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炎の天使
2022/01/26 01:00
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供虐待に対して、これはやり過ぎ、と思う人もいるでしょうね。しかし、これもひとつの正義と大鉈振りかざす側は……。さて、整くんの大学生活。ちょっと意外でした
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やっぱりおもしろい❗最近のイチオシ❗
もちろん整くんがしゃべりまくって事件を解決するのが見せ場だけど、いろんな人との会話そのものが深いし刺さるし、ユーモアもあるし、すばらしい✨
とりあえずアウレリアスの「自省録」読み直そう。
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「虐待していた親を殺された子どもは幸せ(になれる)か」という簡単には答えの出ない問題をバックグラウンドにした炎の天使編。教師になりたい整は不幸な子供を助けられる人になれるかどうか。
このライカさん絡みの話はまだ続くんだろうか。星座にあわせて12件の事件が終わった時……みたいな展開になるのかな。
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序盤から整の重く暗い過去が暗示されており、虐待の話は避けて通れないだろうと思っていたのでその意味での驚きはなかった。
救われた人間が必ずしも幸せになるとは限らない。
救われたことで恩人に感謝するとも限らない。
救いがないと言えばそうなのだが、私はそれでいいと思った。
実際救われていない人や事が現実にたくさんあり、救われなかった事件や被害者が存在するのに、「かくかくしかじかで可哀想な子どもたちは救われてみんなしあわせになりました、めでたしめでたし」とレトリックされても鼻白む。
フィクションといえど安易な救済やスッキリしたハッピーエンドを設けないのが整やこの物語の誠実さであり、人の数だけ価値観を許容しようとする深みだ。
普段は比較的明解な考察をする整が、終盤で陸に告げる「今はこれしか言えない、ごめんなさい」がずっしり響く。
整の学部やめざす職業には大いに納得。なるほど、それでか!と今までの理屈っぽい言動に納得がいく。
周囲に気持ち悪いヤツと言われても社会が内包する疑問や違和感、理不尽を蔑ろに流さず、「何故だろう」と考え続ける愚直な姿勢こそ彼なりの誠意であり、職業倫理に繋がるのかなと妄想を逞しくした。
ライカは二重人格なのかな……とか、恩師がラスボスだったりするのかな……と、今後の展開への布石も楽しみ。
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じんわりと面白いなあと感じる漫画です。整くんのおしゃべりが大好きで、ずっと新刊待ってました。内容は大人向けですね。前の巻を読んでいなくてもかなり楽しめます。
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ますます謎めいてきた「ミステリと言う勿れ」、5巻です。前巻で幽霊の老刑事さんからもらったマルクス・アウレリウス「自省録」とその内容を完全に誦んじ、ページ数と文字数でメッセージを伝えてくる謎の女性が一体誰で(これ、結局はっきりとはわかりませんでした。彼女の本当の名前も含めて)何のために整くんに接触してきたのかが本巻の後半でようやく明らかになります。
前巻で出てきた爆弾魔の人とのやりとりから偶然の入院→「自省録」入手→そこで貼られていた病院内のポスターの誤字からメッセージを読み取り温室へ→温室を管理する女性の隠し事を(例の彼女のメッセージをもとに)暴く→謎の彼女との出会い、かーらーのー、連続放火事件。えええええ!?って感じです。最近ではミステリというよりオカルトに近くなってきちゃってるような。
謎の連続放火事件と児童虐待、重いテーマです。整くんのキャンパスライフの一端がはじめて描かれています{たしかに本人の言う通り親しい友人はいなさそう)。指導教官の先生がいいですね。そして悲しい結末、にとどまらずさらに深まる謎。
広島編では、どうやらかつて広島にいた(小学生時代?)ことが仄めかされ、第1巻から一貫している「おじさん的価値観・おじさん中心社会」への怒りらしきもの(そしてそれはどうやら整くん自身と父との葛藤に関係してる?)の描写、そこに加えて本巻では子ども時代に図書館で形作られた現在の整くんの「原型」を垣間見ることができました。これからどうなっていくのか、個人的には1〜3巻の純粋な(オカルト要素のない)ミステリが好きですが、整くんの語る蘊蓄・屁理屈・素朴な疑問・真っ当な憤りなどすべてが気に入っているので先が楽しみ。ガロ君との再会はあるのかなあ?あるよね、きっと。そして12星座揃うまでやるのかしら、という新たな謎が。
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テレビCMでも紹介され、注目度が上がってきましたね~。
都市伝説「炎の天使」と謎の少女ライカ。
そして、少しずつ明らかにされていく整くん自身の過去。
一つの事件は解決しますが、まだまだ謎は続きます。
最後まで読んでからもう一度読み返すと、
ラストへ繋がるための描き方の憎いこと!
