投稿元:
レビューを見る
実家近くの啓文堂書店で激推しされていたので購入。
「代償」に引き続き、ここまで容赦ないことの連続はあるのか……?と思わせる内容の連続。最後も驚きの幕引きだったけど、それまでも驚きの連続過ぎて弱く感じてしまうくらい。引き込まれる内容の本でした。
投稿元:
レビューを見る
まさにサスペンス!久しぶりの星5の大ヒットで300ページもあっという間に読み終えた。
無駄なシーンは後半どんどんフェードアウトして大事なシーンだけが濃く描かれていく展開は読み手を飽きさせず、息つく間を与えない。
真壁刑事が読者にも推理のヒントを与え、誰だろう?と思考が走りまくる、結果はもしかして?と思ったとおりになるも、そこに行き着くまでの二転三転が面白い。
題材が重い内容だけど、鬱蒼ともしないテンポが素晴らしい。ただひとつ難癖付けるなら、悪寒というタイトルがどこに引っ掛けるのかが分からない、ちょっと検討外れ感のあるタイトルなのが残念。まあ、もって余る評価の前にはなんら影響しないが笑
投稿元:
レビューを見る
前半は賢一にイライラした。
なんか煮えきらない男だなって思った。
中盤からなんとなく犯人がわかってきたけど、内容としては面白かったし、刑事がちょっといい人でイライラしっぱなしにならなかった。
そして最後の倫子が一番予想外でびっくりした。
投稿元:
レビューを見る
【悪寒】
家族の大切さと同時に、家族を信じるためには揺るぎない信念を持っておかないといけないと言うことを理解させられたミステリー小説です。
どんな苦しい状況に置かれたとしても、一つくらい心の拠所があれば何とかなることも教えていただきました。あらためて家族を大切にしようと思わされる著書。
投稿元:
レビューを見る
きっと犯人は妻じゃないんだろうなーからのスタート。
おばあちゃんは本当はボケてないじゃないか?娘を母親がかばってるのか?蓋を開けてみたら、妻の妹が真犯人という。
私がかばってあげなくちゃ!みたいな気持ちだけで、殺人罪までかぶれるか?
ちょっと疑問点が残ったけど、久々長編を読み終えて達成感。
投稿元:
レビューを見る
普通に怖くなって、時々辺りを見回して読んでいた。だが、想像していたよりは普通だった。わら(^ω^)容赦ないっていうのもまた怖かった。
投稿元:
レビューを見る
本当は誰が誰を庇っているのか…
という設定は面白かったけど
真相がわかってしまうと
その動機はどうなのかな…と思う
姉妹がそんなことでそこまでの感情を抱く?
仮に憎む事があったとしても
そこまでしないでしょ
幸せな家庭をぶっ壊すだけの
あっと驚くような
もっと強力な動機が欲しかった
投稿元:
レビューを見る
今まで読んだ伊岡さんの作品の中でも私は一番面白かった。
次が気になって、一気読み。
いろいろストーリーが早急すぎて、現実的に無理なんじゃ?と思えるような所もあったけど、それを上回るテンポの良さであっという間に読了。
主人公の父親は、頼りなくて独りよがりで自分のことしか考えてないくせに、家族のために頑張っていると思い込んでる自分大好きおやじ。
けれど、世の中の夫や父親はだいたいこんな感じ。現実的でいいと思う。
私は、兄弟は弟だけで、同性の姉妹の感情がよくわからないので、家族間での嫉妬の感情は理解できないけど、同性だったらあり得るのかな。
家族であれ、きちんと自分の感情は言葉に出して、自分の気持ちや考えを相手に伝えることは大切だということを再確認できた作品でした。
-あらすじ-
大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。“家の中でトラブルがありました”数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。殺した相手は、本社の常務だった―。単身赴任中に一体何が?
投稿元:
レビューを見る
一気に読める物語の疾走感はハンパない。
その先に待っている景色をただただ追いかけて読む、それがベスト!
