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まぁ、出来過ぎ感は否めないけど、確かに読後感はいい作品。結局は娘の警察沙汰があったから事態が展開したということか、それにしても詩織の存在がなければこんな成功譚にはならなかつたんだろうけど。
グッときたのはお店に来た車椅子のお客様に「接客してくれたのがあの人でよかった」と言われたと詩織から聞かされたところ。透明人間のように生きてきた主婦が、かけねなしに認められた瞬間…これはうるっとくるでしょ。
そしてラストの旦那さんにかけたひとこと「傘がないのよ」。かっこいい女の人なったから言えるセリフだよなと思った。
それにしても小説は一気読みに限るな。堪能しました。
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「傘がないのよ」の一言がかっこいい。
専業主婦ではないけれど、あまり自分に手をかけられていない。
潤い溢れる、艶っぽい女性になりたいな。
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やはり同世代の人が書いた本は良い
私は専業主婦ではなかったけど、
常に夫や子供に影響のない仕事をしてきた。
その時その時で選んで仕事をしたけれど
自分のやりたいことより
家庭優先、それが正。
今思えば、なぜ自分の仕事を大切にしなかったのだろう?
一つのことをやり遂げなかったのだろう?
と、自分自身に苛立つ。
まだまだチャンスはある?
そう思いながら、まずは海の見えるホテルに一人で出かけてみようと思いました。
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2020年111冊目。すごく好き。誰しもに思い出があって、でもその日々を美しいままに保つってむずかしい。思い出の日々から地続きのはずの今なのに、大事にできなくなるの、不思議だけどよくわかる。
「私はね、機嫌よく死にたいのよ。ただ、それだけ。この世からいなくなるときに、あんなことしておけばよかった、こんなことしておけばよかった、なんて、後悔したり、誰かをうらんだりしたくはないの。やりつくしたー、生きたーって思って死にたいのよ。」
「何か特別なことをしなくちゃ、人は生きてたらだめなのかな?」
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主人公とほぼ同じ年齢の私。
私たちが過ごしてきたのは、
母として妻として家族のために尽くすことが
まだまだ美徳として称賛される時代だったのだ。
自分のことは後回しで長い事過ごしているうちに
自分が何を望んでいて、どんな風に生きたいのか
自分の人生は自分のために使っていいのだということさえ
忘れてしまっていた主人公の絵里子。
しなやかに、たおやかに
いつのまにか消えてなくなってしまっていた自分を、
再び形造っていく絵里子の日々が愛おしい。
読み終わった今、無性に一人暮らしとかしてみたくなってしまって、困ったなぁ・・・(笑)
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52歳パート主婦の人生再生の物語。
55歳で亡くなった母のことを思いながら
読みました。
子育てを卒業、夫婦を卒業することなく
逝ってしまった母親を・・・
これ読むと改めて結婚ってなんやろ?
って考えさせられます。
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購入済み
2023.01.03.読了
窪作品ファンの私としてはどうにも納得がいかない。
2020年に刊行された作品だが、なにか古臭さを感じる。
読み始めこそ、そうそう、そうだよね。と共感できる内容に期待も高まったが。。。
絵里子が夫の風俗通いに不満をいだきながら、なかなか言い出せず。そんな中出かけた同窓会で整形美人でレズビアンの詩織と再会して歯車が動き始めるが、結局詩織がいなかったら何もできない絵里子が家出をして、またまた詩織のおんぶに抱っこで一人暮らしを謳歌して女性として美しさを取り戻すとかちょっと安易でバカバカしいおばさんシンデレラストーリー仕上げになっている。
専業主婦のおばさんが急に高級下着の接客できるようになるのは無理があるし。そもそも金銭的に独立するのが難しいからこそ、世の専業主婦は我慢するのだし。詩織に頼りっきりではよくないし、貯金もしなきゃと思ってる絵里子が高級スーパーでステーキ肉買ったりワイン買ったり、伊勢丹でシャンパン飲んだり、デパコス買ったり、若いお客さんに下着プレゼントしちゃったり、どんだけ優雅なんだよ(笑)とほんとに笑うしかないストーリー展開。世の中そんなに甘くないし。
最後はかすかな嫌悪感すら覚えながら、やっとの思いで読了。
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子育ての合間に読みました。自分もこども中心に生きていたらこんな風に自分を忘れてしまうのかも、と感じました。自分も自分を忘れて、家族からも空気のように思われたら。。
子育てに頭がいっぱいでも、自分に目を向ける時間は必要だなぁと実感した本でした。
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同じ年齢52才の主婦がだんなさんの風俗通いが発覚したのをきっかけに自我に目覚める。心境の変化はよく描かれてあったが、親友のおうちが借りれたり、仕事までさせてもらったり展開が良すぎる感じがした。とりたててびっくりするどんでん返しがあるわけでもなく、最後は流したようになった。
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自分の意見と違ったとしても、他人は他人。その人の人生が別にあるのだから、と口出ししないで割り切って生活しないとやっていけそうにないわ。
他人のことに口出ししないのだから、自分自身も好きにやらせてもらえばいいんじゃないか。
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凛として自立している女性は素敵だなと思った。
年齢や見た目、妻だとか母という役割、病気などに関わらず、しっかり自分の意志をもって、自分に自信を持ちつづけていたい。
家族が幸せでいる時間は短い、という描写が印象的だった。
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普通の主婦が主人公で共感できる部分もあるけれど。
家を飛び出しても暮らしていけるって…恵まれてるわぁーと思ってしまった。
主人公以外の人たちに興味があるなぁ。
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不倫と性風俗の違いがイマイチわからなかったが、不倫されるより性風俗の方がマシなのか?私の中では同じ事だと思っていたから...絵里子が夫と娘から離れ強く逞しく綺麗になっていく過程は女性ならではないでしょうか。たくさんの人と出逢い変わって行く絵里子が好きです。女性も自立して初めて解ることがあるのでしょうか?
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新刊の棚で発見したのでひさびさの窪さん。
前回別の本読もうとしたら挫折しちゃって、今は窪さんな感じじゃないのかなと思って以来だった。
一時期すごくはまってたんだよね。初期からしばらくたってからの作品群を読んでるとき。
最近はどうなんだろって気持ちで手にしたのでした。
ここ最近ずーと読書しまくってたから、そろそろ読むペースが遅くなってきたり、読書自体にマンネリ感じてきたかも・・的な感じになってて、いつもより読むペースは遅かった。んでもってなかなかぶ厚みのある本だったので先が長く感じた。でも粛々と読み進めた。読みやすくはあった。
初期の窪さんの本の内容と比べると、一般の方向けというかすごく読みやすくなってる風に感じた。あと最近のエッセンスも入ってたりとか。今の時代の感じというか。主婦の方とかがめっちゃ共感しそうと思った。
私自身もビビビとくる部分多かったな・・・
あと、母の気持ちがとても理解できた。
わたしめっちゃ親不孝かも。親だって1人の人間。ほんまさ。。
いいなと思った箇所いくつかあったので、それは秘密めもに。
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好きな作家。
読んで損したとは言わないが、そこまでの良作でもないかな。
個人的には、絵里子には離婚して欲しかった。夫とよりを戻すにしても「結婚」「夫婦」ではない、もっと自由な新しい関係を模索・構築して欲しかった。
夫という「傘」がなくても生きていける女性になった、という終わり方ではダメだったのかな。