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『君は月夜に光り輝く』の続編。正直、君月の続編が出るって知ったときはえっ!?と驚いた。同時に読むのが怖かった。君月のラストのあの余韻がぶち壊されそうで。でも、やっぱり買ってしまった。そして思う。買ってよかったと。
▼収録作品
「もし、キミと」
「私がいつか死ぬまでの日々」
「初恋の亡霊」
「渡良瀬まみずの黒歴史ノート」
「ユーリと声」
「海を抱きしめて」
「私がいつか死ぬまでの日々」は、君月では明かされていないまみず側の心情が描かれていて、君月を改めて読み返したくなった。
香川のお話も、なかなか。そうだよ、悲しんでいいんだ。だって好きだったんだから。
まみずが亡くなってからの、卓也の頑張りがすごい。びっくりした。やるじゃん。
最後の短編「海を抱きしめて」がとてもよかった。
”人が死んだら悲しいなんて当たり前だから、何もおかしいことじゃない。“
気づいたら読みながら泣いていた。これを直しなしで書いたなんて、やっぱり佐野徹夜はすごい。
読み終えて、わたしは彼の書く物語が好きなのだということに気付いた。だから、なぜか今まで買いそびれていた『アオハル・ポイント』も近いうちに必ず読もう、と思った。
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【映画化決定『君は月夜に光り輝く』の感動が再びよみがえる、待望の続編!】
不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。余命ゼロの彼女が、クラスメイトの僕・岡田卓也に託したのは「最期の願い」の代
行だった。限られた時間を懸命に生きた、まみずと卓也の物語の「その後」とは――。
「僕は今でも君が好きだよ」少しだけ大人になった卓也と、卓也の友人・香山のそれぞれが描かれていく。他、本編では語り尽くせなかった二人の
エピソードも収録。
生と死、愛と命の輝きを描き、日本中を感動に包み込んだ『君月』ワールドが再び。
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2019年3月に実写映画が公開される佐野徹夜氏による「君は月夜に光り輝く」の続編。雑誌「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編などを収録。雑誌掲載分の短編は、本編を補完する意味でなかなかおもしろかった。まみずと卓也のやり取りをそれぞれの目線から見る事が出来たり、香山がまみずを好きになったきっかけを読めたのは良かった。書き下ろしの香山と侑李、声の物語はちょっと微妙だったかな。ちょっと痛々し過ぎると感じました。実写映画では、こちらのエピソードも少し採用されているのだろうか。
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本編を読んだのは2年前。当然のことながら全く覚えていない。
特に香山のことなんて存在すら抜けていた。
なのでまぁ……あんまり……。
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この『+Fragments』は、本編『君は月夜に光り輝く』のヒロインの渡良瀬まみずが主人公の岡田卓也に出会う前の内容や、ヒロインの視点から本編を描いたもの、そして岡田卓也のその後など中短編6編からなる一冊です。ちなみに「fragment」とは、「破片、断片、かけら、断章、未完遺稿」という意味ですね。
どの収録作品も本編『君は月夜に光り輝く』を読んだ人には楽しめるんだけど、ここで一番言いたいのは
香山彰を主人公にした本編のその後を描いた書き下ろし中編『ユーリと声』が傑作すぎる!!!
ということです。
香山彰は岡田卓也の友人で元クラスメート。ヒロインの渡良瀬まみずが初恋の相手で岡田とは恋のライバルでした。
しかし、勇気を持って入院中のまみずに告白するも、まみずに暗に「岡田君が好き」と言われ、あえなく玉砕。それから、まみずの死を消化できないまま時間を過ごし、今は大学生となっています。
香山はまみずを失ってから無気力で自堕落な学生生活を続けていたのですが、大学の音楽室で謎の女性・侑李と出会い、彼女の不思議な雰囲気に惹かれます。
実は、侑李はまみずと同じ「発光病」で夫を失っており、かなり精神を病んでいる女性でした。そして侑李の小学生の娘「声」(『声』っていうのが娘の名前です。もう、作者のセンス半端ないって!)は、父親を失い、精神の均衡を無くした侑李という母親を持ちながらも、健気に生きています。
実の兄を交通事故で失い、さらに初恋の女性まみずを「発光病」で失っている香山ですが、自分より精神が壊れているこの母娘を前にして非常に動揺します。
香山、侑李、声の三者三様の3人がそれぞれ複雑な人間模様を繰り広げるのですが、なぜか香山は侑李から娘の声の面倒をみることを押しつけられ、香山と声の不思議な関係が始まるのです。
と、あらすじはこんな感じなのですが、とにかく兄の死、そしてまみずの死を全く消化できていない香山の心理描写が秀逸なのです。
香山は、渡良瀬まみずの親兄弟でもなく、岡田君のようにまみずの彼氏でもない。
香山は
「自分は、まみずのことを悲しむ資格のある人間ではない」
と思い込んでおり、まみずへの想いを今でも引きずりまくっています。
侑李や声と出会ったことによって少しずつ変化していく香山の病んだ心の描写がきめ細やかに描かれており、この人間の心の機微の表現は、恋愛エンターテイメント・ライトノベルではなく、完全に『純文学』の域に達しています。
極論を言えば、この『ユーリと声』を読むためだけに本編『君は月夜に光り輝く』と『+Fragments』を読んでも良いくらいだと僕は思っています。
