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派遣添乗員の大切さと苦労話。ただでさえ、旅行はトラブルがつきもの。それ故にトラブル→トラベルとなった語源でもある。トラブルのその時は大変な事であるが、苦労が多ければ多いほど、のちに面白い話がする事が出来る。大変な仕事だと思うが、ずっと頑張って欲しいものである。
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添乗員の目から見た、旅行業界や旅行ツアーの様々な実態を赤裸々に紹介した本。ツアーが予定通りにいけばいいけれど、花を見るツアーなのに天候不順で花が咲いてなかったり、交通渋滞に巻き込まれて、着いたときには暗くて何も見えなかった…なんてことが少なからず起こります。自分の責任でなくても「謝るのが仕事」という気苦労の多い職業。今度旅行するときは、添乗員さんたちの努力と頑張りに感謝し、ねぎらいたいと思わせます。派遣添乗員の仕事!コロナウィルスで今一番大変な思いをしている業種の一つです。早く活躍できますように!
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「交通誘導員編」は自分もやっていたこともあり、かなり知っていることや共感がありましたが
この「添乗員編」は全く知らないことばかりで、かなり勉強になったというのがホンネです。
本書でも書かれていますが、だいたい添乗員さんで本やドキュメントで取り上げられるのは
スーパーな人たちばかりなので、その楽しさや仕事のおもしろさ、緻密さが伝わるだけですが
実際のその他大勢のしかも派遣の人たちがとっても多いという現状は目から鱗状態。
あらためて大変な仕事だということを知りました。
あまりバス旅行はいかないですが、絶対にこれから出会ったら会釈するのは間違いないです。
笑っちゃいけないけど、色々起こる事件の話や変わったお客さん話は
とっても楽しく読ませてもらいました。
ぜひ旅行に行く前に読んでもらいたい1冊です。
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「交通誘導員ヨレヨレ日記」に続く働く高齢者の仕事話。添乗員といっても、旅行会社の社員ではなく、添乗員派遣会社に属し、仕事に応じて呼ばれる。それゆえに立場は弱いが、ひとたびツアーに出れば主催者を代表することとなり、色々な予期せぬトラブルも解決していかなければならない。たまに嬉しいことも起きるが、つらいことも多い仕事のようだ。それでも、高齢になっても著者がこの仕事を続けているのは、若干は生活のためであっても、基本的にはこの仕事が好きだからなのだろう。本書には、哀愁を漂わせつつも、この業界に対する著者の愛情を感じるものがある。
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軽く気楽に読める。我孫子さんのグロい作品の後にぴったり。旅行好きの我が家では添乗員の方との接点も多くて7割は予想通り。文章も始めに書いてらしたが日記を読んでる様だった。
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派遣というのは世間ではブラック、貧困、つらいという内容がテーマ的に重たい話がありがちと個人的に思ってるのだが、この本はあくまで派遣添乗員の日常を描いたもの。66歳と言っても本人に悲壮感も感じられないものなので、なんか久しぶりに本読みたいなーという人向けかも。コロナで旅行行こうかどうかみたいな気持ちだからこそ、この本読んで思いを馳せるというのもこれまたいいかと
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最近は、かなり高齢の添乗員が増えていると聞く。体力勝負だし、根本のところでは奉仕意欲と応用力とコミュニケーションの総合力が試されるキツイ仕事だと思う。内容的には定番だが、くどくなくて読みやすかった。
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メーター検診員テゲテゲ日記と同じシリーズなのできっと面白いと思って読み始めた。
やはり、この本も同じように自分の知らない世界が広がっていて、面白かった。
今までは添乗員の人は旅行会社の社員だとなんとなく思っていた程度で、裏側ではさまざまな理不尽と戦い苦労しているのだと知った。
他のシリーズももっと読んでみよう!
