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現代の日本人に足りないもの、それは謙虚力。
自己中心的な価値観を持ち、自己主張の強い人が増えてきている現代の中で、どうやって上手くやって行くかをうたった本。
ただ謙虚とは、単にへりくだるのではなく、7:3の割合ぐらいで多くを他人に譲る事。自分を見失ってはいけない。
無いものを求めるのでは無く、足るを知るを基本として、謙虚力を身に付けていきたい。
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「謙虚力」について、筆者の考え方がまとまった本。
内容が少しチープか。
「謙虚な者」が勝つのは、万古不易の法則である。過去の成功者は皆「謙虚力」がある。
劉邦は、人の意見を聞き、権限を積極的に委譲する。良し悪しにかかわらず、結果にコミットする。決して逃げずにハシゴを外さない。褒め上手で頼り上手。世の流れを察知する能力に長け、ここぞというときの決断力や行動力は誰にも負けない人間だった。
「韓信の股くぐり」から学べること
「恥は一時、志は一生」→「大志があるならば、目の前の些事はやり過ごせ。小さな恥や憤りは忍ぶべし」
時には我慢することも謙虚力
現代の強烈なリーダーシップを発揮する方は、謙虚さと強烈なプロ意識を併せ持ち、正しいと思うことを旗印に突き進むが、間違いを素直に認める素直さ・率直さを持っている。
「謙虚」な振る舞いとは、「真摯に人の意見を聞く」
→常に人の意見を聞いて、良い意見を取り入れて、自分の判断を修正して、バランスよく考えて正しい道を選んでいく。最終的に覚悟と責任を持って最終判断する。
意見を聞き入れるのは7割にしておく。決して譲れない残りの3割は守り抜く。
「謙虚力」のあるトップ組織とは、組織を構成する一人ひとりが自律している組織。
この組織におけるリーダーは最強のリーダーであり、サーバントリーダーと呼ばれる。
そんなリーダーは広い視野を持ち、気配りの達人であること。メンバーの現状を把握し、必要な時に必要な声かけができる。時にお節介ができる。鼓舞して目標を示すけれど、決してその後にハシゴを外さない。上から押し付けたりするのではなく、自ら気づく、学ぶ、考えるように仕向ける。
そのように一人ひとりの意識を高めて、力量を上げて、その集合体として組織力を高めて、強くしていく。
変化を起こすためには、まずどう変わるべきなのかをしっかりと考えて、自分が変わる努力をする=「謙虚力」である。
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謙虚も極めると、力を持って武器になるのか。
単にへりくだるのではなく、相手を尊重しながら、
自己主張をする。
○足るを知る
○アイデンティティ
○自己肯定感
○傾聴力
などの話は
謙虚でありなさいという教えと同時に、
人としてどう生きてゆくのか
というお話でもあった。
筆者はお医者さんだけど、釈迦の説法のようでもあった。
ほんとにそうありたいものだと思う。
譲れないものは譲らないけど、三割でいいか…
逃げるも勝ち
やはり、組織というのは人の集まりだから、
我が持ち寄られて、沢山の軋轢が生じる。
だから、経営の判断基準の一つに
仏教はちょうどいいんじゃないだろうか。
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医師であり病院の院長も務める著者が謙虚力について歴史的な人物の功績や実生活においての効果など様々な観点からその力について書いた一冊。
古代中国の項羽や劉邦、豊臣秀吉や徳川家康などの対比からも解るように歴史的な偉人も実践していた謙虚力。
感謝の心を持ち、素直に謙虚に生きることがいかに人間関係を円滑にすることが理解できました。
攻守のバランスを7対3にすることが大切であることやリーダーにおいてはいかに謙虚力が大事かということを本書で知ることが出来ました。
参謀、傾聴力、成功体験や常識に捉われないことなどリーダーとしての心構えも学ぶことができました。
また、実践編ではいかに怒鳴ったりすることなく相手の意見を謙虚に受け止めたり、逃げたりするかについて書かれており勉強になりました。
本書にある謙虚力はただ遠慮することではなく、真剣な対話から相互理解が生まれ分かり合えるようになり、人間関係が円滑に運ぶための力であるということを随所に感じました。
そして、本書で学んだ謙虚力を活かして人生を豊かにしていきたいと感じた一冊でした。
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7対3のバランス。
7をゆずり、3を保持する。
第4章、上司と部下でのやり取りが参考になった。
相手の立場に立ち、痛いところからアプローチする。書きながら、そこまで気を回さないといけないのか・・・と考えてしまった。
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謙虚力 超一流のリーダーになる条件
著:松井 住仁
「謙虚力」とは、単にへりくだり相手に譲るのではなく、相手を尊重し立てながら謙虚にしなやかに自己主張をする力のことである。
大義を重んじ、家族や仲間を大切にし、さりとて排他的にならず、できるだけ感情的になることを避ける、そんな覚悟のある人にのみ与えられる能力である。
そのためには、吾を知り、相手の人格を認めることが第一歩である。
本書の構成は以下の5章から成る。
①いつも、最後にかつのは謙虚な者
②人望を得て成功するカギ「謙虚力」とは?