ただひとつ気になるのは、この書き下ろし中編『ユーリと声』は本編の本来の読者層であるヤングアダルト層にとってはちょっと難易度が高いのじゃないだろうかということですね。
本編の『君は月夜に光り輝く』やこの『+Fragments』を手に取っている読者って、美しく、キラキラしたラブストーリーを期待しているから、この香山や侑李や声の、どちらかというと陰鬱な精神状態の微妙な変化を味わう物語を読まされても、
「なにこれ~?まず、香山って誰だっけ?香山が侑李と恋愛するって話でもないし、意味分かんない。ていうか~、香山のクズ男っぷり最低~」
というのが多くのヤングアダルトの素直な感想なのじゃないだろうかと思います。
まあ、こういう感想が出てくるのは致し方ないのかなぁ。
特に未来に『夢』と『希望』しかないヤングアダルトからはね・・・。
彼らも10年後にもう一度この作品を読んでみたら、たぶん違う感想を抱くようになると思います・・・きっと(遠い目)。
この作品は作者がそれなりの大人の読者の為に、
【・・・そなた達、いい歳してよく恥ずかしげもなく、ここまで読み進めてこられたな。褒めて進ぜよう。では、ここまで来たそなた達のような勇者な読書人の為にこのストーリーを授けよう・・・】
といって、この『+Fragments』に特別に入れてくれた物語なのだから(真顔)。
・・・なんだか、勝手に一人で盛り上がってしまいましたが、実際、この中編小説『ユーリと声』の完成度は、是枝裕和監督に映画を撮ってもらって、カンヌ映画祭に出品したら『ある視点作品賞』を受賞できるレベルです(「パルム・ドール」って言わないところがちょっと本当っぽいでしょ?)。
という訳なので、もし、このレビューを見ているその方面の先生方がいれば、ぜひ是枝裕和監督へのオファーをよろしくお願いしますね!なんちゃって。
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ぱっと手に取ったら後編だった。
全然わからなかった。
前編気が向いたら読もうかな。
2019/07/25
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「君は月夜に光り輝く」の後日談と、本編で語られなかった主人公二人のエピソードも入った短編集です。「君は月夜に光り輝く」に感動した後に、その余韻に浸るのにちょうど良いボリュームです。その中で、「ユーリと声」は、香山彰を主人公に書き下ろした作品で、読み応えがありました。
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本編より先にこっちを読んでしまった。でもおもしろくて本編もだいたい想像出来てこれだけでも楽しめた。
その後本編も読んでせつないラブストーリーだけどいいお話しだなぁと思いました。
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本編を読んでいたのでこちらも気になって購入。
香山目線の話もあったり、入試の試験の話があったり。
本編の裏側的な話と、それから時間がたったときの話と。
大学生になって声やユーリとの話はなかなか私的には進まなかったのですが、それでも最後まで読みました。
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前作を読んだのが随分前で、しかもその時期似たような作品を大量に読んでいたせいで、
なんだかストーリーが自分の中でごちゃごちゃなまま読んでしまった。それもまた良し。
香山と声の話が好き。
絶対に自分には出来ない態度、考え方、そこに惹かれるものがある。
大人になった二人も見てみたいなぁ。
いつか死ぬ前に。
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本編を読み終わって、この後どうなるんだろうと思ってすぐ読んだ作品。
岡田も香山ももう会うことはできない人の残像を追いかけていて、本人は幸せだと思うけど、切ないなぁと思った。
自分もその立場になったらどうするんだろうか。本編とこの本を読んでとても考えさせられた。
読み終わった後、終わってしまった虚無感をこんなに感じる本に久しぶりに出会った気がする。
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前作読んでから時間がたってるので
香山誰?状態…(;´∀`)
それぞれ短編で読みやすかったです。
話を少し思い出しつつ読みました。
香山くんのことを覚えてなかったのもあるし
人物像を理解できないのもあってか
ユーリと声、は私にはあんまり刺さらなかった…orz
岡田くんが出てくる話とかは楽しく?読めました。
続き出てるのに気づけて良かったです。
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I will live with the intention of dying today. And learn to stay alive forever.
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短い短編集。一番長い「ユーリと声」が共感できない。特に声ちゃん。どう考えても高校生以上の受け答え。主人公の香山の死に打ちのめされている様子はわからなくもないが、読んでいて気持ち良くない。
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まみずのことがまだ好きなのが
切ないし医者だから忘れなくていいって
ほんとに切なくて苦していとおしかった。
香山はくそだった。
相変わらずくそだったから
まみずとくっつかなくてよかった。