さらに、ラスト2ページというところへ来て
ひょいっと提示される衝撃の事実!Σ( ̄□ ̄;)
次巻を心待ちにする日々がさらに延長されました。
初巻で登場した警察の皆さんがまた登場するのも
嬉しいです。本人たちはきっとイヤでしょうが(笑)。
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「炎の天使」編の開始から解決まで。
解決編の演出はやはり良い。
今巻は児童虐待問題を取り扱っていてあまりに重いけれど、真摯に問題へ向き合って描かれていた印象がある。
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単行本派的には先取りクリスマス。
整の目指してる職業が意外でな……
虐待やいじめを含めた傷ついた子どもたちはチラチラ出してきたけど、ここからテーマ児童虐待が増えたらちょっと辛い。
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整くんの視線から、いない人なんだろうなぁとは思ってた。結局虐待する人たちが一番悪いんだよ。それが最初でも最後でも。昨今、ネグレクトニュースをよく見かける。なんでそんなことができるのかわからん。彼らも同じことを受けてきた?そんな理由もあるのかもしれない。だとしたら、やはり彼らを虐待した面々が悪いんじゃないの。負の連鎖を途切れさす、そんな勇気を持つ人は少数なのか。ただ、その断ち切る術のひとつとして自ら命を落とす人もいるんだろうなぁ。なんだかそんなことを考えてしまった1冊でした。
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炎の天使が子供を虐待する親を焼き殺しに来るという都市伝説さながらに発生する連続放火殺人事件。整はライカに導かれるままに病院や火災現場で井原香音人と下戸陸太の2人を知るが、実は「彼ら」こそが放火殺人事件の犯人であった。例によって整は「彼ら」の更なる秘密を暴いていくが、所々絡んでくるライカの正体、そして最後に示唆される下戸と爆破未遂犯(前巻)との関係や如何に。因みに、整が子供の頃に布団から「ちょっとでも腕とかがはみ出すとそこでぶった斬られるような気がして」こわかったとのエピソードには親近感を抱いた。さすがにぶった斬られるとは思わないが、何者かに触れられるような気がして全身を布団に隠さないと眠れない夜は今でもある。
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「うーん、久能さんは確かに悪い人じゃないけど、気持ち悪い人ですよね」
各方面でナチュラルにディスられ続ける主人公…。
子供が子供でいられる社会、を目指す世の中であるといいなと思います。
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4巻から読み直した。久能整くんの仰ることがまともで感銘をうけてしまう。今回は虐待がテーマだっけど、前はいじめの時もあったなぁ。学生にも若い世代の人にも読んでほしい!何回でも読み直せる一冊だよ。
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虐待と放火魔の話。悲しーー。罰と矯正・治療がセットになってないのが日本の欠陥なのではーー「(アメリカでは)犯罪を絶対に許さない 憎んで排除する」「大人の毅然とした "絶対"の意思がそこにはあります」「チャンスも与えられるし (矯正)プログラムもしっかり組まれてる」「そのすべてに司法の目が光るそうです」
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「虐待された子供がそれでも母親を求めてしまうことを”いいことじゃない”と言い切り、その後に「母親も追い詰められている」とさらっと言ったのが妙に印象強く残っています。
正しいことが救いに繋がるとは限らないし、本当の救いが何なのかもわからない。一度付いてしまった傷はずっと痕が残ってしまう。
世の中の仕組みを変えるとか大きなことを言うのではなく、相手をよく見て小さなことに気付いてあげて、ただ話をすること。「気持ちをほんの少し軽くしてあげること」を救いにするところ。
整の目を逸らさず現実を直視する才能が改めてすごいと思いました。