紙の本
いろんな考えがあるって面白い
2021/05/04 09:31
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投稿者:でん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人によって感じ方や考え方は違うけど、それを受け入れたり、認めたりするところからまた世界が広がるなぁって思える内容。
読みやすい文章な上に、章ごとにヨシタケシンスケさんのイラストがあってこれまた面白い。
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投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、視力が悪いので日常からめがねを使用しています。めがねの本てなんかいいなと思いました。めがね一つで世界が変わる不思議だなと思いました。
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いつのまにか「あの人は〜だから」「〜してる人は〜」など、勝手な思い込みをしていることに気がつくことができるか。ひとのことをレッテル貼りすることもそうだが、それ以上に自分が思い込みにとらわれていないか、時々点検することが必要だ。
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チキさんの世の中を見る眼差しはとても温かくて優しい。
そんな優しい気持ちに包まれて、泣いてしまった。
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荻上チキさんが幼少期からこれまで体験したことを元にいろいろ考えたことを綴る。
チキさんは若くて聡明な人で、現在の活躍ぶりはとても凄いものだけど、ここまでいろいろあったんだなあ。
ライフストーリーの「語り直し」か、考えてみよう。
ヨシタケシンスケさんのイラストも楽しくて、また深いものがあって心に沁みます。
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暮しの手帖の連載15回分(4世紀82〜96号)が単行本化。荻上チキの文章とヨシタケシンスケのイラストがつかず離れずで二度おいしい。荻上チキさんの「はじめに」とヨシタケシンスケさんの「あとがき」がついた。
内容はだいたい毎号読んできているが、一冊にまとまってあらためて読み返せるのはうれしい。
トレーシングペーパーのメガネをかけるカバーと扉ページがおもしろくて好き。
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いろいろなところにとてもシンパシーを感じた。
うまく言葉にできないことをアウトプットしてくれる人が同時代にいるのは、運がいいことだし、心強いと思った。
また、イラストとの掛け合いもとても素敵。
続巻楽しみにしています。
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とても優しいです。
心が軽くなります。
呪いを解いていこう。
ヨシタケシンスケさんの挿絵も可愛らしく、楽しく読めます。
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ラジオは無料なので、たまにはお金も落とそうと言う気持ちで購入したが、とても良かった。最近嫌なこと多くて辛かったけど、少し心が軽くなった。私は私らしく生きていこう。イラストも可愛い。
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評論家の荻上チキさんのエッセイに絵本作家のヨシタケシンスケさんがコラボ!
荻上さんの体験にはシンパシーを感じるところもあったし、その体験ゆえに考え方や行動を広く柔軟であろうとする姿勢は尊敬する。
ヨシタケシンスケさんの作品は初めてだったけど、ユニークな上に味わい深くて良かった。こんな作家が売れるなんて日本も捨てたもんじゃないなと思った。
以下、気になったところを引用。
「僕は、パレードを見ると、涙が出る。自己分析するに、どうも自分は『多様萌え』なようだ。異なる者同士が、それぞれ自由に行進していている姿を見るだけで、涙腺が緩む。」
「確かに新しいメディアは、社会に新しいトラブルを持ち込む。でも、それによって救われる人もたくさんいる。片面ばかりを見てはいけない。それが一体、人に、社会に、どんんな役割を果たし得るものなのかを見なくちゃなと思う。」
「(略)人生は全てが教材になる。ゲームでも、ユーチューブでも。」
「ライフストーリーをどのように語るのか。過去をどう捉え、今をどう評価し、未来になにを望むのか。そのイメージが崩れた時、人は危機に瀕する。今までの自分や、世間の『べき論』と比べることで、否定のループに陥っていく。」
「何もかもに、その考えを押し付けるな。何も知らないくせに、勝手に噂するな。何もしないくせに、土足で踏み荒らすな。何も疑わないままに、そこから査定するな。こうやって生きているんだ。何が悪い。」
