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文庫化されているのを本屋で発見してすぐに購入。安定の池井戸小説、読む手が止まらないクオリティは健在だった。
こういった専門的な話(しかも今回では専門的な繊維の話)、どこで取材してくるんだろう。事実を元にした話なのか、作者の発想を元に技術指導をお願いしているのか。改めて凄いと感じた。
個人的には銀行の位置づけが今までとちょっと違うのが気になった。これまでの池井戸小説では悪者役一辺倒であったイメージだけど、今回はちょっと違う。最初の担当の坂本は、これまでの銀行イメージとは一線を画しているし(結局辞めてしまうが)、次の担当の大橋は、坂本とはタイプが違うながらも取引先を紹介してあげて、しかも契約が実現するという成果まで見せていた。それだけに、タチバナが裏切る結果になってしまったのは、ちょっと可哀想と思ってしまった。
それと解説を読みながら、個人からチームに池井戸小説の軸が変わってきているというのも、なるほどと共感。銀行役のイメージも変わってくると言いんだが。もちろん、銀行の社会的役割がしっかり実態的に変わった後である必要があるとは思うけど。
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ドラマ見てなかったので読んでみた。
めっちゃおもしろい。あいかわらず銀行員をいい感じに嫌味っぽく書いてる。
自分の仕事にプライド持って臨もうと改めて思わされるそんな本でした。
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文庫本の良さのひとつにポータビリティーがあると思うのだけど、それからするとこの本はちょっとね(コスパはいいんだろうけどさ)。
通勤で持ち運ぶのにはちと厄介なので、盆休み中に読み終えることを目指す。
時代から取り残されようとする足袋屋さんが、新規事業として足袋をベースにしたランニングシューズの製造販売に乗り出す物語。
結構な分厚さだが、中身は軽く、スイスイと読める。
零細企業(お金はないが志は熱い)が業界大手(いけ好かない人ばかり)に挑む筋立ては、「下町ロケット」と似たような構図。
こちらがこの作者のこのような筋書きに慣れたこともあり、結末がそうなるであろうことも見えていることもあって、安心して読めるが、同じような山あり谷ありだとすれば、山も谷もどちらもイマイチ低いような感じ。
多分に登場人物が型にはまっていたことに加え、社長はもう少し経営者として苦労した方が良いな。
駅伝やマラソンは好きなのでまあまあ楽しく読めたけど、寝っ転がって読んでいて、本を支える手が疲れてきちゃったな。
盆休み中に読み切れたので良かったよ。
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初めて読む作家さんでした。どこかで似たような書き方をする作家さんの本を読んだことがあるなあと思いながら読了しました。これが今のベストセラー作家なんだと。あと、雑誌の連載小説だったとのことでしたので、それもなるほどなあと。ちなみにドラマは未見です。
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細々と足袋を作っている“こばせ屋“というちっぽな会社がランニングシューズに挑戦する物語。
700ページ越えで分厚かったけど、
わかったのは、人の心と仕事への熱意が
人を会社を動かす。
最後は正義が勝つ!
マラソンの応援シーンで胸を焦がし、
大きな力にただ巻かれようとせず、抵抗、工夫する会社(社長)の姿にグッと来た。
こばせ屋はいい会社!
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ありゃー。
空いてるし、はじっこで目立たないからって、気づけば3時間もスタバで本読んでた。。。
中盤から、どうなるのか...と手が止まらない。
陸王
よきよき。
会社の行く末、息子の就活、選手の復活に向けた闘い。
入り交じって、読みごたえのある一冊でした。
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面白かった!
