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断捨離を勧める本でも、勧めない本でもありません
2020/08/21 20:34
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投稿者:はらみ79 - この投稿者のレビュー一覧を見る
断捨離を勧める本でも、勧めない本でもありません。
が、「捨てられない人」がなじられがちな今の風潮に一石を投じる一冊かもしれません。
色んな考えがあって良いよね、という気持ちになりました。
明るい気持ちになれる一冊です。
主人公の夫が母親の遺品を捨てたくないがために言うことが、私の実父と同じで笑ってしまいました。
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私は姉妹でやりました
2022/03/12 16:16
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投稿者:K - この投稿者のレビュー一覧を見る
と言っても父は他界してますが、母が施設に入る事になり実家を無くす事にしたのでやることは同じ。
久しぶりに帰った実家はかなり汚部屋になっていて、まず片付けから始めなきゃならなかった。春から夏の間やりましたが、実家の光熱費を使いたくないので真夏クーラー無しでカーテン閉めきってかなりセクシーな格好で汗だくでやりました。筋肉ついてガリガリに痩せたー!
母は便利だと思うと買って全く使わない人だから物に溢れてる中、本当に便利な新品の物いくつか頂戴してきました。
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良かったです
2019/09/18 17:37
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投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
姑の遺品整理という何とも言えないテーマを、明るく軽快に語っていて、楽しく読みました。
実母と姑との対比が楽しい。対象的な二人と心の中で会話しつつ、遺品整理するってすっごく共感しました。ギスギスするのではなく、ホッコリするお話でした。
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読後感のいい作品です。垣谷美雨さん「姑の遺品整理は、迷惑です」、2019.2発行。姑、多喜が78歳で急死、エレベーターのない団地の4F、望登子の遺品整理二ヶ月半の物語です。前半は物の多さに途方に暮れ、きちんとしてた実母と比較し、義母を嘆く望登子。後半は団地の人々から義母への感謝の声の多さ、そして人柄の良さが知らされ、遺品整理によって、義母を、実母を理解することに。義母と実母の日記、日記のスタイルは違えど、共に、家族や隣人への愛が詰まってました。
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まだ母は健在ですが、こうならないようにいらないものを処分しないとなぁと思いました。
もう「あるある」ばかりです。それに整理だけですが、疲れるんですよね。親族だとどうしても捨てられないという気持ちもわかります。
でもこの団地は人間関係がきちんとしている地域のようでうらやましいです。
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+++
姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。
業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか
自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。
「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、
仕方なく片づけを始める。夫も手伝うようになったが、
さすが親子、彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである。
誰もが経験するであろう、遺品整理をユーモアーとペーソス溢れる筆致で描く長編小説。
+++
姑の遺品を整理する嫁・望登子の立場で、物を溜め込んだまま亡くなった姑と、指輪ひとつしか残さずに亡くなった実母を比較してしまうのである。あまりの物の多さに呆然とし、と気に悪態をつきつつ片付けに通ううち、少しずつ姑の生きざまが明らかにされてきて、望登子の心情にも変化が表れ始める。遺品整理という厄介事を通して、人ひとりの生き様や生きがい、幸せなどをあれこれ考えさせられる。なにより、さっそく自らの断捨離を始めたくなる。可笑しみと哀しみと愛と実益にあふれた一冊だった。
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いつもの感じw
垣谷さん的予定調和?
まぁ、安心しては読めますが。
とりあえず、急逝しても恥をかかない様に、身の回りの整理をしておきたいなー(;・∀・)
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いや〜身につまされました
田舎の実家は正に物で溢れてます
箪笥だけでも多分8棹はあるし、何より仏壇とか神様関係はどうすればいいのか
先送りして来た自分がどんどん追い詰められる!
