わっていません。
とは言え、今回と前回とでは読後感は微妙に違っていた気がします。
嫁という立場の難しさを感じます。
自分がどこまで出来るのか、どこまでやりたいのか。
ただそこには、夫が健在であるという事は必須で、そこがなくなっている場合はどうなのか。
設定の絶妙さに、自分自身の答えは出せずにいます。
私は夏葉子のような選択はしないかも。
でも、それはそれで負担ではあるし。
難しい問題ですね。
物語のラストは、いつも通り主人公の明るい未来の見える終わり方で良かったです。
ただ、改題には注意が必要は実感しました。
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高瀬夏葉子(たかせ かよこ)44歳。
結婚15年目にして、46歳の夫が脳溢血で急死した。
記念日には出張や残業で家を空け、夕食も数えるほどしか一緒にしてこなかった。
何を考えているのか分からない夫、秘密の多い夫。
しかし、離婚に踏み切る決定的な理由もなく、経済的なことを考えても、まあ、“夫には期待しない”という、日本人の多くの(?)主婦と同じスタンスをとっていた。
しかし、夫の死で動き出すあれこれ。
秘密をほのめかす夫の同僚、中学の同級生、思わせぶりに仏壇に手を合わせる女。
「お線香を上げさせてください」という“フリーパスチケット”で、様々な他人が我が家に踏み込んでくるのを阻止できない。
そして、夫のいる間は常識的な距離を保ってきた姑が、まるで自分の家のように、勝手に出入りするようになる。
仕事から帰ると灯りが点いている…
勝手に友達を呼んでいる(“お線香上げ”というフリーパスチケットで)
町中が自分という“高瀬の嫁”に注目し、男の影が無いか異常なほど探る。
我慢できない!!
たたみかける展開に、思わず夏葉子と一緒に
「我慢できない!!」と叫んでしまう。
夫と冷めた関係でなければ、その家族との距離の感じ方も変わっただろう。
夫の亡くなった時の自分の年齢にもよる。
夏葉子がまだ20代30代だったならば、さすがに夫の実家も、「遠慮なく再婚なさい」と言ってくれただろう。(…と思う。この時代)
また、夏葉子がすでに60代を過ぎていれば、夫の両親は今のような元気で干渉してくることもなく、すでに介護も始まっていて、夏葉子自身、そのまま運命を共にしようと思ったかもしれない。
結婚したばかりで小さな子供がいたならば、逆に「追い出されたら住む所に困る!」
と思ったかもしれないし、一緒に家業をやっていたら、自分はお店にとって必要な人材、そう感じたかもしれない。
44歳という年齢設定が絶妙。
このまま夫亡き後も夫の実家に縛られ続けるのは納得がいかない。
夫の亡き後、舅姑、引きこもりの義姉の介護まで自分が引き受け、墓を守って一生を終わるのか?
いやだ、まだ一花咲かせたい!
まあ、いい大人の女が、しかも夏葉子のような常識のある女性があんな男に引っかかってしまうのはどうかと思うが。
そして、民法上の縁を切ってしまうくだりはいかにも勢いで、と感じざるを得ない。
それだけ追い詰められていたんだろうなあ…
最後はいい関係に向かいそうだったけれど、DNAレベルで考え方の違う姑たちに“他人である”と分かってもらうためには、一度、大手術は必要だったのかもしれない。
この先の希望が見えるのは、引きこもりの姉が立ち上がってくれるのではないかということ。
“やってくれる人がいる”という状況は、場合によっては動かない人間を作る。
夫にも事情があった。
ならば話してほしかった。
しかし、夏葉子の父は、「何でも言いたい放題の夫婦でも、お互いの考えていることは分からない。そういう���のだ。」と言う。
ある程度分かったところで、後はお互いの胸の中。
相手に100点は求めない。
どんな人間関係にも言えることだと思うけれど。
ちなみに、自分は死んだあとのことは生きてる人間に任せる。
お墓不足でなかなか買えないと聞く今日この頃、入れる墓があるのはむしろ有り難いことである。
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東京育ちの夏葉子は夫の郷の長崎で暮していたが夫堅太郎が46歳の若さで急死する。冷めた夫婦生活で堅太郎の生前の生活を知らず残された夏葉子は姑との関係に悩む。姑(堅太郎)の実家は思った以上に名家で姑は夏葉子に引篭の義姉、ボケ始めた義父共々と今後の生活を託す気持ちで接してくる。夏葉子は夏葉子で夫の保険でローンが無くなった洒落た一戸建てでパート勤めをしながら1人しがらみ無く暮らす事を望み、男を作って姑との確執が深まる。その状況に見かねた東京実家の親父が長崎に乗り込んで「姻族関係終了届」「復氏届」で姑家との離縁を進める。最後は、生前の知らない堅太郎の生活、立場を知り姑家との関係を少し考え直して終える。ちょっと文脈を飛ばしての粗筋だが、夫の残した一軒家で1人しがらみ無く夫が亡くなって直ぐ男を作り(結局騙されていたのだが。。)正当化する様な女性目線のストーリー展開である意味自分勝手な考え、振舞いに全体的に気分悪くなった。
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夫が早世した時、妻は夫の親や兄弟との関係はどうなるのだろうか。
それなりの年齢になっているとそこから解放されるのは難しい。いつまで嫁なのか。
解放されなければ、当然義理親の介護問題も出てくる。
その後の人生をどう歩むのか。
墓の赤字には唖然だね。
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夏葉子の夫が急死した。
だけど、平日も残金、休日はゴルフと一緒にいる時間も少なかったし、全く悲しみが湧いてこない。
ただ、姑たちには憧れを抱いていたし、良くしてもらっていたから、この先もお世話に…と思っていたが、何やら老後の世話役にとか、都合良く扱われそうな雰囲気が漂う。
これは何か違うと、夫の実家とは縁を切ることを誓う。
しかし、亡くなってからの方が夫のことを考えることが増える日々に違和感。
夫婦って、生きてるうちに遠慮してたらダメですね。
2020.05.08