紙の本
「笑い」のデザイン
2020/09/21 10:05
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投稿者:翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が面白いのかわからないけど、つい笑ってしまう。
そういうことはよくありますが、それを詳細に説明してくれています。これを読んでから、面白いものを見て笑ったときに、なぜ笑ったのかと考えるようになりました。
笑って楽しく、そしてまたなぜ笑ったのかを考えて、というように、面白いことを2度楽しめるようになりました。
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経済学者である著者が「笑い」について徹底考察した一冊。冒頭から四段階説を持って来られて少し構えてしまったが大真面目に分析されていて面白かった。特に第5章はテレビのお笑いと近い内容で読みやすい。確かに同じネタを笑える(評価できる)人と笑えない人がいる謎は興味あるなー
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最初に「笑いの四段階説」という、笑い現象を説明する著者の仮説が説明され、その仮説に則って様々な笑いを文字通り「解剖」する本だった。解剖する笑い現象は、落語、漫才、モノマネ、イジメ、宴会芸などなんでも。
志村けん、ナイツ、サンドウィッチマンなどの身近な人たちが具体例で出てきて楽しい。文章はかなり読みやすい。かるーく笑い研究を知りたいときに。
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システム1
システム2
ダニエル・カーネマン
笑いの4段階説
第1ステップ
不自然さを認知すること
第2ステップ
不自然さをもたらす主体に親しみを持っていること
対象となる不自然なことが忌避すべきことか受け入れるべきことか判断する
ex. 登山中に突然クマのぬいぐるみでびっくりさせられる、知らない人だったら笑えない
第3ステップ
不自然さに対する非当事者性があること
第4ステップ
不自然さから心の解放ができること
①優越理論(プラトン=アリストテレス=ホッブス)
②解放理論(フロイト)
③不一致理論(ボルフ=ショーペンハウエル=カント=サルス)
④こわばり理論(ベルクソン)
⑤オンデマンド活性化拡散理論(ハーレー=デネット=アダムス)
⑥無害な逸脱理論(マグロウ)
笑いの最大の効用は不自然さをチャラにすること
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【概略】
「笑い」に到達するには「4つのステップ」を通過する。「笑い」を解剖したらこんな答えが待っていた。様々な状況、様々な職業で発生する(または意図的に発生させる)「笑い」をこの「4つのステップ」に照らし合わせてみた、笑いの解体新書。
2020年01月09日 読了
【書評】
ユーモア・笑いに関する造詣を深くしたいということと、ユーモアに関するワークショップネタを増やしたく手当たり次第に食い散らかし中。その一冊。
慶応大学の教授、しかも経済学(?)を守備範囲とされていらっしゃる方が書かれた本。総論→各論、しっかり系統立てられて書かれていて、すごくわかりやすかったなぁ。4つのステップ、まだまだ無意識反射レベルでの活用は難しいけれど、理解という意味では価値あるものに。「笑い」という結果を、その直前の事象のみを切り取って「どうやったら面白くなるのか?」と考えていてはちっとも面白くならないのだなぁとも。「場」「その人柄」「内容」「受け手」・・・といった要素が重なり合って「笑い」なのだなと。そしてやはり一般人は「笑い」よりも「ユーモア」をまずは意識することが第一歩の価値としてはあるなとも思ったね。
ただ・・・この本に限らず・・・難しい。何が難しいって、「では一般人が訓練として落とし込むにはどういったことをしていけばよいか?」という点に踏み込んで書かれた本と、まだ出合えてないし、自分自身もまだまだ確立できてないという。
道は、まだまだ、遠い。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000081320
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人間が笑うには4つのステップを踏んでいるという。
①不自然さの認知
自らのスタンダードと目の前の事象が一致していないこと
②不自然さをもたらす主体に親しみがある
対象のもつ不自然さを受け入れられること
③非当事者性
不自然さに対して当事者性がないこと
④心の解放
不自然さに対してあれこれ考えず、"笑う"ことで不自然さを解消すること
多くの独自の研究内容が書かれていて読みやすかった。今後の自分の行動も変わってきそうな気がする。