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今まで在宅勤務をしていたのだが、また会社へ出社をすることになり、通勤に割いている時間を無駄にしたくないという気持ちが芽生え、読書を再開することにした。
コロナウイルスの流行をきっかけに、メディア等で世界の情報に触れることが多くなり、また仕事をしていく中で、自社の売上の減少を目の当たりにし、世界で起こっている話は対岸の火事では無く、実は世界と自分が生きている社会は繋がっているのだと意識せざるを得ないと感じるようになった。
そのようなことから、世界における自分(日本人、日本)の立ち位置を知りたく、この本を手にした。
この本を読み終わってまず思ったことは、自分を含めて日本人は世界情勢のことを自分とは無関係だと心のどこかで思っていてその無関心ぶりが、今日および将来の日本を困らせることになるのではないかと強く不安に思った。
また今後どのように生きていきたいのかを明確にする必要性を感じた。
この本をきっかけに、世界情勢および日本情勢(経済や政治)について関心を持つように努力し、勉強し、その知識をもって、自分の今後の大切な人生を考えていきたいと思う。
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「アフリカのメディアを買収する中国」・「国連はまるで町内会」・「アメリカ人のほとんどは貧困層」..などなど、あまりにも日本人が知らなさすぎる世界の常識やニュースを紹介するのは、アメリカの大学院で国際関係論・情報管理学修士を取得し、国連の専門機関・外資系金融会社を経て現在はロンドン在住の谷本氏。名前がよく似ているが、日曜朝の偏向番組・「サン〇ーモーニング」に出演し、 大阪のおばちゃん代表を名乗っている谷〇真由美とは全くの別人である。週刊誌よりも下らないニュースや偏った情報を垂れ流すばかりの日本のマスコミに惑わされて、世界の正しいニュースが入って来ない日本の現状に危機感を抱く文筆家が、日本人に外からの目線を提供して気付きのヒントを与えてくれる指南本。
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海外経験豊富な著者が、「政治」「常識」「社会状況」などのテーマに沿って、日本と世界の認識のギャップを詳かにした本書。目からウロコの内容が多く、日本のガラパゴス化を強く感じた一冊だった。
また、終章「世界の重大ニュースを知る方法」は、情報過多な時代にあって、本当に正確な情報にアクセスできているのか漠然とした不安があった自分には、大いに参考になった。
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近くの本屋で見つけて立ち読みし、面白そうだなぁと思って「ファクトフルネス」と一緒に買ってしまった本。
序盤は、日本人いかに世界のニュースをしらないか?をひたすら揶揄する内容で、その後に日本で知られていない(と著者が訴える)世界の「常識」が、観点を変えてひたすら述べられていきます。
個人的にはアメリカに訪問することが多かったり、友人もいたりすることもあって米国との社会的な差分はだいぶ既知の内容ではあったものの、それ以外の国、特に欧州の常識とされる内容は初耳のものあり、なかなか衝撃的でした。ただ、本書に書かれていた内容の多くは私にとっては既知のものが多かったのが残念な点です。もしかするとIT業界にいる人間にとっては、著者のいうグローバルな観点での収集を技術学習という理由から自ずとやってしまっているのかもしれません。
また、他の既読者のレビューを見ていると「わかりやすかった」という評価が多いようなので、これは私個人の好みの問題なのかもしれませんが、著者の論調が常に上から目線で、「世界の常識を知らないバカな日本人め」「私にはいろんな情報ソースを集める能力がある」「情報の集め方すら知らないお前達に私が集め方を教えてやる」といったような非常に高慢な姿勢が文章がそこかしこに見え隠れしており、いちいちそれが鼻につきます。
また著者は「AIは教えたことしかできないから頭が悪い」などと断言していますが、この発言は著者がプログラムとAIの違いすら理解できていないことの証拠であり、本書が発行されたのが2019年であることを鑑みても、氏が集めている情報が古いかあるいは圧倒的に足りていないのがわかります。現代のAIはもっとモダンであり、教えてないことでも判断ができるようになっているのはIT業界では常識中の常識であり、非IT関係者であっても日経新聞さえ読んでいれば知っているような内容です。
この著者は、ここ以外にも「本人の思い込み」でしかない情報を堂々と展開している箇所がいくつもあり、おそらくは「多くの情報を集めることは出来ても、そこから導き出された推論を評価してないか評価できる手段を持っていない」のだと思われます。
これに耐えられる人であれば、世界的な観点や文化の違いを知る「雑学書」としては面白いかもしれません。
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参考になりました。だいたい、世界が想像している状況にあることがわかったかな。
日本は平和で暮らし易き国だから、維持していかないとね。世界もそうあって欲しいですね。
