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静おばあちゃん出てきた♪相変わらず颯爽としてカッコ良い。岬洋介バンザイな中できゅっとスパイス効かせてくれていたように思います。確かにどこのなんの世界でも彼なら成功しそう。でも、やっぱり岬洋介、というキャラにはピアノが一番似合う気がします。その部分の描写は今回も堪能しました。天生さんもまたどこかで出てくるのでしょうか。ちらっと他からもゲスト出演があり、事件部分より音楽やゲスト出演で楽しめた作品でした。
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流石著者の稼ぎ頭「岬洋介」、とうとう読むのを止められず朝までかかって読まされてしまった。今回は彼の司法修習生時代の話、いかにして司法の世界から音楽の世界に切り替えたのかという読者の感じていた疑問に答えてくれた。おまけに修習生なのに事件をひとつ解決してしまうなんて、それもこの結末を誰が予想できただろう、犯人はいつものことだから事件に一番遠そうな人物でさもありなんだが、その動機が想像すら出来なかった。しかし最後のピアノコンクール、病が出なくてホッとした、まだ母との謎のほか他のスターとの共演も期待できそうだ。
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♪ミステリーと音楽を出した 品の良い一冊♪
ミステリー部分は読んでのお楽しみ。
合間に入る
音楽の描写に関しての感想を書きます。
その曲が持つ「イメージ」など想像しにくい感覚の部分が
読んでいくうちに自然と情景が浮かび、音楽に疎くとも
作品に入り込めました。
前作を読んでなくても楽しめ、これをきっかけに前作
そして中山七里さんの別作品も読むようになりました。
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岬先生の過去。
司法修習に関しては興味深くて面白かったです。
法曹面でも音楽面でもそれなりに専門用語が出てくるのにさらっと読めてしまうのはさすが中山さん。
事件についてはどんでん返しを狙いすぎな気もしますが、楽しく読めました。
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主席の岬は眉目秀麗、性格は穏やかでやや天然。
同期の天生でなくても嫉妬するだろう。
でも、
岬洋介の非凡さが際立つけれど、
彼もまた迷いながら生きる人なのだなぁ。
そして、ピアノを高校生で諦めて
そのあと、浪人しても志を変えず
司法修習生となる天生も充分にすごいと思うなぁ。
ミステリー部分よりも岬と天生の
案外いいコンビの成長が楽しめた。
高遠寺静がめっちゃカッコイイ!
シリーズちゃんと読んでないので
読もうかなぁ。。。
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岬洋介が司法修習生時代の物語。司法修習生としても抜群に優秀で、未来の検察官を嘱望されている彼だけれど。それでも一度捨てようとした音楽の道に舞い戻る……って、これはネタバレじゃないよね? その過程の物語が実に鮮烈で。才能はその人にとっての祝福にはなりえても枷にはならないのでしょうか。もちろん苦悩もあるとはいえ、のびのびと自らの道を歩むように見える彼の姿は実に清々しいものでした。そしてその勢いで事件もすぱっと解決……!
静おばあちゃんの登場も読みどころ。厳しくもあるけれど柔軟性のある彼女には学ぶところが多そうです。ああいう年の取り方をしてみたいものだと思いました。「年寄りの特権」の使い方があまりに素敵。
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岬洋介が再び?ピアニストを目指すまで、のお話。
前作を読んでいないので、なにが表題の「もういちど」なのか分からず読んでいたのですが、最初から最後まで爽やかなままの一冊でした。迷いながらも自分の道を探す人達、青春だ。
岬洋介キャラは格別ですが、司法修習の同期の天生くんのキャラも良い感じでした。
天才をまじかに見る普通の人の代表といったところで、全てにおいて秀でてる人間がそばに居たらどんな風に感じるものか…たぶん彼の心情は読者の代表。彼の視点があってこそ岬洋介の存在が嫌味なく入ってきたように思います。
それにしても、中山七里さんは、書かれるものが幅広いなぁ〜。
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いかにして岬洋介が音楽の道に戻ったかを描いた作品。教官として高円寺静さんが登場しているのもにくい演出だ。
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音楽家になる夢を取り戻し,コンクール目指すシーンは圧巻.ベートーヴェンのピアノソナタが鳴り止みません.演奏シーンの描写も素晴らしかった.もちろん絵本作家の事件についてもひねりが効いていて良かったですが.次回予告の「合唱,岬洋介の帰還」が楽しみです.
