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データからここまで分析と予測ができるんだ!と、まず驚きました。
シリーズ前作(というのでしょうか)2冊は読んでいないですが、これだけ読めば大まかな内容は概観できるのではないかと思います。
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人口政策の専門家が、予測がほぼ的中する将来の人口動態について体系的に解き明かしている。第3作目のこの本では、地理的な考察を軸にしており、地方の未来の厳しさが協調されている。出産適齢期の女性が働く場所がないことが、地方の人口減少を加速させていることがわかるが、この問題には妙案がない。著者の危機感も伝わり、個人や企業として今から何をすべきなのか処方箋のような提言もある。しかし、依然として問題を直視せず、まだ成長をあきらめきれない国の政策は続いている。
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日本の人口が都道府県ごとにどう変化するかを大変詳しく記載している。議員、お役所の皆さん必読の書です。
西日本、特に大阪から若い女性が東京に移動、東京都内でも
多摩などから、都心の千代田、中央、港区へ移動が集中すること。
私の故郷、神戸市も150万都市から脱落。特に坂の多い区、例えば須磨区などは、高齢者にとって坂を登ることが大変で人口源へとつながる。事実、同じく坂の多い長崎市ではすでに人口減が起こっている。参考になりました。
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前2作の『未来の年表』シリーズに続く第3弾。各地域ごとに近い将来にどのような状態になるかを詳細に解説されていて、自分の地域がどうなるのか興味深く読んだ。都道府県の数がいつまで「47」が続くのか分からないという指摘には冷水を浴びせられた感じで驚きを感じる。名古屋の弱点の一つとして高齢者に不向きな広すぎる道路であるという視点に、現状は知らないけれど、なるほどと思わされた。
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「地域別将来人口推計」などを統計資料を利用し都道府県ごと、政令指定都市ごと、その中の区ごとにそれぞれの自治体の将来を予想する。
また人口増減の原因を自然増減、社会増減別に分けて検討する。
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これからの日本は人口激減社会に突入、著者による2045年までの人口予測を地図に表現するということで「未来の地図帳」というタイトルになっています。
自治体によっては人口増となるエリアもあるようですが、障子高齢化が進む日本においては多くの自治体で人口減少並びに高齢化が進む、という現実がよくわかります。少々煽りすぎかな、という感じがしないでもありませんが、現実なのですからやむをえませんね。
最終章では著者の考える人口減・高齢化を前提とした社会のありかた、住まい方に関する提言が記されていますが、紙面のほとんどは人口減予測値に関する説明で提言部分のボリュームはごくわずかなんですね、どうせなら提言の内容をもっと充実させ、紙面も多く割くほうが読み物としてはよかったのではないかと思います。人口減の数値だけを見せられてもなんだか暗い気分になりますし、人口減を前提としてそれでもこうやって暮らしてゆけばなんとかなる、という提言に比重をおいて語ってくれた方が読後感は明るいものになるのではないかと。
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前著までがマクロな分析であったのに対して、本著ではミクロな視点で分析を行っている。その点は評価しても良いが、内容のほとんどが調査結果であり、そこから見えてきた課題に対しての提言は最終章で軽く触れている程度であった。
ちなみに自分が住んでいる市が2040年までほとんど人口減少が起きないという事実は意外であった。(だからと言って安穏としていて良いわけではないのは著者の言う通り)
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様々な指標の中で、信用性の高いと言われている人口動態。
この人口動態について、世界全体もだけど、
もう少しマクロな日本各地の動きについて、
知っておきたいなと思い、購入。
日本の人口減ります、以上ではなく、
そこから、筆者が最大の危機と書いている、
「遊ぶゆとり」がなくなることに対して、
いかに戦略的に縮むか、というところまで書いてくれている。
ただ、事実を書くところには、私見をいれずに、読みやすい。
今後の考え方の一つの参考になった良書。
不動産とかを買う方にも、参考にもなるかもしれません。
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日本をいくつかの王国に分けて考える、西部劇のような荒野の中に酒場があって町があるみたいな国づくりを目指すというのが面白い考え方だと思った。
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「あれ?読んだことあるかな?」なんて思ったら、著者の「未来の年表」の方を読んでた。
今回のは2019年に発刊された同じシリーズの新しい本。
2045年には、私の住む地域は、3割人が減るらしい。
それまで増えに増え続けていた高齢化率が減少するのは、単純に人がいなくなるから。
自分の住んでいる地域の未来の数字を見るだけでも、ちょっと「なんとかしなきゃヤバイ」って思うような内容。
人口減少は2段階で進んで、地域差が際立つよ、とか