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タイトルに、小学生子どもが憤る(笑) まあ、世界のニュースを知らなくてもすむのは、日本がわりと完結して生きられる平和で豊かな国だから(今のところは)、という話だけど。新書なのでさらーっと浅くさらっていくだけだが、小ネタ的に面白い。いろんな国のお互いのイメージとか、国際機関とか、けっこう知らないこともあり。どこまで正しいかは知らないけど。
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3
日本人は自国が世界から少子高齢化で下り坂、失われた20年で予測できた課題への対策を怠った国として酷評されていることを知らない。もっと世界のニュースに目を向ける必要があるという趣旨。バイアスや上から目線が気になるが、書いてあることは一理あり面白い。日本メディアではなく海外メディアを用いた情報収集もするべきと感じる。国別国民性、要移民、ニュースサイト紹介なども面白い。
欧米のトップニュースは基本国内外の政治経済ニュースで日本のようにスポーツ芸能ニュースなんてない。これは日本人の民度が低く商売上そういったニュースを取り上げざるを得ない面もあるはず。要因として、島国であり内需で経済がある程度回ること、外国人比率が低いこと、終身雇用による危機感の低さと成長欲求の受け身感などが挙げられる。
多くの日本人が抱いているスゴイ日本のイメージはなく、すでに経済成長が終わり少子高齢化という厳しい状況に置かれた先進国というイメージ。
アフリカなど中国資本が入っていることは多く、中国政府の発言権は大変強い。メディアなども含めて中国寄りになることは多い。
アマゾンやMSが拠点を置くシアトルでは1DKないし1LDKの家賃中央値は22万円程であり、不動産や物価が異常に高い。これは貧富の差を広げ、中流階級の白人高齢者が肉体労働をしている。アメリカ人は、ポリティカルコレクトネス(ポリコレ:人種・性別・民族などによる偏見や差別を防ぐ政治的正しさという概念)に対する反発が目立ち始めており、80%のアメリカ人はこれに疲れているというレポートがある。25%米国人は保守派、革新派は8%に過ぎず、残りはどの政治的信条にも属さない。全体の80%ほどはポリコレに反対らしい。貧富の差がある中、経済状況を改善させない政策に嫌気。
ボリビア、パラグアイ、アフガニスタン、パキスタンなどでは悪路にも耐えられるトヨタやいすゞの自動車により日本のイメージはいいらしい。
高学歴移民が日本を救う。高齢化は移民が必要。イギリス、アイルランド、カナダ、アメリカなどでは移民による介護や医療サービスの提供が避けられない状況。出生率の低下も拍車をかけている。多様な人を受けいれて創造性を高めるべき。シリコンバレーや英国金融界では移民の起業家が多く彼に支えられている。移民に来てもらえる仕込みが必要。
世界の金持ちは投資、資金洗浄目的でアートを買う。複数の国籍を入手する。10か国ほどは国籍を買える。地中海の小国マルタでは税控除が充実しており富裕層に人気。但し日本は2重国籍を認めていないが安全面やパスポート的な面では非常に強い。
知識やスキル、経験則による問題解決能力は60歳まで伸び続ける。
人生の幸福度を決めるのは、学歴や資産ではなく、自己決定権があるかどうか。
イタリア、アメリカ、イギリスでは30%が初歩的な読解力と計算力が身についていないらしい。イギリス人はパブに行かない、借金好き。オランダ人はケチ、イタリア人はお風呂嫌い。ドイツは欧州一のポルノ大国。性犯罪率は低く必要悪とされている。地上波の深夜時間帯に普通にAVが流れているらしい。
信頼できるニュースサイトとしては、national public radio、TIME magazine、CNN, NBC ,CBS ,ABC など色々挙げられている。
リードを読んで情報を迅速に取捨選択。本を大量に読む。図書館で司書を使う。
クリティカルシンキングを身につける。鵜呑みにせず、常に、これは正しいか、別の考えはないか、著者の主張の理由は、なぜかといった疑問を持ちながら情報を整理する。論理的思考方法。
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独りよがりな一面もあるが、総じて、成る程、と深くうなずく内容だった。日本人の寄らば大樹の影的な所も、自己主張出来ない所も(個人も政府も)弱点は多々感じるが、欧州等での大半の日本人のお行儀の良さには誇れるものがある。
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読んでみてなるほどと思うような発見ばかりだったが、内容については普段どおりに生きていれば何ら問題ないというものの数々だった。というより、一般的な日本人はこういうことすら欠落してしまって、同調圧力の雰囲気に呑まれてしまってるんやなぁとしみじみ…
日本の場合、トップが変わらない限り何にも知らないまま良くも悪くも現状維持を続けていってしまうんやろなぁ…
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人におすすめしたいと思う本ではなかった。
タイトル『世界のニュースを日本人は何も知らない』がミスリードな印象を受けた。