③謙虚なリーダーシップを身につける極意
④仕事のトラブルを謙虚力で解決する方法
⑤謙虚力を磨けば、人生のあらゆる困難を突破できる
ここでもはやり大切なことはバランス。
自尊心を大切にし、自分に自信を持ちながら高い能力で組織を引っ張りながら進むこと。足るを知り、相手を敬い、相手を思い、全体最適を一義に思い組織を作っていくこと。どちらも大切であるが、どちらが最良ということは、時代や環境等、その都度使い分けまではいかないものの、それぞれの利点等を思い浮かべながら進めていくしかない。
性格が全てと言ったらそこで終わってしまう。
イメージとしては、能力のない時こそ謙虚な気持ちで進み能力が身についてからは自分を出すということが大切ではあるものの、逆に私個人的な考えとしては、一定の能力なり、その力を発揮できる時こそ謙虚さが必要であると思う。
全てはバランスであるものの、得て初めて見える世界においては、やはり本書で提唱されるように7:3の割合で謙虚さを意識する必要がある。
日本人が大切にしている謙虚さに覚悟をプラスした本書で扱う謙虚力を高めることはますます重要視されるようになる。
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p.38
常に人の意見を聞いて、良い意見を取り入れ、自分の判断を修正していけることが謙虚さである。
p.52
絶対に譲れないものは主張しなければならない。
言っても事態は変わらないかもしれませんが、言わずにいて予想通りの悪い結果になったときに「ほらみろ」と言うのは逃げにすぎません。
p.60
リーダーがメンバーを目的に沿って動かすために必要なパワーの源泉は、肩書でもなく、専門知識でもなく、「リーダーに対する信頼感やリーダーの魅力」である。
p.132
成功の呪縛からの脱却が明日の成功を担保する。
成功しているからという慢心を捨てて謙虚になる。
「うまくいっているときが一番危ない」
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新聞広告で気になって図書館で借りた。歴史や抽象的な事例が多い感じがした。
以下メモ。
●大志があるならば目の前の些事はやり過ごせ。小さな恥や憤りは忍ぶべし。やみくもに相手の挑発に反応していては、自分が正しくとも自分の立場を悪くする可能性が高い。
●前へ前へ出て、何がなんでも引っ張る、強引に自分の意見を押し通す態度は控えるべきだが、何がなんでも相手の意見を認めるというのも行きすぎ。相手の意見を常に受け入れるというのも正解ではない。
●成功体験が強いと年を取って我慢できなくなる。がみがみ文句を言うことが許されていて地位の証明のようになる。子会社に行くと現場と軋轢を生む。自分を環境に合わせて変えるという気がない。
●部下に対して指示をするとき、基本的に命令などしてはいけない。無理やり従わせるのではなく、彼ら彼女らが自分の役割を理解して積極的に効率的に創造的に動き・考えるように持っていかなければならない。
●優秀でも人望がない。自分が正しいと思えば誰の意見も聞かずに突っ走る。常に命令口調。そのうち皆に嫌われて総スカンになるか、真逆で取り巻きがつく。取り巻きが付いた組織は衰退の一途をたどる。
●うまく皆の意見を聞いて集約し、全員に「自分の意見が通った」という気になってもらえれば動く
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全ての源泉は謙虚であるかどうか。
7対3で考え、交渉し自分の業績の糸口になるのであれば
7割の利益は相手で良い。3割を手に入れる努力と謙虚さで物事を進める。
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医師の方が書かれた、謙虚力の定義と磨き方、謙虚な人物の例、実践方法等を紹介している本。
攻守(譲る部分とそうでない部分)のバランスは「7対3」という話や、
結局、謙虚な対応ができないと自分で自分を追い詰めることになる(謙虚であれば冷静であれる)という話は、
なるほどと思った。