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2016年刊行の単行本を文庫化。
著者と同名の主人公を配した実話怪談風ホラー短編集。
表題作にもなっている『怪談のテープ起こし』が一番好きだ。ややSF風味のある『屍と寝るな』もなかなか。
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単行本は図書館で借りたので、文庫化してようやく手元に。……すいません、次はちゃんと単行本を買います。
ラストのテープの意味は、少し考えましたが全く分からず。ネットで調べても、誰もまだ解けていないみたいです。止めようと思って別のことを考えても、どうしても頭から離れてくれません。作者の忠告に従って止めたほうが良さそうです。でも、頭から離れない。
何の気なしにめくった帯の下に、黄色い長靴が見えてどきりとしました。
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三津田作品はこういう実話的な味付けでいっそうイキイキする。なんとなくうやむやな感じが余計に怖くて好きです。
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本当に起きた事なのか創造なのか。怖くて一度本を閉じてしまった。怖いもの見たさでもう一度本を開く。怖い話の間に編集者の舞台裏の話が挟まれ、更に現実味を帯びるこの物語。怖くて面白い。自分の身に何も起こらなければ……。
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・隧道(ずいどう)地中に掘った、墓室に通じる通路。
・森閑(しんかん)物音が聞こえずひっそりとしているさま。
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現実と虚構が入り混じる三津田さん短編ホラー。
テープの自殺者たちが最後に見たものは?麻衣子が袴谷夫人に感じた歪さの正体は?目的や意味がわからないまま進んでいくのだけど、そこを考え出すとキリがなくて引き摺っている自分にハッと気づいてまた怖さが増す。サラッと読んでサラッと忘れるに限るな。忘れた頃にまた読むんだろうけどw
わけのわからん石を押しつけられる「集まった四人」と正体不明の何かが近づいてくる「すれちがうもの」がイヤ~な怖さ。
水遊びや水を注ぎたがったり、子どもが水に魅入られるのも何かしらの魔力だろうか。
それはまぁ考えすぎだろうけど。
「屍と寝るな」で久々に洋画『スケルトン・キー』を思い出した。途中で眠くなったりもしたが、同じネタでもそちらの方が最後にゾゾ~ッとトリハダ。
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期待通りの不気味さだった、さすが三津田先生!
「怖い話を聞きとったテープを起こした話」という縛りがまず不気味。それぞれの短編自体の恐怖度はそこまで高くないものの、幕間がすごく良く作用していて、このまま読んでいたら何か起こってしまうんではないかという、じわじわくる恐怖がある。特に「死人のテープお越し」「集まった四人」「すれちがうもの」は、怪談特有の不条理さと現代感が怖かったなあ。三津田先生の現実に及ぶ危険というメタ感も、大好物だった。
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この作家さんめちゃくちゃうまい、怖さの語り口調が。
怖かったのは『幕間』ですねー。時任って編集者の話が怖かった!!
ヒトガタのものはやはり怖い。
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いままで、この作家を手に取らなかったことを後悔するくらい、良い作品だった。特に冒頭の「怪談のテープ起こし」の不気味さで、一気に作品世界にのめりこんでいった。とにかく描写力が巧みな作家で、他の作品も追いかけたくなった。
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一人暮らしだから読んだの後悔しちゃう怖さ 晴れててよかった
短編だから読みやすくて一気読みした
お気に入りは「集まった四人」
「序章」「幕間(一)、(二)」「終章」
事実なのかフィクションなのかわからないけどだからこそ一番怖く感じた シャワー浴びてる時に思い出したく無い
順番通りに読んだからこそ積み重なる怖さがある
「死人のテープ起こし」
まさに実話怪談って感じの怖さ、答えのなさがいい
終章である程度回収してくれるからお得な感じがする
「留守番の夜」
サイコホラー
緊迫感のある描写に読んでてドキドキしたしお話としても面白い
「集まった四人」
これが気に入ったのはこの世ではないとこと繋がっちゃった感じが一番あるから
身近さが他より薄いのもお話に没入しきることができた要因だと思う
「屍と寝るな」
他とちょっと毛色が違うように思える話
鹿羽さんと寝てはいけないのならお母さんは…って気付けるかどうかが怖さの鍵かもしれない
「黄雨女」
一人暮らしで後悔した話一つ目
黄雨女の顔想像するだけでちょっと背筋がゾクゾクする
「すれちがうもの」
一人暮らしで後悔した話二つ目
怪異が人に感染可能だってわかるタイプの話怖いです
一番身近な感じがして自分だったら…って考えに囚われて大変だった
「もあぢろびぢうぢなまばぢま、づめねぢぬんねがう」の意味がわからない…
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安心のおもしろさ。
本編に入る前の編集者時代の話や関連した作品紹介がこれまた読んでいて楽しい。
どれも怪談らしい怪談。読んでいて一瞬ヒトコワか?という思いがよぎるが、ちゃんと超常的なオチで安心。
幕間を含めてすべての作品がお気に入りです。
大満足な1冊でした。
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個人的に怪談はよく分からんが怖いというのが肝で、綺麗にオチつく話はあまり好みでない。その点、三津田ホラーは絶妙。解説にもあった岡本綺堂の系譜というのは納得ですよ。
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久しぶりに本格的なジャパニーズホラーに出会った気がする。
twitterのフォローさんが、「怖い」って言ってたのとタイトルに惹かれて読んでみたら、怖いの怖くないのって、どんどん先が知りたくなる短編集。
夜中に読むのがおススメです。
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怖がりのくせして出先でこんな本を購入。昼間限定で読むようにしていたから時間がかかってしまいました。
帯が煽る煽る(笑)。ようやく最終章までたどり着いて、どうせフィクション、怖い言うてもフェイクだしと思ったのに、解説がまた煽るのよ。フェイクだと思うのは自由ですけど、みたいな感じで(泣)。
怖がりでも大丈夫、大丈夫です。でも、ひとりでお風呂に入ったり、公衆トイレに入ったり、エレベーターに乗ったりするときに思い出すこと必至。事故現場に供えられている花を見てもドキッとすること間違いなし。雨の日は黄色い人を探してしまうことでしょう。こえぇ。
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自分との相性はすごい良かったからどんどん入り込めるしどんどん読み進められた。
理解力がないせいだと思われるが終章のクライマックスが少し弱いように感じた。多分あえて、、、うん、、、あえて、、、