投稿元:
レビューを見る
帯通り、最初から惹きこまれました。最後は怒涛の展開。
途中から妹が怪しいとは気づいたけど、ここまで姉を含む家族を憎んでいることに驚いた。姉が自分の失敗を被り、それに対して両親も触れない、自分を置いてアメリカに行ったことが憎しみとなり、家族をめちゃくちゃにしたいと行動する。正直、そこまで思うの?!と感じた。
妹の苦しみがいまいち共感出来なかったけど、真壁刑事の「家族は全力で守ること」というのはよくわかった。
滝本家は、母の不倫などの事情はあるにせよ、全力で守ることはできてなかった。
姉は妹を傷つけたくないという思いが、結局傷つけている。自分がやったことにすればと、波風を立てたくないという印象。
父母も、悩んだ末の結論だろうけど、我が子がもらわれっこ症候群と思ってるなら余計に事実を言うべきだった。姉も知っているなら余計に。結局上っ面の関係に思える。
賢一は自覚してる通り、自分のことで精いっぱいだった。
結局だれが家族のために全力で動けたかというと、香純のように感じる。
まだ未成年なのに母を守るために、自分がやったと罪を被ったり、おばあちゃんの世話を一生懸命したり
おばあちゃんが犯人ではないことを賢一に伝えたりと、
一番正直に勇気を持って行動していると思う。
年齢による反抗期はあるにせよ、香純のおかげで事件が解決したと言ってもよい。
次を読みたくなるストーリーの進み方がとてもよかった。
投稿元:
レビューを見る
先が気になって一気読み!犯人は妻なのか違うのか誰なのかと後半ドキドキしながら読んだ。最後はえーやっぱりかとなったけどテンポがよくてとても面白かった。
投稿元:
レビューを見る
〝中年男の鈍感さは、それだけで犯罪”
名言ですな〜笑
被告が誰なのか、いかなる罪で裁かれているのかがほとんど書かれていないので、あの人がそういうことになるのか、という驚きが味わえる。
どんでん返しが何度もあって、一体犯人は誰なんだよ!と少し苛立ったりもしたけれど。
でも私はサスペンスミステリーが好きなんだな〜と改めて思った。
2020年読了、24冊目
投稿元:
レビューを見る
初めての伊岡瞬!
今読み終えて滂沱の涙です。
全国書店第1位
サラリーマンが呑み込まれる壮絶な運命。
最初は主人公藤井賢一が馬鹿で愚かで鈍感で!と罵倒しながら読んでいた。
ある意味出向での対応には同情していたが。今ならハラスメントだろう。それも行き過ぎた。被害者だ。
言葉が汚くてごめんなさい。
度を越した上司幹部上役が憎くて読みながら
怒ってた。
こんな話なんだとある意味予想通りと読みながら
ジャーン「古っ」
ある時を境に物語は一転した!
息もつけずに、バタバタ家事を済ませ
夢中で読んだ。「徹夜かな」
そして終わり、どんでんがえし
今年で68冊読んだけど
今現在最高のおすすめだと思う。
さあこれからは伊岡瞬のありったけの本を読むぞ、「決意表明」
最後には泣ける
わざとらしくない。
伊岡瞬!お主できるなぁ
藤井賢一の足りないところ
家族を信ずる!
そのことを刑事真壁に指摘される
「愛するということは
何があっても信ずる事ではないでしょうか。
我が身に変えてもかばう事ではないでしょうか?」
そう核心をついてる。
賢一にはそれが欠けてる
余裕がない。
甘い。浅はかだ。
いつも思うのだけど、息子を育てるのは
女親、
女親が、母親が世の中を良くも悪くもする
これ自分の持論。
ここまで怒り狂いながら読んで最後には
全てを納得させ
爽やかだった。
家族は一緒にいなければ
家族だからわかると決めては行けない。努力もいる。
「不審者」
他の賞を得た作品も読みたい。
投稿元:
レビューを見る
叙述トリックを疑って、冒頭の供述は誰かなぁなんて思ってみたり。
よくあるドラマだと刑事や探偵役から見た話になりがち。
嫌疑を掛けられている主人公視点で話は進む。ちょくちょく、主人公の回想が挟み込まれる。優柔不断でうっかりさんで余計過ぎる時もある、よくも悪くも、よく居る男そのまんま。
個々の感じ方にもよるが、佳境に近づくにつれ状況説明が説明口調だし、真相も説明的な感じを受けた。
解説者のいう通り『痣』も読んでみたくなった。まんまと嵌められた感。
真相がキッチリしすぎな点が、よくも悪くも余計すぎ。 とはいえ、こう描いとかないと納得しない層がいるのも事実ではあるか。
///
本書は、二〇一七年七月、集英社より刊行されました。
初出「青春と読書」二〇一五年六月号~二〇一六年七月号
(「鮮雨の森」改題)
投稿元:
レビューを見る
期待を裏切らないオチがあり、とても楽しかったです。
主人公は、単身赴任をしているサラリーマン。
自分が家を離れて生活をしている間に、家族が殺人事件を起こしてしまいます。
離れて生活をしていたことにより、出来てしまった「家族の溝」や「見えていなかったもの」を考えさせられる作品でした。