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時代の流れ、か。
過去の泥酔者の半端ないこと。
令和になった今、同じことをしたらどうなるだろう。
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寝しなに読んでいました。
良く知っている偉人がまさかここまで酒に飲まれているとは。と思いながら読んでました。
太宰、ショボいとか、松方弘樹のステーキのエピソード。
飲みに行きたければ飲みに行けばよいのである。カネが無くても気にしない。酒場に足しげく通って、三千円しかないと泣きつけば、それなりに飲み食いさせてくれるような関係を築けるかが、幸せな人生を送れるかを決めるのかもしれない。≪小島武夫の項より»
河上徹太郎の項
トラ箱などという専用の泥酔者保護所があるとは知りもしなかった。しかも、都内4か所で年間1万人以上って、多すぎでしょう(笑)何度もお世話になっている人もいそうだけど、今から考えると信じられない気もします。
警察庁による年間行方不明者数が8万4850人というのも改めて数字で見ると驚く数字。様々な泥酔エピソードに紛れてこういった数字があるのも勉強になる。
力道山のガラスのコップを齧るエピソードなんかも読んでいるだけでも口の中が痛い。
太宰も相当だけど、福沢諭吉も、母親から「酒を呑ますから」と母親になだめられて、嫌いな散髪をさせたというとか。本当にどんな時代だったんだ?(笑)
とはいえ、酒の危険性とかそういったものがいろいろと整ってきて、清潔になってしまった時代では考えられないようなエピソードの数々。
偉大な人だと思っていた人が思わぬ酒の失敗をしていたり。まだ自分は大丈夫。なんて思ってしまった私はきっとダメ人間なんだろうな(笑)
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8/24は愛酒の日
酒癖がヤバいのにどう生きていくか。偉人たちの泥酔話に勇気がもらえる…かも。
お酒が進みそうです。
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ファーマータナカの本棚。
本音を言えば、酒量と失態と才能に於いて、彼等と同等、否、勝るとも劣らないとさえ思っている。
例えば無頼を気取る太宰治は、泥酔しても文豪だ。
中原中也、檀一雄、横溝正史、小林秀雄、平塚らいてう、大伴旅人、小島武夫(雀士)、梶原一騎(漫画原作家)等も泥酔組だった。
彼等は、浮気をしても悲恋だ。
夢や計画が頓挫しても非業の死だ。
約束を破っても、借金を踏み倒しても、暴力を振り翳しても、夜逃げをしても、何処で小便しても何処でゲロっても何処で眼を覚ましても…ああもう何でもアリだ。
片やブァーマータナカが泥酔すれば、現時点では、箸にも棒にもかからぬ単なる大酔っ払い(小トラ?)のひとりだと統計処理される。
そもそも生きてるだけではた迷惑だし、淡い純愛でさえ色狂いだし、死ねば当然無駄死にだ。
故に近々集大成として、「人生で大切なことは泥酔で無くした」を上梓するつもりだ。
だが泥酔のため、無くしたものを綺麗さっぱり健忘していて一行も書けないという、才能ある者だけが直面する深くて暗い矛盾の酒の河が、目の前には滔々と横たわっている。
その現実を打破するため、今日も又苦悩にまみれ、河を渡ろうとして(又泥酔して)いることなんぞ、凡人達には解るまい。
ついでに、下らん事だけは延々と書ける才能が、うとましい。
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作家ほか著名人の泥酔にまつわる多くのエピソードを紹介した1冊。ここまでやるか、という話が多いが、中年サラリーマンを揶揄した表現が多く見受けられ時に不快感。
作家、俳優から歴史上の人物まで。酒を飲み泥酔し事故を起こす姿。今の世でも起こりうることではあるが、昔はもっと泥酔者に対し寛容であったように思う。警察のブタ箱ならぬトラ箱。泥酔者を一晩収容する施設など。
太宰治のダメ飲酒ぶり。熱海の温泉で滞在費が底をつく。太宰の妻に頼まれ旅銀を届けに来た檀一雄とドンチャン騒ぎ。なけなしの金を使ってしまう。人質に檀を残し帰京する太宰。これが「走れメロス」の元ネタだという。
あの福沢諭吉や女優の原節子が酒豪だったという話なども面白い。
知られざるエピソードを収集し紹介したところは評価できる。
