紙の本
教育心理学の精華!!
2020/06/14 23:40
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投稿者:ブックワーム - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は著者の長年の研究成果を背景として、簡潔な記述を通じて、「深い学び」とは何かを明らかにしてくれる一冊です。その内容もさることながら、1章毎の長さが適度であり、事例も多く含むため、肩ひじを張らずに読むことができる点も、本書の魅力のひとつとなっています。教員やこれから教員を目指す若い方々にぜひともお薦めしたい一冊です。
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子どもが小学校に入学したことをきっかけに、自分が受けてきた教育が現在どのような形になっているのか気になったため手に取った本。
新しい学習指導要領が適用され、これまで「知識」に重きを置いていた学びが「思考」に重きを置くものになり、加えて他者へのおもいやりを含んだ「行動力」が鍵になるだろうと著者は説く。タイトルにもある「深い学び」とは社会において役立つための、すなわち人間らしく生きるための学びだと定義し、今後教育現場で注視すべき点や取り入れるべき手法の提案が端的にわかりやすくまとめられている。家庭内でも論理的発話を心がけることや幼児期における「遊び」と「学び」の関わりなど、保護者としてためになることも書かれており、教育者のみならず、多くの保護者ににも読んでほしいと思った。
ただ、過去の実例を参照しつつ提案されている教育の実践方法に感心すると同時に、学習指導要領の刷新をはじめ、子どもたちのためを思って進められている教育改革の目的や達成のための具体的な手法、段取りなどの詳細が保護者はおろか教育者のもとにも行き渡っていないのでないかとの懸念を抱いた。今後の展開を提示するだけでなく、こうした研究者によって提唱されている理念や手法が、円滑に実践者のもとへ届くような構造も整えるべきではないだろうか。
私は学校での教育は学校だけで完結するものではないと考える。保護者として、任せきりにするのではなく、かといって過干渉にならぬよう、適度な距離を保ちつつ教育現場を支援していきたい。
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特に「精緻化」についての入門として非常にわかりやすく、深い学びへの理解が豊かになった。日本での事例なので、多くの教師にとって具体例をイメージしやすい。
一方で、一つの項目に対しての具体例がたくさんあるわけではなく腹落ちしないところもある。本書の表に自分が出会った具体例を加えていくとよいのかなとも感じた。
精緻化によって言葉の意味を豊かにするということを知り、詩人の長田弘さんの言葉と結びつきました。
「本来、そのまわりにさまざまなものを集めるのが、言葉の本質です。風景を集める。感情を集める。時間を集める。ヴィジョンを集める。人を集める。記憶を集める。そういう言葉を自分のなかにどれだけもっているかが、胸のひろさ、心のゆたかさをつくる。」(『なつかしい時間』長田弘)
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内容が個人的には難しく、なかなか入ってこなかった。これから実際に教職についてから、再度読み直したい。
もちろん、分かるところも所々あり、そうしたところはよかった。
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「深い学び」関連でよく出てくる
言葉の学び直しとして読んでいる。
いかにざっくりと自分自身がそれらの言葉を捉えていたか
再認識できる。