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私の両親、義父母、4人は健在。
おそらく、そう遠くない未来にやってくる現実を
予告として見せられた感じがする。
あの開かずの間には何が潜んでいるのだろう・・・と。
いやいや、そうじゃなくて。
物語は私くらいの年齢の者には非常に現実的だ。
それは片付ける立場としても
片付けを依頼することになる立場としても。
終活大事、断捨離大事。
誰にとっても母は母、姑は他人。
それは自分の兄弟の妻にとってもそうなのだなぁ。
姑も実母もどちらも生き方はそれぞれだけど、
死に方を教えてくれる
一番身近な人なのかもしれない。
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姑の遺品整理かぁ。実母であっても大変そうなのに、姑となるとさらに…だろうな。
夫はあてにならないしね〜。いるものといらないものに分けるとか面倒なことをせず、一気に全部処分しちゃうわ、あたし。
主人公は、自分で片付けるという選択をするのだけれど、それによって姑のことをより良く理解できたのは、儲けものだったのかも。亡くなってから知っても遅いような気がしなくもないが。
いやー、他人に迷惑をかけないように、早めにいらないものは処分、処分だね。
実家に帰るたびに、いらないものは捨てておいてねとお願いしてはいるのだけれど、どうなることやら?
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望登子は、亡くなった姑が住んでいた団地へ向かう。
残された遺品を整理するためだ。
部屋には物が溢れ、片付けの時間を考えると
頭が痛くなってくる。
並行して、実母の話も進められる。
姑と実母。
相対する二人だが
姑の意外な一面を知ったり
実母のことをわかっていたと思っていても
案外、見えていなかったのではないかと思わせる。
クスッと笑えることもあり
結局のところ、付き合っているのは人と人。
愛情に溢れている一冊。
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望登子は亡くなった義母が一人暮らししていた団地で、遺品の整理をしようとする。片付けても片付けても物がなくならない。肝心の夫は役に立たない。必死で片付けている過程で知り合う義母の隣人たち。よく知らなかった生前の義母のことを知り、そして実の母親のことを知る。
いやあ、遺品の整理ってこんなに大変なのかと驚く。そして意外とハートウォーミングな話。
湯船に浸かりながら1時間ほどで読んでしまった。読みやすく、考えさせられる秀作だった。
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相変わらず、一気に読ませてくれる垣谷さん。
私の母は存命だけど、施設に入ったため実家は整理済み。
それはそれは大変でした。
そんなにモノのある家ではなかったけど、片付けているとどんどん湧いてくる感じ…。
でも、戸建を解体する時にタンスなどは一緒に潰してもらったので、まだ良かったのかな?
賃貸や戸建を人に渡すとなると大きいものも全部始末しなくてはならないのね、サクッと書いてるけど、きっともっともっと大変だったはず。
心配なのは夫の母のところ。同居のお義兄さんは独身なので、片付けなんてできないだろうなぁ〜。
お金を出して業者に頼むしかないだろうけど、果たして同じ思いでいるか、それだけが心配。
ホント、片付けだけは体の達者な時期から…って、なかなか出来ないのが現実だよねー。
夫や義兄に読ませたいと心から思います!
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面白かった!
私も義母の遺品整理をしたが、次男の嫁という立場上、あくまで手伝い。幸い皆が全てを捨てる方向だったので量は半端なかったけどスムーズな方だったと思う。
確かに遺品からはその人となりが見え隠れし、全てを業者任せにするのもどうかと思う。
が、とにかく空箱wやら大事にしまってある引き出物w、梅干しの壺がいくつもあったり、雪崩を起こしそうな食器やら、なぜ?なものは本当に勘弁して欲しかった(^◇^;)
自分は捨ててる方だけど、これから歳をとるにつれ、捨てられなくなるのかな?
ほどよく準備してほどよくぽっくり逝けたらよいけど。
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面白かった。
親婚活の前作もかなりノンフィクションっぽい
作風だったけど、こちらもかなりありがちな
展開を細やかに切り取っていて、その途方もない
お片付けに立ち合っている気分で面白い。
そして義母と自分の母との違いを
それとなく実感しながら
自分の過去と向き合っていく過程も共感できる。
人は後悔なく生きることはできない。
すべてを悟ることも、先回りすることも
なかなかできない。そのもどかしさも
受け入れてから、開く世界もあったのだ。
これ、間違いなく映画になるね。