ただし、サラリーマンを揶揄したような表現が非常に多く時に不快。憂さ晴らし的に酒を飲むような苦労は筆者には経験がないのだろう。あくまでエピソードを集めただけで、題名ほど人生に対する洞察があるわけではない。
中年より若い子向けの本であろう。
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内容はもちろん、著者のツッコミが面白い。酒席の出世術ともいえる内容。読み物でここまで面白いのは久しぶりだった。
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パンチのあるタイトルに引かれて読んだ本。
ロバート・フルガムの『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』に倣っていますね。
偉人の泥酔ぶりから処世術を学ぼうとするコンセプト。
酔人研究科を名乗る著者。本の装丁もかなり昭和っぽい作りになっているため、酒場詩人の吉田類ばりの年齢の人だろうと思っていましたが、1980年生まれということで、そこまでの年代の方ではありませんでした。
「年末年始、私は常に怯えている。いつ、見知らぬ場所で目が覚めるかわからないからだ。」という一文に、過去を引きずる重みを感じます。
まだこれからの人生が長いのに、泥酔で多々トラブルに巻き込まれてきたという著者。そのために、著名な人々のお酒での失敗をまとめることを思いついたそうです。
たしかに、尊敬に値する立派な人々の失敗エピソードは、なかなかにして強烈。
「批評の神様」と呼ばれた評論家の小林秀雄は一升瓶を抱えて、水道橋駅のホームから落下したとか、福沢諭吉は、緒方洪庵の家に全裸で突撃して洪庵の妻と対面したとか。
そうして泥酔を反省し、これからの行動に気を付ける…という流れではなく、著名人の泥酔エピソードを味方に、「人間振り幅が大事なのである。」などと安心しているようなモードになっているのが、さすがの酔人。
そんな同病相憐れむといった感の強い、お酒によるダメダメエピソードがギッチリと詰まったこの本からは、そんな著者だからこその底力を感じます。
「人は欠点があろうが、少しばかり失敗しようがやり直せるのだ。本人の前向きな姿勢と周囲の少しばかりの寛容な目があれば。」
やり直す気があるのかないのかわかりませんが、面白く読めました。とりあえず、今後の著者の無事を祈っています。
品行方正な諭吉の生い立ちが記されたものだと思っていた『福翁自伝』、お酒の失敗エピソードが結構載っているようなので、おもしろそう。今度読んでみようと思います。
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日本の文人・有名人27人を飲酒の観点で考察したエッセイ。作家や有名人の中には酒豪と言われた人達がいて、彼等の飲み方について、色々なエピソードを紹介しています。
取り上げた人物は、明治~昭和にかけての作家や文人、政治家が中心。太宰治、福沢諭吉、中原中也、小林秀雄など、世間的には真面目に見える人達も、酒が入るといろんな悪癖があり困った人物に豹変したらしい。現代の視点で見ると、マスコミで炎上してしまいそうな事もあったようです。また彼らの酒癖の悪さに犠牲になった友人、知人も多かったようで、酒と絡ませないようにしたり、本人と遭わないようにしたり、対策に苦心していたようです。取り上げた有名人の表と裏、酒好きの著者本人の失敗談も交えていて大変面白く読めました。
因みに面白かったのは、詩人の中原中也。優しいイメージがありましたが酒が入るとビール瓶を振り回して暴れまわる恐ろしい人間だったらしい。私の高校時代の国語の先生は、卒業論文に中原中也を選び、彼の作品について語りだすと自分の世界に入ってしまう人でした。授業中にいつも中原を絶賛していた先生でしたが、彼の酒癖を知っていたかどうか判りません。もし知っていたら評価が違ったかもしれない。
人間の裏の面は、知らないほうが良い場合もあります。
この本で取り上げた人物達の飲み方を戒めとして酒との付き合い方を考えたい。忘年会、新年会のシーズンに、酒癖の悪い困ったちゃんにならないように、興味があれば一読しておくと良いと思います。
