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甲斐の武田と、北信の勢力による支援要請を入れた越後との争いである川中島合戦を詳しく描く作品である。主要視点人物は、信濃出身で上杉家に仕えるようになる人物をモデルにしている。
本作は「合戦の場面」が非常に多い。殊に「最大の激戦」と伝えられる“第4回”の戦いの辺りは凄い…
何か…欲深き者に欲無き者の平穏がかき乱されるというようなことがあって、それに抗うという、作中の越後・信濃陣営が掲げる“正義”というようなモノに共感を覚える面も在る…
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伊東潤さんの作品は、読み手を「そこ」に連れていってくれる。目に見えるものや聞こえてくるもの、感じられるもの。そして、人物たちの心情までも。
ページをめくる手が、止まらない。
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甲斐の武田信玄の野望の触手は北信濃に向かった。
北信国人たちは村上義清を盟主と仰いで武田方の猛攻を弾き返す。
国人の一人の須田満親は使者となり、越後の上杉謙信に支援を請う。
五度にわたる川中島合戦。
第1章 さらば友よ
第2章 北の軍神
第3章 生々流転
第4章 決戦の秋
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須田満親というマイナー武将が主人公。
ただ、これが物語ではとてもうまくハマっていて、
武田信玄と上杉謙信の激突が第三者の視点でうまく描かれている。
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北信濃の国人、須田満親目線から描いた川中島の合戦記。
こういう渋い人選は、歴史小説ファンには堪らない。
それぞれの武将にドラマがある。
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武田信玄の野望に翻弄された北信濃の国衆を須田満親の目を通して描いた作品。
他の本との併読で読み終わるのに時間がかかってしまったが、クライマックスの第四次川中島の戦いはおもしろかった。
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相変わらず、読みやすい文章と合戦の臨場感はものすごい。
ただ、若干キャラの描き方が伊東潤らしくないかなと。
主人公の須田弥一郎と甚八郎、上杉謙信一派等々・・・。
登場人物に違いが見えず、ただ起こった史実を追いかけているように感じました。
ただ、弥一郎と初乃の夫婦の会話は、いいアクセントになっています。
武田信玄をあまり描かず、噂、行動のみで表現していたのが斬新でかつ効果的だなと思った。