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落語って何だか遠い世界の話なんだよなぁ、と今まで興味はあったものの距離を置いてました。
この本を読んで、今に通づる部分や名前だけ聞いたことある落語のあらすじなどを知ることができて、とても身近に感じました。
日本人ならではの落語の文化をこの本では十分に知ることができます。
庶民向けで、誰も傷つけず、人間の業を肯定する落語って素敵だなと。YouTubeで色々聞いてみたいと思います。
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落語の観点でビジネスを語るという難しいテーマは著者にはうってつけなのでしょう。
題名はちょっと無理にこじつけた感はあるけど、我々ビジネスマンには「落語を聴こう。これを(落語ではなく知識を)現場で披露しよう。という気持ちになります。
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『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』(立川談慶 著/サンマーク出版)vol.536
https://shirayu.com/blog/topstory/economy/8979.html
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落語を通して現代での自分の立ち振る舞いや仕事での考え方をもっとコミカルかつ相手を思いやる様にシフトしていけたらと思えた。
落語を全く知らなくても読み進められるし、何せ分かりやすくちょうど良い落語入門書。
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教養程度の落語を身につけたくて読んだ。
以前、芝浜をパロったドラマを見たが、その時は芝浜のストーリーを知らず、あまり面白さが分からなかった。読んですっきりした。
落語は大衆の娯楽。
その笑いのベースには"共感"がある。
正直、落語は嗜んだところでビジネスにすぐ繋がるものでもないと思うが、SNS上のいいね!が多くのビジネスチャンスを生み出していることからも、"共感"というのは世の中のトレンドを生み出すことにおいて重要なのだろう。
大衆心理というのは今も昔もそう変わるもんでもないのかもしれない。
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落語が気になったきっかけは、「いだてん」だった。視聴率はよくなかった様だが、私的には大河の五指に入るものであった。しかし寄席は若干敷居が高いと思っていたら、こんな本があり入門書として良かった。ここはまず古典を見てみたい。やはり「芝浜」は外せないだろう。「じゅげむ」「目黒のさんま」など落語で聴いたことは無くても内容は判るものも、やはり通しで見ると違うようだ。古典は300話くらい有るらしいが、落語家は1000人いる。それが様々なアレンジを加え、いまでもそれで笑えることがすごいと思う。一人芝居で伝統芸能で笑える。こんな文化が日本にあることが嬉しい。
落語は本当に実力の世界。歌舞伎は世襲が幅を利かせている。世襲でない玉三郎や片岡の方が役者として上手いと感じるが・・・。しかも同じ大衆芸能なのに、今では落語より歌舞伎のほうが高級でございみたいな顔をしている。まぁ些細なことか。
YouTubeで必見の落語
立川談志:「粗忽長屋」「芝浜」「らくだ」「ねずみ穴」
古今亭志ん朝(三代目):「お見立て」「舟徳」「愛宕山」
桂米朝(三代目):「百年目」
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気にはなっていた落語についての本。
読む前に聞けばいいじゃんという思いもありましたが、むしろ読んでからの方が落語を楽しめました。
他の伝統文化との違いや立ち位置、歴史なども面白かった。落語は庶民向けで講談は武士が聞くものなんて恥ずかしながら初めて知りました。
入門書としては最適ではないでしょうか
これから落語にハマりそうです。
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30歳近くになってから落語を聴き始めました。
ですから20年近いキャリアになりますか。
落語を聴き始めて、ずいぶんと気持ちが楽になった気がします。
落語には、与太郎はじめ間の抜けた人物がたくさん出てきます(もっとも、談志に言わせると「与太郎は馬鹿じゃない」となるわけですが)。
少なくとも、胸を張って生きている立派な人物はまず出てこない。
自分みたいなチャランポランでも生きていていいのだと、励まされたわけですね。
ですから、本書のタイトルに「ビジネスエリート」「教養」とあるのに、逆に興味を持ちました。
そんな視点で落語を捉えたことは、これまでなかったからです。
本書によれば、吉田茂元首相は、かなりの落語マニアだったそう。
1916年に寺内正毅内閣が発足し、寺内首相から「総理大臣の秘書官をやらんか」と水を向けられた時、こう答えています。
「総理大臣なら務まるかもしれませんが、秘書官はとても務まりそうもありません」
こんなウィットに富んだ返しができるのも、落語マニアだった故でしょう。
