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20190305 帯状疱疹で脚の痛みが酷い時に読んだ。タイトル通り、中学生を相手にして理解できるようにまとまっているので読めた。おさらいは必要だが一歩立ち止まって考えるきっかけになるような内容だった。
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14歳からの資本主義。全く、一回では理解できる気がしません。最低でも2回は読みたい。題名とは裏腹に大人でも充分読み応えあるかなぁと思います。
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14歳からのと付いているが、内容は本格的。
ケインズ、マルクス、アダム・スミス、シュンペーターなどの歴史的な大物経済学者の論を分かりやすく噛み砕いてストーリー化し、現代のGAFAが作り出すテクノロジーの進化による資本主義の今に付いて、『なぜ世界は存在しないのか』のマルクス・ガブリエル、チェコの24歳で大統領の経済アドバイザーになったトーマス・セドラチェク、フランスのダニエル・コーエン、ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツなどの旬な学者達が今考えていて発信された情報を差し込みながらストーリーは展開される。
この本では、最近の世界の若手論客のキャラクターの話が織り交ぜてある所が良いところであり、彼らの出自の背景の違いも踏まえて、自分はどう思うかを考えてみる所が面白い所だと思う。
個人的には、「テクノロジーが格差を生む」で、デジタル技術は成長を生まない? という未だ明確な答えの出ていない設問が気になっていて、丁度、自分の置かれている立場として考えても特にこの2、3年でITやAIの急速なコモディティ化が成長(儲かる)にブレーキかけている様に感じていた所だったのと、資本主義の経済格差は、もっと進みそうだなとか、少し先の未来はどうなるだろう?と考えてしまった。
この本は、答えが書かれていて読んで終わりではなくて、過去から現在、特に世界最先端の論客達の思考を知りながら自分で考えるための本という点で、より若い人への刺激になるのでは無いかと思いながらも、読むのはおじさん世代ですかね。
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今生きているこの社会どのようなもので、今現在どのような道を歩もうとしているのか。
14歳に向けたというコンセプトなので、非常に平易に読めるもの。本当に14歳が読めるのかはさておき。
正直最後は尻すぼみで終わる感がある。「え、結局どうするの、どうなるの」と。でも、それはこれからの人間が考えること、というメッセージなのだろう。
モノ消費からコト消費へ、そして「ココロ」(共感)も消費されるようになる。「可処分精神の奪い合い」とは面白い表現だと感じる。そのココロの価格は言い値になりやすく、使用価値と交換価値はちゃんと見極めてほしい、というメッセージ。
「創造的であれ、さもなければ死だ」(第4章)テクノロジーの進化と、新たな雇用の発生が比例していかないのは『GAFA』の話で明らかになってきている。パターン化されたことはテクノロジーに置き換えられる。
『「ロボットになりたくない、ありのままの自分でいたい」、と願うことと、「創造的であれ。さもなければ死だ」と迫られることは別』というのは芯に迫る。過去は体力を提供し、これからは創造性を提供していかないと生きていけない社会。
テクノロジーの進化が社会を、人の心を変えていく。インターネットが普及して30年も経ってない中、社会は激変する。SNSが普及し、自分自身の欲望が本当に自分の欲望なのかも定かじゃない社会に突入している。
「なんのために働いているのか」「なんのために学んでいるのか」ふと立ち止まることも大切では。
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まとめ
①「グローバル化」でさまざまな国が市場として結ばれ、不安定性が増している。
②「共感」の商品化で価値が惑わされ、自らの欲望が不確かなものになる。
③「デジタル技術」の進歩が、格差を拡大させ、分断を招いてしまう。(P156)
市場というものの意味は、誰に対しても同じ100円、100ドル、100ユーロを出しさえすれば、誰もが同じものを買える。そうしたある意味ドライさこそが、すばらしさ、なのではないでしょうか。
「
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「資本主義バンザイ!」という内容ではなく、わりと資本主義の現在の問題点、今後の課題といったところをクローズアップするような内容。
14歳の時にこれを読んだとして、当時の僕に理解できたとは思えないけど、もし読んだとしたら、ちょっとだけ社会への視線が変わってたとは思う。
最近、こういう本を読んでて思うのは、民主主義と資本主義のタッグというのは、嫌でも誰かと自分を比較してしまう側面があるということ。これにSNSとかが加わることで、その比較をさらに加速させてくるから、どうにも疲れる。
共産主義や独裁主義って、この比較を無意味化する側面もる。競争に疲れると、安定を望むようになる。なので、ベーシックインカムみたいのが注目される。(ベーシックインカムのの理想には共感するけど、現実的な社会制度としては難しいと思う)。
それでも、現代社会というのは資本主義なしで成立しないのも事実。なので、そのルールの中で快適に生きる道を探すしかないかな。
この本の中で、印象に残ったのは「”金さえあれば”も市場の長所。誰も排除されることのない世界」というフレーズ。
信用や人間関係といった感情に縛られず、ただ金というルールだけで取引される市場という世界はフェア(もっとも、金そのものがその価値に対する信用で成立してる矛盾もあるけど)。あらかじめ提示された同じルールの中で戦うことが、資本主義の理想かな。と思う。
こういう本も読んでみると面白い。
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(何を学べるか)
・資本主義やGAFAなどの用語
・資本主義の本質
・今後、社会をどうみるか・物事をどのように捉えるかの考え方や視点
(まとめ)
①資本主義だけが全てではないというな白黒つけない視点を持とう
②目先の数値・利益だけに飛びつかず、本質を思い出して正しい行動を取ろう
③最終的に、自分自身を見つめる力を高める禅の心が大切
(感想)
・資本主義のこれからとその在り方学べた
・白黒つけないで行こうって考えをすごい推してる