結局、日本全体の人口が減るんだから、地方同士で「住民の綱引き」しても意味ないよね。それより、「人が減っても成り立つ社会」を作らなきゃだめだよね、とか
面ではなく、点(ドット)型の国家を作っていこう、とか、
以前から著者が言っているように「戦略的に縮む」という主張に加えて、どういった自治体づくりを目標にしていくべきか。
限界自治体、破綻となるより、絶対良い選択肢だとおもうのだが、果たしてそうなる前に自治体は「戦略的に縮む」という方向に舵をきれるかな。縮むときの痛みに反発が強そう。
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郊外で人口減少が始まり、都市部では高齢化が進む。
→地域間の格差がより一層広まる。
今必要なのは、人口減少に合っても、人々が豊かに暮らしていけるように産業構造をシフトすること。
【東京圏】
一極集中。特に若い女性と、高齢者を東京に移り住んだ子供が呼び寄せるケースが多い。
若い助成が多く転入する理由…サービス業が多く、女性に人気の仕事が多く存在するから
【関西圏】
将来の人口減少は、東京圏6.2%減、名古屋圏12.7%減に対し、関西圏は18.2%減。人口と企業の流出が進んでいるのも原因だが、北陸、広島、九州人が引っ越し先に関西を選ばずに、東京を選ぶようになっているのも原因。
【大阪】
大阪市は人口増加だが、出生数より死亡数が多く、その差を引っ越してくる外国人の数で埋めている。
【名古屋市】
製造業の集積から、人口は増加している。大阪と同じく、外国人の人口流入増で人口を補っている面が多く、東京への流出が多い。
【札幌市】
道内の市町村から人を呼び寄せる。そうして呼び寄せた若い人が、東京に流出。
【仙台市】
東北5県から人を呼び寄せている。札幌と同じく、地域の人口が減少し始めると、一気に人口が減り始める。
【広島市】
人口が減少に転じた。中国各県から人口を吸い上げ続けていたころに比べ、周辺地域の人口が少なくなり、東京に転出超となっている「ダム決壊」が起こっている。
【福岡市】
全国トップクラスの若年人口の増加都市。狭い面積に空港、商業施設が密集しており、コンパクトシティ化に成功。昔から河川が無いため工業が北九州に流れたが、古くから商業・国際化に舵取りをしており、それが現在の勢いを生んでいる。九州の政令指定都市から人口を吸い上げ続けている。
【横浜市】
全国トップの出生数。その代わり、他の自治体への転出率が異様に高い。都市としての中心ではない?
【川崎市】
新陳代謝が良い街。横浜や東京から若年層が流れ込み、中高年層が出て行ってる。東京にかなり近く、東京ほど地価が高くないので、23区から大量に流入している。
【さいたま市】
若い人の流入が多いが、その代わり高齢者が都内の養護老人ホーム不足を受け、さいたまに流れている。
【千葉県】
流山、船橋という、東京に近く子育てに力を入れた街に転入が多い。
【今後の日本社会】
東京を除き、2030年以降、全都市で人口減少が始まり、高齢者の増加、75歳以上の一人ぐらし高齢者が増加する。
2035年に高齢者の伸びが大きい自治体は、いずれも東京圏の郊外である。
東京圏への一極集中が起こり、その中でも中心部に集中するといった、二層構造の一極集中が起こるのだ。同時に、高齢者の一極集中も起こる。
人口の絶対数が多い大都市こそ、高齢者を大規模に抱える街になる。大都市の中心部に人が増える。「職住近接」志向や、高齢者が利便性を求めるため、都市の更に中央へと人が集まってくるのだ。
地方都市は完全に高齢化、議��のなり手不足、医師不足が地方で加速。生活に欠かせないサービスが成り立たなくなると、人口は一気に動き始める。
この5年間で、多くの子供は東京23区で生まれている。
【なぜ地方創生は上手くいかない?】
人口維持ではなく、人口が激減しても国を豊かにする方法を模索しないといけない。そのため、地方創生を目的とした大規模開発プロジェクトなどは、方向性を間違えている。
①既存自治体とは異なる拠点を作る。自治体の中の狭いエリアに限定し、人を中心に据えた出会いの場を用意する。中世ヨーロッパの城郭都市のようなイメージ。
②行政サービスのうち民間企業や個人でできることは自ら行う。
③基礎自治体を市町村から都道府県へ移す。
④働くことの意義を考え、縮みながら成長する。
今後必要なのは、日本の中にいくつもの拠点が存在するというドット型国家である。SAの街化、商店街そのものを街化、夏と冬で王国間を移動して住み続ける、登山町、サーファー町、など、その拠点ならではの魅力にあふれ、住み続けたいと思うような「コミュニティづくり」が大切である。
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https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000322786
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人口減少をより精緻に、各地域の分布・将来推計で見る。
コロナによって、これとは違う社会構造になる可能性があるが、足元の状況として参考。
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日本が今後どうなっていくか?
どうなるべきか?について割とわかりやすく書かれてあります。
東京と地方を分けて考える。東京は外国とみなして
対応するという観点はなるほどと思いました。
息子が、大学でグローバルではなく、日本ローカルな
社会問題を研究する学科に入って、そういう課題を
やっているのを横で見ていて、なんとなく気になりました。
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文化放送
「村上信五くんと経済クン」
ゲスト 河合雅司 さん
(2018年9月22日放送)
#経済クン