今の政治家には、まずいませんね。
いや、本書では、池上彰氏に「今の自民党にあれだけのスピーチができる人はいないだろう」と言わしめた小泉進次郎氏が紹介されています。
私も彼のスピーチを聴いたことがありますが、身を乗り出して聴き入ってしまいました。
実は進次郎氏も無類の落語好きなのだとか。
実際、「落語は演説の勉強になる」と公言しているそう。
落語は、人の心を掴む話術のヒントがてんこ盛りと言っていいでしょう。
それだけではありません。
落語は、多様なものの見方や価値観も教えてくれます。
本書では、「一眼国」という噺を紹介しています。
男が「一つ目の国」へ行き、一つ目小僧を見世物小屋に売り飛ばそうと画策していると、現地人に掴まって、こう言われます。
「こいつは珍しい、二つ目をしている。見世物小屋に売り飛ばせ!」
著者は「『自分たちの抱いている価値観は、あくまでも自分たちのエリアでしか通用しない』という真理を教えてくれます」と指摘しています。
私は単にそれだけでなく、この話には比較文化学や、グローバルなものの見方に通底するものがある気がします。
本書は、そんな魅力にあふれる落語の成り立ちから、落語界のルール、伝統芸能の中での落語の位置づけ、さらには落語界のレジェンドやお勧めの落語の演目まで、実に丁寧に教えてくれます。
「落語はジャズ、歌舞伎はクラシック」
「落語はユルくて、講談は真面目で立派」
など思わず膝を打つ、含蓄のある言葉も随所に出てきて読みごたえがあります。
おススメ。
私事ですが、20年近く落語を聴き続け、ついに昨秋に「高座デビュー」しました。
これまでは聴く一方でしたが、実際に演じるようになり、間の取り方や噺の解釈の仕方など落語の奥深さを知った次第です。
何とか人前で演じられるようになったのは、敬愛してやまない談志が「逃げ噺」として初席なんかで演じていた「国訛り」と、間男騒動をうまく解決してしまう「風呂敷」の2席。
今年は「宿屋の富」を覚える予定。
いつか、「粗忽長屋」「大工調べ」もマスターしたいです。
落語はいいっ。
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落語の入り口には最適な本。
人間の業の肯定は仏教由来だからか。
海外のジョークも紹介されているが、落語に通づるものがあり、落語の滑稽を愛する精神は、ユーモアを解する海外にも通用する事を改めて感じた。
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その道のプロが、素人に向けて読みやすく、わかりやすく書く、というのは簡単そうで意外と難しいと思う。
著者が慶応大学卒と聞いて納得。
ビジネス書の棚に置かれるのかと思うとちょっと悔しい。
老若男女、誰にでもオススメしたい落語入門で、私も落語デビューしたい!!と、すっかりその気になりました。
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知っているとカッコいいし、そういう人にあこがれるけれど、なかなか敷居が高く、そもそもどこから手をつけていいのかわからないことってある。
たとえば「酒」。私自身、あまりお酒をたしなむ経験を積んでいないが、でも、周りの日本酒を語り合う先輩たちが「大人の男」に見えてなんかいいなって思う。
たとえば「映画」。そのなかでも監督や演者という括りで語る人をカッコいいと感じることがある。
そして、本書のテーマである「落語」もそんなもののひとつである。
さて、落語について論じてみたいけれど、あるいは「かじって」みたいけれど、どこから手をつけていいのやら。「落語とは何か」を調べればいいのか、「落語の歴史」を知ればいいのか、「落語の主要な噺」を読めばいいのか、「落語の師匠」に興味を持てばいいのか。とりあえずYoutubeで落語の動画を見てみようか、ええぇ、こんなにあるのか、どれから見たらいいんだろう。もういいや。
そんなときにうってつけなのが本書である。本書には素人が思いつく限りの落語の入り口が網羅されている。「落語を知っているってなんかカッコいいな」と思ってからの最初の一歩として何も不足がない(ように思う)。なんと、Youtubeでどんな動画をどう見たらよいのかまで指南してくれている。
読み始めこそ、こんなにあっさり落語を知れるのかしらと思っていたが、最後まで読み進めていくと、不思議と「落語をかじる」ことへの自信が湧いてくる。
【目次】
はじめに
第1部 これだけは知っておきたい日本の伝統芸能「落語」
第1章 これだけ知っておけば間違いない落語の「いろは」
第2章 噺の構造と落語家の出世
第3章 ニュースや会話によく出てくる名作古典落語
第2部 日本の伝統芸能と落語界のレジェンドたち
第4章 落語と比べると理解しやすい日本の伝統芸能
第5章 これだけは知っておきたい落語界のレジェンド
第3部 ビジネスマンが知っていると一目置かれる落語
第6章 世界の笑いと落語
第7章 これを知っていればあなたも落語通!使える落語
おわりに
注釈
参考文献
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ビジネスにも絡めて落語の良さを紹介した本。落語とは何か、歴史、構成など「いろは」をざっくり知ることができる。
落語は今まで興味がなかったけどこの本を読んで落語を聞きたいと思った。芝浜聞きたい!