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岬洋介シリーズ、最新作。
司法修習生として修習をしていた岬が検察の実務修習中にピアニストとして生きようと決意するまでを描いている。
これまでの作品で、修習生時代の断片的な活躍は描かれていたが、本作中の視点である岬の修習生仲間である天生や他の仲間たちは司法試験トップ合格の岬の修習生としての能力を見せつけられ、様々な思いを抱くことになる。『天は二物を与えず』というが岬は二物どころか三物も四物も与えられている…そんな思いを回りが抱えているも、本人は相変わらずマイペース。そんな中、絵本作家の殺人事件をまた見事解決。ピアニストとしてコンクールに挑む場面を読んでいるとベートーヴェンの作品を聞いてみたくなった。
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岬のシリーズもの。司法修習生となった岬を、同期生の天生が語ってゆく。天生は岬の境遇を才能を嫉妬するが、岬の魅力により友となる。さらに天生はベートーベンが好き。岬の不自然な行動で、岬がクラシック音楽が嫌いだと思い、苦しませるため、修行のため、クラシックコンサートに誘う。そこで岬の本来の姿を見てしまう。岬が音楽か司法かを選ぶ、その時のお話。
今回は岬の一時代を描いたものとして、殺人事件の解決とか、音楽の描写(もちろんありますが)が弱いように思えます。司法修習生としてですが、仕事に向き合う姿勢とか、本人でなく天生の視点で抜かりなく仕事をしてゆく岬の姿を読んでいると、某シリーズの佐方さんを思い出し錯覚しました、読み進めて、音楽の世界に引き戻され中山さんの世界なんだなあとに浸りましたが。岬さんシリーズは彼がどういった人生を歩むかこれから見続けたく思います、音楽とともに。
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岬洋介シリーズ。
ピアニストである主人公が司法修習生に。
司法の道で進むのか音楽家を目指すのか・・・のお話。
並行して殺人事件の謎解きあり。
岬洋介の天才っぷりがこれでもかと表現されてます。
岬洋介がどのような人物であったのか記憶になく今までのシリーズを再読する必要あり。
まだシリーズが続くようなのでじっくり再読したほうが楽しめそうだ。
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8月-1。3.5点。
岬洋介シリーズ。司法試験に合格し、司法修習生に。
実際の事件で研修するが、岬にはどうしても納得いかない点が。
絵本作家が被害者、妻である挿絵担当が容疑者。
ピアノ熱が戻りながら、絵本作家の事件も内密で調査。
さすが。一気読みした。次作の予告も巻末に。
いつ現在になるのだろう。
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犯人の目星がすぐについてしまうのでミステリとしては今ひとつ。ゲイなのバレるのが怖くて殺人を犯してるわりに、腕時計を右に付けていたりティッシュを渡してみたりと本当に隠す気あったのか…と思ってしまった。
しかしこの本のメインはミステリではなく、岬洋介が司法より音楽を選び取る様を見れるところにある。既刊より事件が小さくても、音楽描写が少なくても、それでも読んでしまうのは岬洋介のファンだから。
それにしても生前の静おばあちゃんが本当に素敵でこんな風に年取りたいなぁと思う。
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ピアニストの道を挫折した高校生の岬は、司法試験をトップの成績で合格して司法修生となった。彼は、ベートーヴェンを深く愛する検事志望の同期生・天生高春と出会う。天生は岬の才能に羨望を抱き嫉妬しつつも、その魅力に引き込まれていき・・・。いっぽう、世間では絵本画家の妻が絵本作家の夫を殺害したとして、妻を殺害容疑で逮捕したというニュースをはじめ、3件の殺人事件を取り上げる――。
岬洋介シリーズも安定してきたなあという印象。ただ最近は過去のエピソードなので、そろそろドビュッシーのその先が読みたい気もしますね。岬のおっとりしたように見えて鋭い推理および本気になったときの頑固さに引き込まれていく天生の最後の言葉に、数ヶ月とはいえ彼の中で岬に対して固い友情が生まれたんだなあ、岬の中にも同じ感覚が生まれていればいいなと思う。今までが孤独だっただけに余計に。しかし私てっきり、編集者が犯人かと思ってました。種明かしのときまで1mmも疑ってなかったーー簡単に騙されるタイプだな自分。