このタイトルの背景には「知るべきニュース」があって、「その(知っていてしかるべき)ニュースを知らない」ということが前提にあるように思える。
でも果たして、「”知るべきニュース”ってなんなんだろうな?」というのが率直な感想。
どのような事実に触れてれるか、ということは思索を深める際にも大きな影響を与えているはずで、それはそれでとても大事なことだと思う。でも、知っているだけではあまり意味がなくて、その事実を踏まえて「どのように考えたのか」さらには「どのように行動するのか」の方がずっと大事だと思う。
それを「日本人は知らない」というタイトルで、知っている・知っていないに注目させるのは、微妙だなぁと。タイトルで安易に読者を煽っているだけで終わってしまっていて、あまり中身のある本ではないと感じた。
「知るべきニュース」=外国で報道されているニュース、とするのも微妙だなぁ。
考える順番としては、「わたしたちが考えるべきトピックってなんだろう」⇒「それを知るために無視できない真実ってなんだろう」⇒「私たちが見落としている海外のニュースがあるんじゃないか…」のはず。。
もちろんそういう考えを著者を持たれているのかもしれないが、いかんせん、たくさんのニューストピックを数ページ羅列する構成になっているため、根っこの部分「わたしたちが考えるべきトピックってなんだろう、それを知るために無視できない真実ってなんだろう」の部分への言及が全然なくて…
あまり心に刺さったり深く共感するような部分が見つけられなかった。
テーマ的には、この本では例えば①広がる経済格差・貧困層の増加、②移民問題、③人種差別が多く取り上げられていたように思う。これらはいずれも重要な問題だけれど、各問題についての筆者の意見はとくに書かれていない。
かつ、複数の論点がごっちゃになっているように感じる記載もあり、本にするからには、ある程度の正確性はやはりあってほしいと感じた。
また、第6章ははっきりいって「雑」な出来栄えで、取り扱うテーマ自体も雑学めいたものや、推敲に欠ける噂話レベルのものが多いと感じた。
6章にいたっては、タイトルが「国民性」で、1つの国の人をそんな曖昧模糊とした言葉でひとくくりにすることのナンセンスさが気になった。少し前までは当たり前のように使われていた言葉だけれども、今はすごく時代遅れのコトバに聞こえる。
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日本がガラパゴス化するのはなぜか?それは情報が偏っているから。
何も他の国に合わせる必要はなく、日本の独自性を保っていけばよいという考えもある。でも、これまでは人口ボーナスで、ガラパゴスでも生きていけたけど少子化でマーケットが縮小していく現状では、いよいよグローバルスタンダードに合わせるしかないか?もしそうなら準備は早い方がよい。
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日頃から日本のメディアには、?と思うことが多く。
しょうもないニュースをどのチャンネルでもやってたり、日本のここがすごい!って番組がやたら多かったり。
それは国際的に見てもおかしいのは納得。
芸能人のニュースとか海外だとゴシップでミニ情報やのに、日本ではメインで扱っている。永遠に。
でもそれは需要と供給の問題もある。世界は自分たちのビジネスが他国の情勢が大きく影響してる一方、日本は国内で完結してるビジネスが多く、国外の情報を知る必要がないのも事実。
でもそれがいかに狭いコミュニティ、情報の中で生きているか。なんか最近可愛い顔は二重だとか、痩せてるのがいいとか、日本の固定概念に息苦しさも感じていたから、もっと寛容で多様な社会に日本もなればなあと思った。
世界のことを知ること、考える習慣を身につけること、自分の意見を持つこと。恵まれた環境にいるからこそ、怠惰なまま、無知なまま、死ぬのは勿体ないと思った。
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前半はとても勉強になりました。
ただ、後半は極端な意見が多くなったかなと思いました(5章終盤、6章辺り)。
全体的に、海外のニュースに興味を持つきっかけになったと思います。
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本の題名の通りの内容。
書いてあることはもっともなのだが、常に「何も知らずのほほんと生きている日本人に、私が教えてやるんだ」、という著者の意識が感じられた。
それが嫌で途中で読むのをやめた。
いくら正論でも、上から押し付けてられると反発したくなる。語り口を変えれば、もっと多くの読者に受け入れられるのではないかと思った。
一方で、良い気付きもあった。この本を読んでから、新聞の社会面にもっと目を通さねばと思った。ゴシップまがいの三面記事ばかりではなく。
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テレビでは、どのチャンネルも同じようなニュースばかりで、違和感があった。
本書を読んで、日本が特殊だと分かって歩に落ちた。
他の方の感想を見ていると、本書の内容は既知の情報と書かれていたりするので、色んなソースに目を向けないといけないな、と思った。