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ストーリーが面白く一気に読めた。
一章に出てくるやり取り「空気=ブランド 」から、そうそうと膝を打つこと数回。
なんとなくの空気を変える、地道で着実なお仕事本。
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CMOを担当された足立さんの書籍。さまざまなサービスとのコラボレーションや広告代理店とのコラボレーションなど、既存の枠に捕われない施策を続けながら経験してきた成果を綴っている書籍。
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■理由
部で回ってきたから
■感想
マックと言う身近な存在が題材となっていてとても分かりやすくて読みやすかった。
実際に行われていたキャンペーンや商品が記憶に新しく、
想像しやすかった。
■アクション
・自分の仮説を持つようにする。
・お客にどんな価値を提供したいのか考えるようにする。
・誰に(WHO)何を(WHAT)どのくらい(HOW MUCH)どうやって(HOW)届けるか、の順番で考えるようにする。
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■ディスティネーション(目的買い)/インパルス(衝動買い)
・秋だからあそこのジビエ料理がたべたいはディスティネーション
・ファーストフードはインパルスが多い
マーケティングで言えば、
新しい商品や期間限定品、コラボ商品はディスティネーション
ポジティブな情報を様々なメディアで拡散してもらうのはインパルス
■マクドナルドの不振を立て直した3つの指針
・Always On ポジティブなニュースを断続的に配信
・Connected サプライジング&エンゲージングな双方向のコミュニケーション
・Branding 美味しさを追求し、期間限定商品だけでなくレギュラーメニューを強化
最も早く取り組んだのはPRとSNS
テレビCMなどより費用やリードタイムがかからない
また、PR(広報)は第三者による発言なので信頼性がある
ネガティブな情報が多かった時期だけに、広報的側面からのアプローチを強化した
>名前募集キャンペーン
美味しそうな特徴がありすぎて名前が決まらないから考えてもらう、という
RTB(Reason to Beliave、受け手が「食べたい」「美味しそう」「面白そう」と信じられる根拠)もあり、
ユーザー参加型の盛り上がるキャンペーン
これはオーストラリアの成功事例から持ってきたアイディア
アイディアを作る、と聞くとゼロから新しいアイディアを思いつかなければ、となるが、
マーケティングの世界では海外や世界の成功事例や
他業界の成功事例をヒントに、日本流や自社流にアレンジするのは王道中の王道
>マックチョコポテト
「美味しそう」「まずそう」の二極の対立構造をつくる商品
マー君とハンカチ王子、星飛雄馬と花形満、みたいな感じで対立をつくると盛り上がる
AKBの総選挙もある種で対立構造
あの子が1位にふさわしい!いや、違う!という対立が盛り上がる要素になっている
■SNSでバズるには
・人がシェアしたくなるのは、周りの3~7割が知っていそうな情報
・人がシェアしないのは、ほとんど知られていない情報と、既にみんなが知っている情報
誰も知らない情報は話題にしようがないし、
知られすぎた情報は新鮮味がないからSNSでで話題にしない
■デジタルはあくまでマーケティングの一部でしかない
誰に(WHO)
どんなメッセージを(WHAT)
どのくらい(HOW MUCH)
どうやって(HOW)
…届けるか、という順番で考えることが必要
HOWありきで取り組んでも効果はでない
インスタグラマーに宣伝してもらおうぜ!とかはそれ。
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『劇薬の仕事術』を読みやすくした感じの1冊。どちらを先に読んでもいいと思うが、『劇薬〜〜』を先に読んでからこちらを読むと少し軽すぎる感じがするので、こちらの本を先に読んでから、さらに詳しく知るために『劇薬〜〜』を読むのがいいかもしれない。
感覚的におもしろい仕掛けを投じているように見える著者だが、実はその裏には成功するための理論がぎっしり入っていることを納得させられる。今度は、うまくいった施策ではなく失敗施策の話を聞いてみたい。
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ビジネス本ではあるものの、小説調かつマックという身近なテーマで純粋にストーリーが面白く、あっという間に読み終えてしまった。
割と当たり前のことをシンプルに簡単そうに書いてるけど、実際にアクションに移す力が半端ない…
「同じ会社に3年以上いると、成長が止まる気がする」という考え方に共感したが、濃度が全然違う。
日々の考え方にエッセンスを取り入れたい。
・空気=ブランド
(なんとなくの空気を変える)
・「ラブ・オーバー・ヘイト」
(ネットの情報は永遠に残る。ネガティブな空気を変えるには、ポジティブな情報を大量に発信して悪い噂を沈める)
・まずは自分で仮説を立てる
(先に周囲に聞いてしまうと流されるだけで上手くいかない)
・アイデアは0から考えなくていい
→ 新商品の名前が決まらなくて悩んでいたが、海外のマックの成功事例として「名前募集キャンペーン」を行なっていた。それを真似したらヒットした。
(海外や他業界の施策を日本流、自社流にアレンジすればOK)
・迷ったら原理原則へ戻れ
(逃げずに原点を実現させるために考えろ)
・マーケティングで大事なのは、
誰に(who),どんなメッセージを(what),どのくらい(how much),どうやって(how)
届けるかという順番!