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古今東西の偉人たちの泥酔っぷりと、その結果引き起こした騒動の数々。当時は仕方ない、笑い話で済んだようだが、今なら大変なことになっているような出来事だらけ。福沢諭吉や太宰治、力道山、黒田清隆あたりはわかるが、源頼朝や大伴旅人の記録まで残っている。ぼくもお酒には随分楽しませてもらったり、後悔することも多いが、偉人たちも同じだったと思うと、なぜか親近感がわく。
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酒を片手に、クスリと笑えるエッセイ集。
同じ酒飲みとして、心強くも不安にもなる…。
あんまり有名ではない作家さんの話も多かったけれど、その作家さんの作品も読んでみようと思いました。
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2020-1 ついつい泥酔し毎回後悔するけど正当化したい人、泥酔してヤバいやつの存在を学び飲酒を控えめにしたい人、ただただちょっとマイナーな歴史上の人物の笑えるエピソードを楽しみたい人、いろいろな読み方ができます。
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古今東西の偉人の泥酔ぶりから、処世術を学ぼうというコンセプトをもとに記された本(『はじめに』より)。六章からなる本書に登場する人物、生半可な酒呑みではない。"泥酔"という状況がどのようなものか、あらためて知らされた気分。特に、第四章 宴会篇の「中原中也」と「梶井基次郎」の話は、国語の教科書などに載っているビジュアルからは、全く想像できないほどの呑兵衛で、かえって面白かった。
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酔っ払って真剣を振り回したり、酔っ払って住民を誤射したり。酔っ払ったとはいえ、どう考えてもヤバいだろうというようなエピソードが笑いを誘う文章で書かれていて、ホントに面白い。処世術を学べる本かどうかはわからないが、「自分の失敗なんて大したことない」って思えるように、本棚のよく見える場所にでも置いておくことにする。
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酔いがまわって師匠の妻を全裸で通せんぼ
日本開国の父・福澤諭吉
泥酔し大砲で住民を誤射、妻斬り殺しの容疑までかかる
第2代内閣総理大臣・黒田清隆
ウィスキーを呑みながら日本刀で素振り
世界のミフネ・三船敏郎
家に石を投げられても飲酒をやめなかった
女性解放運動の先駆者・平塚らいてう
無銭飲食で親友檀一雄を置き去り、おかげで『走れメロス』を書いた
天下のナルシスト・太宰治
文豪や有名人の泥酔にまつわるエピソードを集めた本。結論から言うと、本のタイトルは大げさで、それほど大切なことは書いていない。あの有名人がお酒でこんな失敗をしているのかぁ…と感心する本。著者のコメントが面白い。続きがあるなら読みたいと思いました。
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図書館サイトの検索窓に「人生に大切なことは」と入力すると、たくさんの「~に学んだ」が出てきた。本当に大切そうなものからくだらないものまで、人間て本当に何からでも学べるんだと思う。
泥酔で何度か人生がだいぶ変わってしまった自分としてはタイトルだけで共感を覚えて手に取ったが、自伝的エッセイではなく、昔の偉人(異人)たちのエクストリームな武勇伝を紹介しそれにツッコミを入れるという内容。軽妙で肩の凝らない読み物。
P43 人間は明日のことは闇なのだから、いろんな人間と接触しておくべきだと思った。一本だけの橋に頑なにしがみついていると、その橋が落ちてしまうと奈落の底に沈んでしまう。(梶原一騎)
P51 アル中の影響で乗り物が怖いから、怖さに打ち勝つために酒を飲む。何かが解決してそうだが、全く解決していない。(横溝正史)
P68 若い時に泥酔していると、次第にきれいに吞めるようになる。気にしないで呑め、と社会人なりたての頃に言われたが、気にしないで呑んでいたら、ひたすら泥酔しているだけで、戸惑いながらもうすぐ不惑を迎える
P107 ただ強いだけでは男ではないし、スターにはなれない。後輩には酒を奢り、先輩にはおもねる。スター力道山の実像を知れば「実力があればどうにかなるっす」などとただの会社員は軽口をたたけない。