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いずれ小説を書く時のネタにならないかと読み始めた。
雨や雪、暑さや寒さが兵隊たちの行動を阻害するのは知っていたけれど、これほどまでに影響が出るのかと、しみじみ思った。
また、「実際に目で見えること」の大切さ、近代化された米軍でも、そこは大事にしているということが、新鮮だった。何より、近代化を進めた彼らをもってしても、そのために得られた勝利を「15年かけた」ということを知っているという事実。
米軍が強いわけだ。
気象だけでなく、「人を作るのは10年単位」ということを学んだ1冊だった。
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多くの史実をもとに気象の重要性を解説している本。世界史の知識が浅いせいか、あまり面白いと感じられなかった。気象が戦術に大きく影響することはわかるが、どれも当たり前の理由。なぜ気象の影響を度外視してしまったのかまで踏み込んでほしかった。
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気象予報は近年、気象衛星により格段と精度が上がった。「ひまわり」が稼働して40年余、現在の8号は随分高性能となり、加えて様々な地上データや各国の気象機関との連携、最新のアルゴリズム導入で信頼度は高い。かつて天気予報と宝くじは当たらぬモノの代名詞だった。ましてやナポレオンの時代、その後第2次世界大戦時でさえ気象予報は極め困難でありつつ、その当否が勝敗を左右した。絶対はないが、見当違いの代償はあまりに大きい。もっともナポレオンのロシア遠征にヒトラーのモスクワ侵攻は、冬将軍がどうこういうより驕りが過ぎましょう。
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気象は戦争にどのように影響したか。
又は、気象を戦術に取り込んだ事例。
・雨が勝敗を決した戦い
・積雪と寒冷が勝敗を決した戦い
・視程が勝敗を決した戦い
・海象が勝敗を決した戦い
・気象という名の兵器
・気象と戦場アラカルト
・フラー少将の戦いの原則
・兵士の運用
・ダウンバーストとは、積乱雲の中で発達する下降流のうち、航空機に被害をおよぼす強いもの。「航空機を地面にたたきつける魔の突風」
・ウインド・シアとは、風速と風向きが急激に変化するもの。
〇ベトナム軍は“神風”を利用した。
〇マッカーサー将軍の無茶ぶり勝利
〇ロシアにとって“冬”は、対ナポレオン戦では頼りになる“冬将軍”であり、対フィンランド戦では恐ろしい“白い悪魔”だった。
〇マッドなのは科学者ではなく軍人なんだな~と。
〇戦争の可否ではなく、あくまでも戦略や歴史学として読まないとしんどくなる。
〇日本軍。台風域の第四象限では、巨大な三角波(20mの高さのものも)が発生することを発見。夜間に1万mの距離から敵の艦影を透視する見張り員。米軍がレーダーを導入するまで無敵。
〇小説家の人の資料になると思う。