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富士山の麓、駿河湾から30kmも離れた来常湖にサメが!?トライアスロン大会開催に向けて奔走する矢代は、海洋生物学者の渋川まりとサメを捜すが、サメは姿を見せず、そして――。大倉崇裕氏絶賛!! 本邦初、驚愕必至の本格サメ小説!!
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トライアスロン大会が開催される湖に出現したサメの脅威に立ち向かう日本初の本格サメ小説。
人がサメに襲われるのが予定調和だと分かっていても、次第に高鳴っていく鼓動を抑えられず無我夢中で読み切った。
極上のスリルが味わえるとともにサメに関する生物科学的な視点までも学べる至高の1冊。
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サメの映画はあるのに小説(しかも日本産)は初めて見かけ衝動買いしました。
サメ映画としてのお約束はしっかり守りつつ、市役所勤の主人公の感情、環境は日本らしさを物語っていました。
サメとの格闘シーンでは並のサメ映画を超える迫力を感じました。
今後もこの様なモンスターパニック小説がどんどんでてきて欲しいと願っています。
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★学生選書ツアー2019選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/227405
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富士山の麓に巨大な人食いザメ出現、というキャッチに惹かれて読み始めました。物語の舞台が、地元中の地元ということもありますね。
またまた、海に住んでいるサメが田貫湖じゃなかった来常湖にいるわけないじゃない。フィクションだとしてもぶっ飛んだ設定するもんだ、と思ったのですが、まったくもって自分の知識不足を恥じるばかりです。
パニック映画の古典となって久しい「ジョーズ」の元ネタになった事件が1916年に起きていました。それは作中でも触れられていましたし、そもそも淡水でも生息可能という事も登場人物が話していました。
巨大ザメの実在を調査・証明する場面の謎解きで、密やかに進行する恐怖を煽り。
クライマックスの惨劇で溜め込まれてきた恐怖を解放。
パニック映画として王道の展開。
物語の中で、過去に囚われたり鬱屈を抱えてきた登場人物たちが、終幕では新たな一歩を踏み出してゆくのが、惨劇の暗い気分を吹き飛ばしてくれました。
主人公は矢代と渋川の二人だと思います。事件を通して信頼しあってゆく二人。彼らが培った関係の行末も気になるところなのですが、それよりも挙母とジャックの家族に心震えるものがありました。挙母かなぁ。「誰かのために頑張る姿を見せる」「その姿が立ち上がるきっかけになった」
これも王道なのだけど、心打たれてしまいました。
感じ方が変わってきているなぁ、と最近思います。昔なら、人と人のつながりよりも、己の信念を全うする方に強く惹かれたものでした。
自分にないものに憧れる、惹かれるとするのであれば、人とのつながりが欠けているのでしょう。といって、信念を全うできている訳でもないのですが。
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ありそうな話で怖かった。余計な恋愛感情や人間関係などの要素を排除してシンプルなパニック物に徹すればもっと面白かったのにな、と思った。
特に関の失踪の種明かしはまったくもって不要だったのでは?
亀の章が味わい深かったな(笑)
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夏にぴったり、読むサメ映画です。トライアスロン大会が行われる、富士山を望む湖に現れたサメの恐怖を描くパニックホラー。普通ならいるわけないじゃん、そんなもの。と思ってしまうのですが。なぜそんな場所に現れることになってしまったのかという科学的アプローチにもじっくり読まされ、そのせいでよりいっそう当日までの緊迫感が高まっていくのがたまりません。
ひっそりと犠牲者を出しながらも、その存在になかなか気づかれることがないサメの恐怖はもちろん。サメの存在を信じながら、その証拠をつかめず煩悶する学者。大会の成功に向けて尽力しなければならない市職員。かつての栄光を取り戻そうとするトライアスロン選手。それぞれの登場人物を巡る人間模様も読みどころです。そして訪れた当日の惨劇。その中でも自らの命を賭して闘う人たちのドラマが実に熱い! 圧倒的な読み心地、息をのむ展開に引き込まれました。
そして後日談にも、ほっとさせられたり再び恐怖させられたり……まったくもう、映画を観ているかのような一冊でした。
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市役所職員の矢代は、市で行われるトライアスロンの責任者。水泳が行われる湖にサメがいるという女学者に、証拠がないことから、半信半疑。市とサメのいる確率の間で迷う矢代だが、何か事件があってからでは遅いと、市長に取りやめを迫るが、明日に備えてすでに準備が整っていることから、反対に監禁されてしまう。何とか逃げ出した矢代は湖に行くがすでにサメに襲われて阿鼻叫喚だった。
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富士山の麓の湖でトライアスロンが実施される。そんな折り、湖周辺で行方不明者が出て海洋学者の渋川マリなどの調査によりオオメジロザメの生息を確認。大会担当者で市職員の矢代は大会の中止を上申するが、市長やスポンサーは強行する。果たして大会当日はパニックに陥り最後の数十ページは恐怖が迫る。何故サメが淡水に生息し巨大化した科学的推論が随所に折り込まれ、また行政の杜撰な態度が痛ましい。マリがサメに呑み込まれ、腹の中から脱出した様はどこかで読んだような気がする。プロローグとエピローグの亀視点が恐怖の幕明けを感じさせた。