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かなりのコスパ。写真もいいし、脳みそを使わないのでリラックスできますねぇ。小難しそうなオビ煽りですが、全く難しくもない易しいエッセイ的。しかしリファレンスもしっかり載ってるので、気になる箇所は文献を探しやすい。探鳥をしていても、あまり鳥の食生活を考えていなかった人にもおすすめ。センサス的に鳥を見るのも楽しいですが、特定鳥種を狙って見るためにはビヘイビアとかフードリソースの知識は必須ですね。
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<目次>
第1章 都会の鳥
第2章 郊外の鳥
第3章 秋・冬の鳥
第4章 水域の鳥
<内容>
鳥の解説を「食」に特化した本。もうこの時点で”勝ち”だ。写真も多く、なんでそんな形なのか、そんな翔び方なのかよくわかった。鳥が意外とグルメで甘いもの好きなのも。また鳥に種を食べさせる植物たちの工夫も分かってしまう(ヤドリギの種の話とか…)。
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この本をチラ見した妻曰く「この人知ってるよ。高校の時の先生!」...だと。
へ~、びっくり、そんな奇遇なこともあるのですね。
とはいえ、鳥を食べるのは大好きだが、鳥の食生活などに興味なしの妻は読む気なし。
自分はと言えば、なぜかグッと親近感が増しちゃいました。
身近な鳥35種のほとんどを目にしたことがあるので書かれていることにもしばしば納得します。
その一例がジョウビタキ。
なぜか自分を知っているような気がしていたが、そのとおりだった。
草をむしったり、土を掘り起こしたりしていると、近くまで来てじっと見ているのだ。
その場を立ち去るとすぐにムシ探しを始める。お目当てはコレ。
自分の行くとこ行くとこに、こっそりついてくるので可愛い。
ワカケホンセイインコも身近な鳥になってしまいましたね。
緑で奇麗なのだが近くで見るとでかいし気が強そうで少し怖いんですよね。
幸か不幸か今年は見ていないのだが、こいつらが近所に大量にいたら嫌だな。
木の実を食い荒らし、糞害も起こしそう。
あまり増えすぎずひっそりと暮らしていて時々姿を見せて欲しい鳥です。
表紙に控え目に[カラー版]とあるのですが、草木や花だけでなく鳥自身の姿も美しいので、豊富なカラー写真に惹きつけられました。
日頃よく見る鳥たちが、普段どんな食事をしているのかが良く分かる、鳥にとってのグルメ本ですね。
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〜20200430 身近な鳥のカラフルな写真が豊富なのは嬉しいのだけど、食べたものの写真は私にはトラウマになりそう。
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身近で見かける鳥の生態を知ることができて面白かった。
カラスは一度に食べきれない時は餌を隠すんだけど、再び食べる時は、小動物は先、クルミは後みたいに、いわゆる賞味期限順に食べるんだって。凄い!
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コサギとアオサギにえさのおねだりされたい。
カラス、怖い。『カラスの教科書』で、上書きしよう…。
食べる姿は、見ていて飽きない。
くちばしだけでなく、舌も食べ物に合わせて形が変化しているのだ。
自然科学系の本はいつも思うのだけど、広く根気よく、観察・まとめ・文章にしてくださるおかげで、好奇心が喜んでます。ありがとうございます。
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唐沢孝一 著「身近な鳥のすごい食生活」、2020.3発行、とても面白かったです。野生動物の一生の大半は「食べる」ことに費やされる。実に真剣で命がけ。鳥の場合はしっかり食べ、しかも体重を増やさないこと。飛翔の敵は肥満と便秘、噛まずに丸のみ、早メシ・早グソ。都会の鳥、郊外の鳥、秋・冬の鳥、水域の鳥、合計30種の鳥の食生活が紹介されています。この本を読むと、ハワイ~アラスカ、1万kmを休みなくひとっ飛びで渡りをするオオソリハシシギなど、渡り鳥のパワーはすごいなと改めて感心しました。
①群がって採餌する雑食のスズメ ②アリもトンボもミツバチも捕らえるツバメ ③共喰い(死んだカラス)も辞さない旺盛な食欲、ハシブトガラス ④クルミ、ウニ、サザエを空中から落として割って食べるハシボソガラス ⑤柑橘類大好きのヒヨドリ、食べないムクドリ ⑥芸達者で人懐っこいヤマガラ ⑦都会に適応した猛禽、トビ(トビとカラスはライバル関係)⑧ホバリングして獲物を狙うチョウゲンボウ ⑨水鳥やカラスを仕留める名ハンター、オオタカ ⑩モズのハヤニエ(足が強くないからとか。でも、串刺しにされる生き物は何ともかわいそう)
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身近にいる鳥たちの、驚きの食生活を紹介。
1章 都会の鳥 2章 郊外の鳥 3章 秋・冬の鳥
4章 水域の鳥
カラー写真が豊富。索引、参考文献有り。
スズメやカラス、シジュウカラ、カルガモなど、
身近にいる鳥たち35種に焦点を当てて、食生活を紹介しています。
鳥たちは、生存するために、子孫を残すために、
身体の内外や食生を特化して進化し、生き延びています。
空を飛ぶから軽量化は大事。身体自体を軽くするだけでなく、
排泄も食事も同様。そのために特化する嘴や舌。
体内の酵素、砂のうの筋力、吸蜜に特化したメジロの舌の驚き。
何を食べるか・・・ダイエットとエネルギー補充との関連。
しかも、鳥の種類によって違うこと。
何でも食べちゃうものもいれば、季節によって食生が変化したり、
ハシブトガラスのように共食い(死体)も辞さなかったりする。
カワセミは雛の身の丈に合った魚を運ぶそうだ。
多種の群れやヒト、モグラ等を利用してたりするものまで。
紹介と説明は、平易で分かり易い文章。
写真も適切で、動物写真家かと思うほど、鳥の細部が分かります。
何よりも、行った場所が多くて嬉しい。
今度行くときは、鳥にも注意を払って歩こうっと。