ドラマを先に見てたけど、なかなか文庫化されず、やっと書籍版を。
読んでみて、ドラマのキャストが書籍のイメージ通りだったことを実感。
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今回も間違いなくおもしろかった、池井戸潤。良くも悪くも絶対にハズさない安定感。
ただ、個人的にはちょっと食傷気味というか、ミもフタもない言い方をすれば少々飽きてしまった。ので、池井戸作品はそろそろ卒業というか、しばらく池井戸さんとは距離を置こう思いました。
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ドラマ化していたので、
名前と陸上のドラマというのは知っていたが、
足袋屋が新規事業でランニングシューズをつくる物語
とは知らなかった。
ストーリーもキャストも知らなかったため、
先入観なく気持ち良く読み進めることができた。
最後がハッピーエンドになることは
物語の展開から分かっていたが、
ちょうどよく課題や困難と、解決策や打開策が出てきて、
試行錯誤の具合も面白く読める程度である。
振り返ってみれば、
ハラハラドキドキもし過ぎず、停滞もし過ぎず、
解説ではないが、本当にマラソンで走っているような
物語であった。
池井戸作品なので、
やはり銀行マンが出てきて、
物語の進展に欠かせないキーマンとなっている。
また、金融機関の良い面と悪い面を
しっかりと描いてくれている。
過去ドラマとなるとなかなか見る機会はなさそうだが、
読み終わったあとに気になってキャストを検索した。
あまりイメージとは違うが、
このキャストでどんなドラマになっているのか
少し気になるので、
いつか機会があれば見てみたい。
以上
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熱い物語だった。
のれんはあるが、ジリ貧の零細企業。
それが新規事業のシューズ業界に打って出る。
山あり谷ありの展開。
随所に仕事観が述べられる。
最後の茂木のレース。
茂木とこはぜ屋との関係。
マラソン。
ドラマの方が感動的に描かれてきたように思う。
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さすが池井戸さん、読みごたえありました。いつものように読後感がよいですね。人の心の大切さ。もの作りへの情熱が伝わってきました。ビデオを借りて見てみようかなと思いました。
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小さな町工場の新たなる挑戦を描き、
チームとは何か、人生を賭して実現するものは何かを考えさせられる一冊。
場面ごとに直面する危機のリアリティ、池井戸さんならではの血生臭い取引関係の描写に久々に触れることができて、懐かしさと居心地の良さに一気に読み進めた。
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ドラマ化もされた池井戸潤原作の長編小説です。あらすじはドラマにもなっているので割愛します。文庫本で700ページを超える長編ですが、池井戸氏の過去の作品からの期待を裏切らないストーリーの展開と伏線の張り方に、どんどん引き込まれます。
ち密な業界リサーチを経た状況設定や、苦境に立たされる中小企業vs世界的な大企業という対立構図、主人公となる足袋製造会社の社長とその従業員、その社長を助けるかつて倒産を経験した経営者や、超ベテランシューフィッターなど魅力的な登場人物も満載です。
苦境に陥った主人公が経営する中小企業が、いずれは逆転するんだろうと分かっていてもハラハラして読み進みました。
世の中すべての中小企業がこの小説のように逆転してチャンスを掴めるわけではないということは分かっているけれども、でもそういう希望を持たせてもらえる小説だなと感じました。
某スポーツメーカーの厚底ランニングシューズの競技への使用可否をめぐるニュースが報道メディアで取り上げられています。シューズの技術開発をめぐる世界を舞台にしたこの小説が実際の世界を先取りしている印象で、池井戸氏の着眼点には驚かされます。
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今月初めに読み始めました。凄い分厚いので、自分の読書ペースで年内読了は難しい、と思っていました。それが今日、読了です。
通勤の行き帰り、昼休みが主な読書時間でしたが、こはぜ屋の危機をどう乗り越えるんだろう…と、ページをめくる手が止まらなかった結果です。
今後のこはぜ屋発展と陸王のさらなる飛躍に期待大です。
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先細る零細企業の経営者の苦難がこの本からみえました。
本業で縮小する売上、新規事業を立ち上げなくてはこの先に未来がないという差し迫った状況で、事業資金繰りや競合大手企業のブランド力に翻弄され、最後の最後まで落ち着くことのない展開でした。
この本から特に学んだのは、ビジネスは人と人とのつながりによって成り立っているということ。
危機迫る状況の中でも、人とのつながりによって、活路を見出していくこはぜ屋。
最後に残るものは人とのつながり、信頼だということを学びました。
また1から頑張ろう!!