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料理本についてのエッセイ本だった。著者の料理番遍歴をもとに書かれているので出てくる料理本の著者が今は主流ではない人が多いが、その「通過」も章が進むにつれて触れられていくので面白い。著者が福島県郡山市出身なのでそれに根付いた話も避けて通っていない。読んでいて面白く発見もあったので、今度は映画批評の本も読んでみたい。
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料理本を評論する。福島県出身の映画評論家による異色の試み。ことのほか知的で高度な考察から、日常生活の一部である食に対する感性が高まる。
食べるという行為を実に深く考察した内容。如何にもみすず書房という感。
動き、変化し、過ぎ去り、消える
こんな感じで食についてひたすら考察していく。考察の素材としての料理本。
かくも奥深き料理の世界。
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基本、図書館で借りて読む!をスタンスとしてますが、この本の中で引用されてる本が興味深く、メモが追いつかないのでポチってしまう。
むふふ...料理を介して見えてくるその著者(三浦氏)と登場する料理人たち
ちょっと面白いです。
何人かのレシピ本を持っていたので改めて手に取ってみたり...
到底図書館の貸出期間内に読むことはできず、やっぱり手元にあって正解の本かも!
ps//食のこと、土(土壌)のこと...福島のこと...
色々思うこともあり...
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著書とその料理を通して親しんできた料理家について、とにかく読み出したら面白くて最後まで止まらないという体験。特に丸元淑夫氏について。笑ってしまうこともしばしば。日々の食事に役立てるのみならず、料理本の、料理人の面白さを再認識した。
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有元葉子の三女がアングラ演劇や暗黒舞踏に傾倒した話は笑ってしまって実家でも職場でも話した。
料理家のスピりに関する記述ではやや距離をとった描写でありながらも意地悪なところがないゆかいさで感動した。
文章うまいな〜と何度も思った。例えば微妙な気持ちの逡巡についての記載。「〜人々がいる。『人々がいる』などと書いた瞬間、友人知人のあの顔この顔が思い浮かんで微妙な気持ちになるのだが。ともあれ、意見を異にする者同士のあいだで意思疎通の道がほとんど絶たれてしまった現実がある。」あるよね。