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#終わらない物語 #片渕須直 著 アニメ演出者としての自叙伝。 自分がアニメを見るのに一番飢えていた頃、片渕さんはアニメの世界に踏み入った。懐かしく、同時に舞台裏がたくさんわかりとても面白く興味深かった。宮崎、高畑さんとの縁が深いのだけどそこから踏み出し、#アリーテ姫 につながる感じか。
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なんか、ぴゃっと見る限り、当時は大学生であった著者が、シャーロック・ホームズを犬でやるアニメ企画でお手伝ひすることになった際、宮崎駿と言ふ人から提案され、
「テムズ川で戦艦が発砲とかどうですかね?」
と言ってみたものの、とかある。あと、その宮崎さんと兵器関係で対等な量の知識量を話うるその若僧が、広島の高射砲塔の凄まじさ(いろんな意味で)を語ると、宮崎さんがネタにならん旨をこいてゐたとか、
多分、なんとか言ひながら「片淵須直監督 魔女の宅急便」ができた場合、わたくしのやうなニワカのアニヲタが、
「最後のあのシーンまんま宮崎パートだろ」
とか言ひさうな、てふことは自由と冒険号は片渕案で出てたらしいとか、いろいろ面白い。
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片渕須直。関わった作品を鑑賞していながらその名を意識していなかった。
意識に上ったのは当時TwitterだったXで、『この世界の片隅に』が幾度もTLをよぎったことで興味を喚起された。どんな作品なのかと調べたらアニメ版ブラクラをやった方の監督作品ということでそそられた。だって作風がまるで違うじゃん。
いろいろあって映画館から足が遠のいていたが『この世界の片隅に』と『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は映画館に観に行った。もっとないのかと調べて『アリーテ姫』と『マイマイ新子と千年の魔法』を知り、後者は視聴を果たせたが、前者は未だに視聴の方法を見いだせていない。円盤を入手するしかないのか。
そんな最中に本書を知った。監督すなわち著者ありきで着手したが、思わぬジブリ秘話にもなっている。『誰も語らなかった ジブリを語ろう』がマイルドに感じられるような生々しさがある。
犬のホームズについては、あなたでしたかという感慨を抱きもした。
本書にはいくつもの山があるが、最大の山は『アリーテ姫』制作のくだりであろう。Youtubeで予告編を見ることができたので、俎上に載っていた金色の表現については一瞥することができた。なおいっそう『アリーテ姫』視聴への思いが募る。