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夏頃に図書館で予約し、漸く回ってきた本。
荻上チキさんのお名前は知っていたが、どんな方かはよく知らなかった。
暮しの手帖に連載されていた物をまとめた本。
世の中で、影になっている部分やマイノリティと言われる様々な'当事者'に会い、寄り添いながらその問題の核心について、私達に分かりやすく伝えてくれている。
ご本人も、小中学校時代に酷いいじめを経験し、人との距離感を掴むのが苦手だと書かれている。当事者の事をより深く理解しようと仕事量が増えてしまい、鬱病になったことも。今は病気と上手く付き合いながらお仕事を続けられているそうだが…。
全体的に重いテーマなのだが、そこにヨシタケシンスケさんの小話的マンガが添えられていることで、フッと抜けるような安堵感がある。
ヨシタケさんの書かれたイラストあとがきは、「そう!そうだよね!」と何度も頷いてしまった。最後のオチもさすが!2020.1.8
以下本文より
○ 何かの属性を持つなら、このように振る舞わなくてはならないとする規範の数々。自分の人生に関係のない他人が、遠くから自分の人生を勝手に査定し、嘲笑うために規範性を振りかざすなら、それは「呪いの言葉」にほかならない。
どんな規範の言葉に呪われ、苦しめられてきたのか。自分と合わない相手と、規範で縛られて無理に付き合っていないか。人生のどのタイミングでも、重荷を下ろすことは赦される。114ページ
○ 小説経由だろうとテレビ経由だろうと、ネット経由だろうと同じこと。それをどう血肉化するかは、これから何を学ぶかによって変わるんだろう。166ページ
○生きづらさを取り除くこと。現在の社会のノーマティビティ(規範)を疑うこと。外に向けて発信はできても、内面化された自分の価値観を変えることはなかなか難しい。
178ページ
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庶民の生活を独特の感覚で見続ける荻上チキさんとヨシタケシンスケさんのコラボ本。
視点を変えれば(めがねを付け替えれば)生活の見え方も変わることを教えてくれる。
荻上チキさんは、子供の頃いじめに遭ってきたので、他人を平気で全否定するような意見に敏感になったことや、ウツになって悩み苦しんで生きてきたことを公開している。
ラジオやテレビでの発言と変わらぬ優しく丁寧で少し控え目な語り口は本書でも同じです。
最初のエッセイ「女の子の生き方」で、チキさんが多様性というものにすごく敏感なことが分かります。
自分が子供だったころ「女の子らしくしなさい」という男の都合のいい女性像の押し付けが世間に蔓延しており、それが幸せになるための常識だった。
ディズニー映画でも昔はそうだったが、近年はアナと雪の女王でもわかるように「ありのままの姿で自信を持って生きる」ことを良しとするように変わった。
子どもに影響力の大きいディズニー映画について、そんなこと考えたこともなかったので改めてチキさんは鋭いなと感じた。
大学でテクスト論を学んだことがチキさんの思考能力の基礎になってるようだ。
作品や作者の時代背景などを検証し「これが正解」という読みはやめる。
人それぞれの読み方があるのだから、さまざまな立場から読むという思考実験を繰り返す。
うまく要約できないが、このような接し方を鍛えたようだ。
勝手に作り上げた「正解」以外はダメという排除の姿勢はありません。
本書はあくまでも荻上チキさんのエッセイがメインですが、各エッセイから感じ取ったヨシタケシンスケさん目線の世界がセットで楽しめるという構成になっています。
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チキさんの正直さ、鬱や離婚のことを、ちゃんと書いてくれている。信用するに値する人だ。成功者の話よりも、色んなことでつまづいた人の話のほうがすくわれ。それにイラストもかわいくて、誰もが読みやすいようにページ数も少なくて丁度いい。これは、2019年 いまのとこ1番かも!!
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2019/07/22予約
荻上チキさん、初読み。
独特の考え方をする人だけど、それをきちんと示し、人と違うけど自分はこれでいい、と公言するところがすばらしいと思う。
自分は希死念慮があり、うつである、と隠さず話すことも、なかなかできることではないと思う。
ヨシタケシンスケさんの絵とも、よく合い、読み応えある本でした。
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初出「暮らしの手帖」82〜96号
週に10時間聴いているTBSラジオ「セッション22」のパーソナリティで、私が最も信頼しているジャーナリストで評論家の荻上チキさんのエッセイ。
ヨシタケシンスケさんの挿画風まとめもよくて、いっぱい共感できた。
髪型でその人のつらさを可視化する新薬の最後のコマ「この新薬の画期的なところは、クセのついた紙をブラッシングすることで。症状を一時的に緩和できる点です。」を読んで泣いた人たくさんいるだろうな。