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派遣会社から、国内日帰り、一泊二日、修学旅行、海外旅行で添乗員をして来た著者によるドキュメント。
食べ放題ツアーで、大行列ができてしまったり、紅葉ツアーで大渋滞にはまったり、骨折したり、楽しかったことより、トラブルの方が面白かった。
同じシリーズの、「メーター検針員」と「マンション管理員」を読んだけど本作がベスト。そんな裏話があったんだーと思う回数が多かった。
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実はこの派遣添乗員をしていた経験のある私。
通訳ガイドとして働くために、添乗員もしておいたほうがいい、というのが理由だったが、思い描いていた世界と全く違っていて、実働1年半ほど。
この本にあるように、雇用形態は「派遣」。通訳ガイドとしても登録している会社なので、「辞めた」ことにはなっていないけれど、今後添乗員として仕事を紹介されることはほぼないだろう。
私はアンケート結果と、旅行会社とお客さんとの板挟みにうんざりしたのだけれど、
クレームになったツアーのあと、旅行会社のベテラン担当者に
「今回のことはもちろんあなたのせいではない。けれども、今回のようなことが起こったときに、ツアー参加者の方々に『これは仕方がない。添乗員のせいではない』と思わせるようにしなければ、この世界では生きていけないよ」
と言われ、「以来、担当者のアドバイスを肝に銘じて、クレームにならないような身の処し方をするよう心がけていった」
という本書のエピソードを読んで、15年以上添乗員を続けておられる筆者と私の大きな違いを思い知った。
塾講師、ライターもされていたという筆者。
業界のこともよくわかり、誰にでも面白く読める。
「添乗員の仕事を通じて学んだこと」を「あらためてひとつ強調すると、打たれ強くなったことである」(あとがきより)
私はプライドが高く打たれ弱いが、打たれ強くなりたい人にもおすすめ。
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後書きに自分で書いている通り、2匹目のドジョウの本。抱腹絶倒、そして漂う哀愁を期待すると大ハズレ。多少の哀愁はある、がそれ以上に作者は強くたくましく健全に生きている。身の丈にあった暮らしをし、落ち着いた家庭を築き、それなりに幸せに暮らしている。ただ、読み物としての面白さは並の下。全部耳にしたような話ばかり。かなりガッカリ度が高かった。
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乱れる旅行、警察・教師・銀行員
関東は後でクレーム
トルコで搭乗見切り発生
インド、コールタールの質が悪いのか車が通ると
タイヤの圧力で?炎の出る道路。
砂を巻きながら進む。
食べ放題で消化の悪いサクランボでトラブル。
GWの渋滞で予定ダダ遅れ。
無料招待バスの仕組み。
映画脚本家を目指していた人。元塾教師。
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タイトルからして面白そうだから手に取った。
普通。
一番気に入ったエピソードは、おばあさんガイドの大逆転劇♪こういうのスカッとするし、みんなもハッピーで好き。(´∀`=)プロだなと思う。
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派遣添乗員の赤裸々なお話。
第一章 派遣添乗員、本日も苦情あり
第二章 ハズレの仕事、ときどきアタリの仕事
第三章 添乗員を取り巻く奇妙な人々
第四章 旅行業界残酷物語
おおむね面白い話だった。
ではなぜ、☆2つだったのかというと、
私の友人にも派遣添乗員の友人がいて、その友人から聞く話のほうがもっと私には面白かった。
その一例が、渋滞を引き起こしてしまっている、自分を待つバスにどうにか辿り着こうとヒッチハイクをした、とか、ツアーのお昼を食べるレストランで食事の支度が間に合わず『今ご飯炊いてるんじゃないの?』との噂がその通りだった、とか、2台で行ったバスが一台だけ雪の高速道路に閉じ込められてしまった話、とか、本当に興味深く楽しい話ばかりだったから、それを期待していたのだが、友人以上の話はなかった。
それでもやっぱりくじけない強い心を持った添乗員さんはすごい!!!
もし、添乗員さんがいる旅行に行くことがあったら、絶対に『今日一日楽しかったです。ありがとうございました』と、感謝しようと思う。
……感謝出来ない添乗員さんもいるにはいるんだけどね…。
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「謝るのが仕事だよ」
添乗員自身がなげく“日雇い派遣"、ほとんど憂鬱、ときどき喜び
――生活と痛みのドキュメント――
添乗員の業界というのは、じつに曖昧模糊としている。ツアーの参加者の多くは、旅行会社の社員が添乗員をしていると思っている。しかし、そういうケースはほとんどない。
旅行会社の社員が添乗員になるケースでもっとも多いのは、修学旅行である。
いずれにしても、そうした社員が添乗業務を行なうのは、全体の中でも、非常に稀なケースである。
では、一番多い添乗員というのは、どういう人たちなのであろうか?
