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春、風になって。
2020/02/26 20:21
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投稿者:4弦開放 - この投稿者のレビュー一覧を見る
風を感じた。それは例えば自転車に乗っている時に全身で感じるような風。
腿から胸元を抜け前髪をひっくり返す、ああ髪型が崩れる、と鬱陶しく思うも、私たちはペダルを回し続ける。
適度な疲労感がさらに風を爽やかにして、にじんだ汗はすぐに揮発していってしまう春の風。
止まろうとするとぐらついて、いっそ思い切り走り出したら安定する、私たちはそうやって今を生きている。
駆け出しの頃はあんなにぐらついていて、風も微かに撫でる程度、乾かない汗に湿ったいつかの私たち。
走り出したら、こんなに気持ちいい。
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きれいに終わってよかった。いい感じに荒ぶってますね
《みなさんは今 新しく芽生えた感情に必死に名前を付けようとしている》
《その作業と同じように 色の名前を 修飾語…それぞれの言葉で飾って それぞれの"心の色"をさらけ出すんですよ》
荒ぶる季節は青色なんですね。前の巻ですが「荒乙はコメディ」という原作者のことばでかなり人生前向きになりました
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交際禁止令と曾根崎退学の撤回を求め、校舎に立てこもる和紗たち。それぞれの“恋”と“性”が錯綜する中、見つけた答えとは。馬鹿げていて、滑稽で、愛おしい。少女たちの一つの季節が過ぎていく──。最終話の「その後」を描いた描き下ろしエピローグも収録。(Amazon紹介より)
とてもむず痒い。ベタベタの恋愛話にはないリアルさが、思春期の恥ずかしい思い出を思い起こすようで、読むのにエネルギーがいりました。
自分はいつの間に、恥やときめきのようなものを感じなくなったんだろう。それをまた何かのきっかけで取り戻すことができるのか、取り戻さないほうがよいのか…そんなことを考えさせられて、なんだか少し寂しい気持ちになりました。
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友人のオススメで手に取った漫画。
高校生が主人公の少女漫画なんて久しぶり。
友情と、恋愛と、性の目覚めと、大好きな文学と。文芸部の5人の少女たちの毎日。
主人公のかずさが良い意味で主人公すぎず、
5人それぞれがはっきりと生きている漫画だった。
危ういながらも、友達から影響を受け合いながら
ちょっとずつ感情のいきどころを着地させていく少女たち。
名前がわからない感情だらけだったよなぁ、10代の頃って。
わからないままにせずに、ずるく、すれそうに、弱腰になりそうでも、最後は真っ直ぐにぶつかっていく彼女たちが眩しいよ。
感じなくなることこそ滑稽だと思える青春漫画。
いい感じに荒ぶり、とてもへたくそな日々に、いいよねぇってなっちゃう。
モチーフとして出てくる星の王子様の、キツネに
感情移入する新菜のところが印象的。
本当に欲しいものが手に入らない、、、そんなこともあったりするから、難しい。
・きれい、よりも、変な奴、のほうがなんか。。。
あるねぇ、そういう気持ち。
・友よ!からのハグ
好き。こういうフレーズは頭に残っちゃう
・ハッと冷める瞬間
新菜が年上に対して抱いてた想いが、魔法から解けるように気持ち悪い、となる瞬間、、、あるねぇ。
泉くん、見た目がすごく好き。
ジブリの典型的なかっこいい相手役の外見。
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おもしろかった
一気読みした。
でもさ、ブスの視点から言わせてもらうと
美人で性格良くて性に奔放とくりゃなす術なし!
戦った和紗は偉いよ。
誤解があった時、自分の気持ちを伝えないまま諦めていたらきっと泉の弁解も聞く耳持てなかっただろうし、泉が諦めちゃったら簡単に菅原史の所に言っちゃっただろうな。
タイミングと素直な気持ちが大事。
こんなふうに荒ぶった高校生活を送りたかったなぁ。