紙の本
最初は良かった
2020/06/02 12:10
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズの最初のが一番良かったな。
そもそも設定が不自然なんだから、続けるのに無理があった。
あと、表紙のイラストは前の版元さんのほうがイメージに合ってた。
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キリコちゃんと出会って、6年。
たくさんいろんなことがありました。
母が逝き、今までは私の役目ではなかった場所の掃除もするように。
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キリコはミニのフレアにハイヒールで、軽快に掃除をしながら事件を解決する名探偵だ。英会話学校の事務員・翔子の元に、受講生の男性から婚姻届が届いた直後、思いがけない事件が…(「深夜の歌姫」)。読めば元気がわいてくる、大好評シリーズ第4弾!最終話では、ふだん活動的なキリコ自身が部屋に閉じこもった末に突然旅に出てしまい―!?
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流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう――。
お掃除ミステリ第五弾にして最終巻。
四篇の連作短編集ですが、最初の二話は英会話学校、三話目はコワーキングスペースで起こった事件のお話。
例によって、掃除の派遣で働くキリコの深い洞察力によって事件とそれに関わる人の心を解きほぐしていきます。
軽く読める肩の凝らないミステリですが、真相の裏に隠された悪意や嫉妬の熱量は結構重みがあり、認知の歪みやいじめでは済まされないビターな内容でした。
特に三話目の「重なり合う輪」の女性が受ける悪意のない嫌がらせは、胸がつまり苦しくなります。
その上、自分の見たい世界しか見えていない人間に対して仕返ししても被害者は楽になることができず、やるせなくなりました。
そして最後の四話目「ラストケース」では、いつもは他人の問題を解決してきたキリコが自身の問題に悩み、旅に出てしまい…というお話。
キリコが万能な人間ではなく、人並みに傷つき揺らぐ女性として描かれているのがとてもいい。
彼女が他人の感情に人一倍敏感なのは、そうならざるを得ない環境で育ったから…ということが行間から垣間見えるのが悲しい。
賢く人の気持ちに敏感なキリコは、見えすぎるゆえに思わぬ行き違いを起こしてしまう。
しかも弁解の機会は二度と訪れないとなると、本当に切ない。
でも今はキリコには大介がいる、そのことが読んでいて救いになりました。
最初の頃の大介はもっと頼りなかった気がするけども、巻を重ねて夫として成長したのか、キリコを立派に支えていて目頭が少し熱くなりました。
大介は問題を見て見ぬふりをしないし、キリコを信頼して、彼女のやることについて一緒に責任を取ってくれるでしょう。
このシリーズは二人が出会ってから強い絆で結ばれるまでの長い話だったのかも、と思うとイイハナシダナー、と感慨深いです。
終わっちゃうのは寂しいですが、このラストだったら納得。
また近藤作品の別シリーズを楽しみたいです。
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清掃人探偵・キリコシリーズ第五弾。
キリコシリーズはこれで完結かな?
会えなくなるのはさみしいけど、この結末なら納得!
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日常で起こった事件・事故を清掃員のキリコちゃんがその洞察力で解いて行くと言ったちょっと有りがちな内容ではありますが、キリコちゃんのキャラクター設定がとても愛らしく人間味溢れていて素直な気持ちで読み進める事が出来ます。
扱っている事件は女同士の嫉妬だったり、結構辛辣でハードな内容なのですが、それによってリアリティーも感じられ、物語の中にどっぷり入り込みました。
最終話の「ラストケース」もじんわりと切なくて良かったです。
シリーズ全て最初から読みたくなりました。
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モップの精シリーズ最終巻。
清掃人キリコの事件解決も今回で終わって旅に出てしまった。しばらくして帰ってきて、また、再開してくれれば良いなぁ。
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ビルや英会話教室で掃除のバイトをしているキリコが主人公。キリコはかわいくておしゃれ
そんなキリコが働く職場ではトラブルが起こっている。勘が鋭く観察力のあるキリコはトラブルの解決道を見つけ当事者と一緒に解決していく。
良いことばかりしているひとにはその分、素敵な未来を配分できればいいのに。
の一文が良かった^ - ^
2019/12/16 22:50
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モップの天使・キリコシリーズ、1,2と読んで次に5弾を読んでしまい、こうなったらイッキ読みだと思って3と4も読了。数々の事件に巻き込まれるキリコ、5弾目のこちらでついに旅に出てしまいました。
近藤さんの作品は、いつもいろんな問題提議が散りばめられており、特にLGBTやジェンダーやDVや家族の確執などなど、重いんだけどさらっと描くことが多いも多いのに、キリコシリーズは結構全体的にも重い感じだった。表紙のイラストの印象とはだいぶ違うから、戸惑う人もいるかもな。
しかし10年近く前にこのテーマで書くというのはなかなか思い切ったよね。(アルマジロの巻)
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ネタバレはなし。
作品の雰囲気とストーリー展開についてメモ程度に書きます。
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寝る前に一章ずつ読むのにちょうどよかった。
発売されてから時間がたってから読んだが
時代背景関係なく読むことができると思う。
シリーズものと知らず読んだが問題はない。
キリコの立ち位置がちょうどいいため
各章の登場人物を邪魔しない。
キリコにたいし、旦那のキャラクターもあっていると思う。
この作者の作中に出てくるがストーリーに大きく影響を与えない
嫌なキャラ達は、実生活において覚えのある人は多いのではないかと思う。
その着眼点と表現がうまいと思った。
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目次
・深夜の歌姫
・先生のお気に入り
・重なり合う輪
・ラストケース
清掃員キリコシリーズの最終巻。
実は清掃員というのは、人が捨ててしまったものを拾ったりして、その気になれば個人情報なども得ることができるので、このままシリーズを続けるとキリコにそこまでやらせなくてはならないと考えての終了なのかな、と思ったり。
このシリーズにずっと感じていた違和感も、その辺にある。
地に足の着いた仕事をしている、若くて可愛くて頭の回転の良い人妻のキリコの前に、殺人事件が多すぎる。
「殺してやりたいほど憎い」と思うことはあっても、実際に人を殺す人はそれほどいない、はず。
今回の事件でも殺意はなかったとはいえ、同僚に罪をなすりつけるような偽の証拠をでっち上げたり、親切を装って虎視眈々と復讐の機会を狙ったりと、度を越した悪意が頻発する。
それなのに、いつも明るく元気なキリコ…だったらそれは鈍感すぎるでしょ。
人の気持ちのすれ違いが事件を生むのはしょうがないけれど、人の気持ちのすれ違いが殺人に直結するのはなあ…ってずっと思っていた。
近藤史恵は殺人に頼らなくてもミステリを創り出すことのできる作家だと思っているので、このシリーズはこれでいいや。
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モップシリーズ最新刊、久々に出た!と喜んだら最終巻とは寂しい。
英会話スクールの講師人気ランキングの話はよく聞きますね、大人になってもイジメして相手を追い込んで加害者は罪を意識せず過ごしてる、て現実でもよくあって気分悪い。軽い気持ちのイタズラ、「そんなつもりなかった」て言ってもそれで済まないことがある、男女の認識の差。最終話、大介登場。外では快刀乱麻を断つキリコも実生活では色々ある、でも絶対的な味方がいて良かった。