それは添乗業務を請け負う派遣会社に所属している人たちである。添乗員の業界というのは、そういう派遣の人たちなしには成り立たない。かくいう私もその一人である。
●はじめにより●
私は50歳をすぎてからこの業界に飛びこんだ(飛びこまざるを得なかった)。以来15年以上にわたり、この業界で身過ぎ世過ぎしてきた。
本書には、おトクに旅行できる知恵も、観光地をディープに楽しむ方法も載っていない。本書に描かれるのはひたすら派遣添乗員の目の前にある日常の風景である。
派遣としての不安定な立場、添乗中のトラブル、ツアー参加者からのクレーム、旅行会社とのあつれき……そんな日常の中に、時折、喜びや希望も顔をのぞかす。
この仕事が大好きかと問われれば、即答はしかねる。それでも私はこの仕事を続けているし、身体が持つかぎりはこの先も続けていくだろうと思う。それが私の生活であり、人生だからである。
●もくじ●
まえがき─―曖昧模糊とした添乗員の世界
第1章 派遣添乗員、本日も苦情あり
某月某日 体調不良:腹痛での綱渡りツアー
某月某日 忍耐:二度と会いたくない「先生」
某月某日 カメレオン:寝返り添乗員の苦笑い
某月某日 注文ミス:添乗員の���イン業務はクレーム対応
某月某日 クレーム: 「平謝り」という大切なお仕事
某月某日 毛虫社員の末路:派遣添乗員と旅行会社のカンケイ
某月某日 回収不能のアンケート:トルコ人ガイドの大失態
某月某日 パーフェクトゲーム:いかにして役者・芸者になるか
某月某日 添乗員の探偵物語:もっとも感動した修学旅行
某月某日 眠っていた才能:車内販売でもうひとりの自分に出会う
某月某日 コペルニクス的転回:なぜ派遣添乗員になったのか?
第2章 ハズレの仕事、ときどきアタリの仕事
某月某日 難民キャンプ:パニックと化した「浜焼き食べ放題ツアー」
某月某日 オロオロ:クレームを回避するためのテクニック
某月某日 人間音痴:妻孝行のつもりが、ヒモ生活に
某月某日 割れんばかりの拍手:アンケートで高評価を得る方法
某月某日 打たれ強い人:言いがかりにどう対応するか?
某月某日 吊るしあげ:中国シルクロードツアーで悪役となる
某月某日 〝アタリ〟チーフ添乗員:修学旅行反省会のあとで
某月某日 赤玉、青玉、白玉:乾いた街に咲いた一輪の冬の花
某月某日 大名旅行:添乗員冥利につきるツアー
第3章 添乗員を取り巻く奇妙な人びと
某月某日 人生のベテランたち:バイキングは戦場である
某月某日 私のバスはどこ?:添乗員が集合場所を連呼するワケ
某月某日 コーコツの旅人:なにやら臭う話
某月某日 ドライバーもつらいよ:バスドライバーたちの本音
某月某日 迷惑ドライバー:添乗員とドライバーのビミョーな関係
某月某日 プロ中のプロ:おばあさんガイドの大逆転劇
某月某日 涙の「ペッパー警部」:養護施設、日光江戸村1泊2日
某月某日 スキルアップ:添乗員業界で働くためのいくつかの条件
某月某日 出入り禁止:金髪の若者に教えられたこと
第4章 旅行業界残酷物語
某月某日 引っ越し:年金15万円弱の温泉ライフ
某月某日 あぶない一線: 「疲れ果てる」を超えた旅行会社社員
某月某日 添乗員は見た!:旅行会社の企業風土
某月某日 宴会係の告発:宴会が大荒れする3つの職業とは?
某月某日 置き去りイスタンブール:とうとう現れなかった2人
某月某日 インドの悪夢:人生最高のカルチャーショック
某月某日 宿泊客のいない旅館:廊下にたたずんでいた妖婆
某月某日 天国と地獄:添乗員が泊まる部屋
某月某日 無料ツアー:旅行会社が儲かるカラクリ
某月某日 ツアーにんげん劇場:出会いが織り成す一期一会のドラマ
あとがき─―火つきの悪いライター
【発行】三五館シンンャ【/発売】フォレスト出版
(amazonさんより)
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客商売は難しい。クレームの多い職種。ワガママな客と高圧的な旅行会社の板挟みの派遣添乗員のシゴトを悲喜こもごもに語る。
派遣が常態化した職種。派遣添乗員が経験したまさかの出来事、ありえない客などを切実に語る作品。
交通誘導員、メーター検針員などシリーズ化されているが、多くの妙な人が登場する人生の縮図という点で本書は良い。筆者が50歳で派遣添乗員になる前の人生経験が活かされているように思う。単にエピソードや奇人変人の紹介にとどまらないところは評価したい。