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子供向けなので読みやすい。大人も読む方が良い。
近年評価がかわりつつある資本主義の捉え方のヒントとなる本。
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「資本主義は完全に過渡期を迎えている」
この状況を理解している人が、一体どれぐらいいるだろうか。
普通に会社で働いていても、資本主義を意識することは少ないだろう。
もちろん経済活動が資本主義前提のシステムだから、決算数字などを見れば意識することもあるだろう。
マクロな視点でみれば気が付くが、普段の生活の中でのミクロレベルでは意識のしようがない。
それを敢えて「14歳にもなれば意識しろ」と説く。
なぜなら、これからの社会は大きな変革を迫られているから。
社会がテクノロジーの変化によって変わっていくのは理解できるし、予測ができる。
ただし、資本主義に代わる「◎◎主義」は未だに誰も見いだせていない。
それも、今現在でも資本主義の問題点が指摘されているというのに。
これが、これからの社会がどう変化していくのが読めない点なのだ。
貨幣経済は数千年の歴史があるし、そのお金を貸し付けて利息を得るということも昔から行われていた。
しかしそれが「経済発展」という歯車が回りだしたのは、産業革命と資本家というものが生まれてからだ。
どうすれば「富」を得ることができるか。
何もないところから、大きな価値を生むにはどうするか。
この仕組みを作り出したのが、まさに「資本主義」なのだ。
未来に生み出されるであろうイチの価値に対して、先んじて今のゼロに資本を回す。(投資する)
単なる利息でなく、富が重ねて富を生む「複利」を基本に考える。
こういう発想の転換はすごいと思う。
しかしそれだけだといつか破綻することを経済学者たちは見抜いていて、社会主義などの他の方法を模索した。
それなのに、社会主義が先に破綻し、資本主義は今でも様々な問題を抱えて過渡期を迎えたまま進行中だ。
代替え案がいまだに見いだせないという状況。
今の14歳はこういう社会を生き抜いていかなくてはいけない。
番組が反響を呼ぶのは当然だ。
大人がきちんと子供たちに教えなければいけない。
(2019/8/2)
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14歳からと題名にあるように、分かりやすい文章だけど、本当に14歳が理解出来るのだろうか?
大人にはとてもわかりやすく、現在の資本主義の状況を表してくれていて、とてもエキサイティング。
基本的にはTV番組の欲望の資本主義の内容なんだけど、TVよりもこの本の方が分かりやすくまとめられてる所が凄い。
以下、本文から
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経済学は長いこと、一般的に「希少な資源の最適な配分を科学的に分析する学問」という定義を掲げてきました。しかし、その定義そのものも時代とともに更新し、考え続けなくてはならないのだと思います。
そして、いま、僕たちの住む、複雑な世界のことを考えれば考えるほど、その複雑さを視野に入れながら、経済という枠組みだけではない考え方を生み出していく努力をしなければならない、大事な段階にあるのです。
資本主義、経済という現象が複雑なだけでなく、人々の欲望、感情、考え方もより複雑になってきています。
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AI革命による社会構造の変化は、産業革命による社会構造の変化と根本的に違う。
当時のように、働き手の受け皿が用意されていないのだ。
資本主義は成長を約束したものではない。私たちの社会に必ずしも成長は必要なのか。
未来の仕事を考えるときには、経済と社会から考えなくてはいけない。
10代の人たちに読んでほしい。
教室の授業では間に合わないかもしれないから。
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良書です。タイトル通り14歳から読むにも最適ですが、大人が読んでも気付きを得られる、しっかりした内容です。
現代の資本主義(むしろ市場主義)に疑問を感じる人だけではなく、経済に関心がない人にも手に取って欲しい一冊ですし、これからの社会を考える上では誰しも読んでおくべき一冊だと思います。
資本主義は生活を豊かにしましたが、なぜ豊かになったのか?豊かになったのに、豊かになったと感じられない社会になったのはなぜか?では、この先どうなっていくのか?
子ども達の未来のために、大人こそが考えていかなくてはいけないターニングポイントに来ています。
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哲学者たちの、資本主義経済に関する分析は面白かったです。
ただ、結局本書を通して著者が何が伝えたいのか?
があまり分かりませんでした。
・格差が拡大する資本主義には問題も多くある
・交換価値と使用価値が現代は入り乱れ、あたかも使用価値が高い=交換価値が高いと思わされる傾向がある
・デジタル化が進んだことで、格差が更に広がっている
という問題提起はしていますが、
では14歳の子が、これを読んで今からどのような行動を取ればいいのかが明記されていなかったように思います。
これを読んで理解し行動に移せる14歳が果たしてどれだけいるだろうか、と思ってしまいました。
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内容はすごく当たり前のことが書いてあるのに、自分は14歳にこんなふうに説明できるだろうか…。
経済や資本主義について、これだ!って答えが出せるなら人類みな苦労してないわってことは痛いほどわかった。
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経済成長やグローバル化、ITテクノロジーの発展について分かりやすくその批判的なアイデアがまとめられている本
現代の知識人たちの言葉を引用することで示唆的な内容にもなっている
気になるのは立ち止まって考えてみようというメッセージ性が強いので考えながらも前に進んでいくことの必要性が伝わるのかどうか
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資本主義という仕組みを分かりやすく、しかし、ただ解説するなどというように要約しているのではなく、現代の複雑化した社会における資本主義というものの問題点、そして、それとどう向き合っていくのかのヒントがちりばめてあり、考えさせられる良書であった。カメのように生きる