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鬼に関するお話が6話集められた小学校3・4年生向けに書かれた本です。
古くから伝わる迷信を信じない子に訪れる罰についてのお話が主でした。
逆に迷信を信じたからこそハッピーエンドになったお話もあり、ちょうど良い感じ。
時代風景ですが、「着物を着た村人が出てくる」「登場人物の名前」で考えると、ちょっと昔風に書かれてたように思います。
現代風に書いてしまうと怖ろしさが半減してしまうのかな?
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蛍や金魚、盆踊り、肝試しと夏がテーマのぞわっとするおはなし。蛍と盆踊りは性根の悪い子供が因果応報となったが、肝試しの鬼から目をつけられ、これから怖い目にあうだろうと含ませた子のはなしが、ある意味一番怖い。
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春の時よりも怖さが増していると思う
助けに声をかけてくれたおばさんは鬼だったり、優しい薬屋のおじさんは緑沼の主に支配されていたり非常にミステリアス
回収して欲しい伏線多い!
次巻が期待できる!
ファンタジーな話なので現実にありそうなリアルな怪談話が苦手な人にオススメ!
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怖くて悲しい話もあるけど、双子の赤ちゃんを救った話はとても感動した。私のまだ生まれてこない赤ちゃんも鯉の背中に乗ってくるのだろうか。
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心が温まるお話もあれば、背筋が凍るようなお話も。鬼遊びシリーズの第二弾は夏が舞台。昔からの約束を守ることで人はどうにかバランスをとり、生かされているのかも。
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盆踊りは特に怖かったです。子供向けとは思えない物語でした。大人になった今、チエちゃんほどのことはないにしろ一つや二つは忘れたい思い出があると思うんです。だからこそ大人になるほどこの物語が怖いとおもうのかもしれません。そんな思いを持って読んだのは私だけ?
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また表紙詐欺だよ!!!!!!!!!!!!みんな逃げろ!!!!!!!
語り部が結局元凶かーいオチ、本当に後味悪いよな…。
でも赤ちゃんとお母さんのために飛び込む男の子の話は、いい話だったな…なんか…。
あと、きっとこの後この主人公はダメになっちゃうだろうな…オチ。怖いよね…。
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銭天堂と同じ作者さん。『鬼』という言葉にひかれた。
このシリーズ4冊あって、春夏秋冬らしい。この『地獄のお囃子』は夏。
面白かった。
6つの短編。
始まりのお囃子、終わりのお囃子は、最初と最後の『歌(?)』みたいなもの。これだけでも雰囲気があってすごくいい。
・影ふみ
影ふみをしていたら、友人が影鬼に捕まったという物語。
最初は居残りをさせるというのは現代に近いのだろうか……と思ったけど、着物姿なので『異世界』だと思う事にした。和風で古風な世界。たぶん現代的価値観の方が、『合う』からそうなのだろうけど。この後も細部の違和感があるけど、深く考えても仕方がない。子供用の物語なのだから『分かりやすく、共感できる』が優先されているのだろう。
そこまで深く考える必要もないし、物語は面白い。
捕まった友人を助けるために、鬼と影ふみをして代わりのぬいぐるみを差し出して友人を助け出す。鬼の過去話と、アドバイスをくれるおばあさんのお話がいい感じに怖い。安定した怖さがいい。
・蛍狩り
捕ってはいけないと言われていた蛍を捕った男の子の物語。いけない事をした男の子は最後には声を奪われてしまう。
教訓ものみたいだなと思う。男の子の意地の悪さがいい。
・金魚すくい
捕ってはいけないと言われていた金魚を捕る男の子の物語。
上の蛍狩りと似た感じで、オチが違う。金魚が取れる緑沼の話をしてくれた薬屋さんも実は昔金魚を捕って、金魚にさせられる代わりに百人の子供を差し出す。似ていると思ったけど、ラストが全く違うのでゾッとさせられる。
『薬屋さん』となっているけど、売薬さんなのかな。子供向けには『薬屋さん』の方が分かりやすい。村々を回って薬を売る人となってる。
・飛びこみ
生れてくる弟妹と母親を助けるために青ヶ淵に飛び込む少年の物語。
底には大きな鯉がいて、その上に生まれるはずの赤子が乗っている。赤子を助ければ母子ともに助かる。
ほっこりする物語だけど、ちゃんと危険も書かれている。飛び込みが無事に済むのか、赤子を助けられるのかとハラハラした気分を味わえた。
・盆踊り
お祭りに参加する少女の物語。
知らない里の祭りに紛れ込んだ少女は、お面を付ける事と、知ってる人を見つけても名前を呼ばない事を約束して祭りに参加する。しかし、名前を呼んでしまって……。
お面の祭りはドキドキする。
そして少女の過去はもっと、ヒヤリとした。これが『地獄のお囃子』なのかなと思った物語。
・肝試し
怖がりの少年が化け物の助けを借りていじめっ子をいじめ返す物語。
痛快な仕返しもの……なのかと思えば、ラストの化け物の思惑の方が怖かった。
『一度人を呪うことを知った子どもは、必ずまたやってくる』
少年はいじめっ子がいじめられる事に快感を覚えてしまった……という物語。
最後までドキドキ ヒヤヒヤして、面白かった。