(「インスタで有名人に発信してもらおう」のようなhowを1番に置いても上手くいかない)
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自分自身がマックを利用した時に経験したことが事例なので、非常に理解しやすかった。
マーケティングの入門書だけど、大事なことは押さえられていると思う。
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小説仕立ての、マーケティングの考え方を知る本。ビジネスを扱っていても、堅苦しさがまったくなく、すいすいと読めてしまいます。もしかすると、小学校高学年の人でもおもしろく読めるかも。
中身は地に足がついたマーケティング論なのですが、平易な言葉でシンプルにマーケティングの考え方を学ぶことができます。著者はコンサルティング会社やP&Gなどを経て、日本マクドナルドのマーケティング本部長として、業績を瀕死の状態からV字回復させた方。マクドナルドの商品や、近年展開されたキャンペーンが具体例として出てくるので、マック好きな方にとっては親近感をもって読めるでしょう。かくいう僕も、にわかですが隠れマックファンで、たまにドライブスルーを利用しているクチで、おもしろいなあと思いながら読んでいました。ダブルチーズバーガーやフィレオフィッシュが恋しくなったりもして。
さて、では中身を。
どうすれば業績があがるのだろうか? という課題を抱えた、洋食屋の三代目を継ぐことになった祐介が足立(著者)の経営するバー・夜光虫に足を踏み入れることで、マーケティング話が始まっていきます。祐介の洋食屋はバイト店員のよからぬSNS投稿で炎上し、客がよりつかなくなってしまって困っている。いっぽう、足立は不祥事によってイメージと業績が落ち込んだマクドナルドを再建している。祐介はどうしても話が聞きたいし、足立は話好きだしで、そうして長い夜が幕を開けるのでした。
話題性が大事でポジティブな話題性によって、それまでの悪いイメージ、停滞したイメージを覆していく。そればかりか、波に乗ってからも「話題性」なのです。楽しさがマクドナルドの大きな魅力ですし、エンタテイメントを途切れさせないことなんだなあと、僕はそう捉えて感心しました。
ライバルは同業他社のモスバーガーか、それともオリエンタルランド(ディズニーランドなどの会社)か、と問うところがあるのですが、答えはやっぱりひっかけになっているかのように、オリエンタルランドなのでした。楽しさをどちらが多く創れるか、みたいなライバルなんでしょう。
同業他社よりも、他業種をライバルとする。ちょっと脱線しますが、これって創作の姿勢に役立つことで、同業他社としてのたとえば小説を読み漁ることも勉強になるけれども、賞を取るくらいまでになりたかったら、他業種、すなわち美術・音楽・映画・ドラマなどなどから勉強するのがいいのだろうと思えてきます。小さい枠の中で発送するよりか、業種の垣根を超えたところでの発想を目の当たりにして、小さな枠をはみ出す思考でいたほうがおもしろいものが出来たりするということです。そのためには、感性と理解力、そして応用力あるいは類推力が大切なポイントとなるのでしょう。
また、序盤でなにげなく語られた教訓めいた内容ですが、こういうのがありました。アドバイスに振り回されて潰れていかないために、自分で自分自身をまず分析しながら仮説を立て、自分の目指すところを見定めて、頂くアドバイスの取捨選択をしていける賢さが大事だ、と。これって目からウロコ。その通りですよね。アドバイスをくれる人に気を遣って言うことを聞こうとするのは、自分を大切にしないことに繋がる可能性が在るんです。そこは自己中でもエゴでもなく、ある意味でのしたたかな自己成長戦略だと位置づけておくとよいことだろうと思いましたし、こういったスタンスでいることを、ほんとうに多くの人におすすめしたいです。
あとは、広告を打つよりか、自社PRやSNSなどの口コミなどで第三者に話題にしてもらったほうが、信頼感や親近感を持ってもらえるのではないだろうか、ネガティブな雰囲気も変わるのではないか、というところがあります。これってたとえばブログをやっていくことにも生かせそうだし、そうやってみることは面白そうです。
さらに、激しい飲み会の話。仲間意識を強く持ちお互いを印象付けるためには、おなじ飲み会でも、激しい飲み会が好ましいと著者の足立さんは考える。これは、創作においてもそうだろうな、と考えさせられました。小説の中で、激しいシーンのシーケンスが、その小説表現を読者に強く印象付ける。殴り合いなどのバイオレンスじゃなくても、激しい言い合いなんかでも、その激しくて真剣で感情的な部分は読者を揺さぶるのだろうと仮説が立ちます。
というように、僕は創作に寄せて、この小説仕立てのマーケティング論を楽しみました。対立構造、既出のアイデアを取り入れて新たにつくる、意思決定に義理人情はNGなど、他の数々のマーケティング方法論においても、やっぱり小説づくりに役立つアイデアです。おもしろいもので、すべての道はローマに通ず的なのでした。
最後に、まとめます。
難しい理論は抜きで、現実的で実際的な、一歩一歩のあゆみのようなやり方でだって、突破口は見えてくるんじゃないか、と読者は本書から感じることになると思います。個人経営の洋食屋の三代目が主要キャラとして、マーケティングの達人・足立の話を聞くという体裁でしたが、まさに、自営業者の商売戦略の助けになるような内容でした。商売がうまくいかなくて、まるで骨折してしまったかのようだ、なんて表現するとしたら、本書はその骨折した箇所にあてる副木になり、それからリハビリを助ける理学療法士となってくれるような感じでしょうか。自分で歩く力を身に着けるため、まず自分のあたまで考えてみようとするそのスタートラインへ引っ張ってくれるかのようでした。それも、ほんとうのはじめの一歩からです。知識というより、考え方の基礎を雑談の中で学べるなんて、最高ですよね。そういった本なのでした。