投稿元:
レビューを見る
高嶺の母親が登場する第15巻。何やら曰くがありそうな女性なのだから、高嶺と花にとっては試練の時となるのだろうと思っていたら……。何の事はない、そもそも高嶺の母親という時点で色々察するべきだった
ちょっと出かければすぐ迷子になる、庶民感覚がない、意志があまりに硬いために絶対に相手に譲ろうとしないなどまるで高嶺が女性になったらこんな感じなのかなと思ってしまうくらいにクリソツな親子
ただ、そっくりという事はやろうとしていることがぶつかってしまった場合にはどちらも譲ろうとしないからお互いだけでは修復不可能に陥ってしまうということでも有るのだけど
凄いよね、鷹羽の家を出るか戻るかの方針でぶつかったら、そこから10年以上会わずに居るって相当な話である。それにあの誰にも譲らない高嶺がまさか譲って13時間も掛けて母親の居るロンドンに向かっていた点はちょっと驚かされた。流石の高嶺も母親相手なら損得抜きになる場合もあるのか
それでも親子関係の修復が難しかったわけだけど
だからこそ、そんな場面で活きてくるのは他人でありつつも高嶺の傍に居ると決めた花になるわけだけど……
高嶺に振り回されつつもちょくちょく華麗なカウンターを決めてる花がここまで振り回される展開ってちょっと珍しいかも。そのくらい、この親子は自分が決めた意志を譲らない
でも、その状況を変えたのは結局息子である高嶺であったのは印象深い。高嶺があそこまでストレートに伝えるべき事を自分の感情含めて伝える場面って珍しいよなぁ
十和子から高嶺のことを頼まれた花。遂に鷹羽の事情と向き合う時が来たのかな?