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ビジネスエリートに興味はないが、落語の基礎知識が学べると思って読了。コミュニケーションや登壇時などちょっと気の利いたコメント等に役立つし、落語好きなら押さえておきたいポイントが網羅されている。昭和から平成にかけての名人、芝浜や初天神など会話で使える落語のエピソードのほか、落語以外の伝統芸能についても簡単に説明してくれていて興味をそそる。最近はyoutubeなどでどんな名人の高座でもみることができるが、裏側を知ることができて一層楽しみが増えた。
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落語は人の心をつかむ術を身につけるツール。
落語は日本独特の文化や価値観を表していて、娯楽にとどまらない伝統芸能の側面がある。
落語は人間の本質を教えてくれる、人間の業の肯定、人は所詮どうしようもないもの。
130年間のゼロ成長の江戸を支えた処世術として落語がある、今の日本に重なるところがあるのではないか。
落語は元々好きだったが真面目にこういった本を読んだことが無かったので勉強になった。これ読みながらYoutube見ていたらとても良い。
YouTubeは過去の名作が見れる点素晴らしいのだが、あの寄席で見る落語の良さを改めて感じる、わざわざ映画館に足を運ぶのに近いかもしれない。
YouTubeで見ても素晴らしいと思ったのが芝浜、これからもっと聞き流して落語の世界に浸りたいと思った。
以下メモ
◯なりたち
・江戸時代に大きく花開いた。天災、火災が多い過酷な環境下で生きていくために少しでも笑いながら過ごすために庶民に愛されていた。
・古典落語: 江戸時代に完成した演目(300くらいある)、作者不明、アレンジ自由。時代を超えて受け入れられる力を持っている。
・新作落語: 現代の落語家が作った落語
・商人の町として繁栄した大阪や京都で発展し、戦後ほとんど途絶えてから復活した上方落語と、江戸で武士向けに順調に発展してきた江戸落語
・二大協会は、古典の継承や研究に努める落語協会と新作の創作や研究に重きを置く落語芸術協会(ラジオで出演して寄席に出れなくなった噺家を吉本が支援した背景)。二人のカリスマが真打昇進を巡る考え方の相違で落語協会から離脱してできたのが、円楽一門回答と落語立川流。
◯構成
・枕、本題、オチ
・枕の分類: 時代背景解説、お客の反応を探る、オチへの伏線、オチと真逆の伏線
・オチの種類: 少し考えて面白さがわかる、上下関係や常識などが入れ替わる、意味の取り違えや勘違いのおかしさ、失敗談のダメ押しのような間抜けオチ
◯知っておきたいネタ
・寿限無、舌を噛みそうなほど長い名前
・まんじゅうこわい、十人寄れば気は十色、YT: 古今亭志ん生、立川談志、柳家喬太郎などを聞き比べ
・時そば、小銭をちょろまかそうとしてしくじる、江戸時代の時刻について説明する枕がわかりやすい、喬太郎のコロッケが有名
・目黒のさんま、三遊亭金馬が得意
・人情噺の芝浜、
・子ほめ、若めに言っとけばお世辞になるの誤用
・居残り佐平次
・百年目、ターニングポイントの重要性
・ネズミ穴、仕事に行き詰まったときに、必死に頑張って立派になる
・はてなの茶碗、何もないところに価値を生む
・猫の皿、高級な皿で猫を売る
YouTube で見れるオススメ動画
・立川談志(七代目)……「粗忽長屋」(面白さナンバーワン!)「芝浜」(談志が描写を変えて毎年のように公演してきた不朽の名作)「らくだ」「ねずみ穴」
・古今亭志ん朝(三代目)……「お見立て」「愛宕山」「船徳」
・桂米朝(三代目)……「百年目」(「桂米朝百年目」) ※米朝師匠の動画は全て���作です!
落語は聞き流すのが良い
◯伝統芸能
・忠実に再現するクラシックのような歌舞伎と、アレンジ自由なジャズのような落語
・二枚目は歌舞伎、三枚目が落語、人間国宝数は歌舞伎25に対して落語3
・能 狂言はお偉い型に保護されてきた
◯有名な噺家
昭和の三名人
・文楽 完璧主義
・古今亭志ん生
・三遊亭園生
東京寄席四天王
・立川談志7
・志ん朝3 (破天荒か志ん生の次男)
・三遊亭圓楽5
・春風亭柳町 or 橘家圓蔵8
◯使えるジョーク
・アメリカンジョークの特徴はわかりやすい、皮肉っぽい、タブーネタOK
・中国の笑いは古典から、笑府、
・フランスは艶笑話、ファブリオ(性にまつわるあけすけな笑い話)
◯落語の特徴
・殺しやいじめは出てこない
・飢えと寒さがベースにある
・寄席に出れても出演料は多くない、自分の主催する高座に呼べるか
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江戸落語が中心ではあるが、端的に落語の成り立ちから代表的な噺、落語家が紹介されており、読みやすい。
教養のためだけでなく、純粋に落語を楽しむための入門書としてうってつけ。
落語はかしこまって聞くもんでもないし、ましてや教養のためのもんでもない。