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短編とコラムが色々読めて楽しい一冊でした。一番のお気に入りはラストの「贋作」。あれだけ一生懸命にした物を自分の額縁にする為に踏みにじる行為が美談に感じるのにゾッとしました。
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最後の贋作がよかった。ゾワっとなんか厭な気持ちになる話ってやはり大事だなと思った。
いくつかアンソロジーで読んだこともあった作品もあったけれど、こうして寄せ集めた朝井さんの作品集として読み返すとまた違った面白さがあってよかった。
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大好きな朝井リョウさんの作品。はじめににも書かれていた通り、「心ざわつくような違和感」が無いので読了後が穏やか。(最後の『贋作』だけは少しざわついたが…)
この作品の登場人物は、ほぼ学生か二十代の若者。だからこそ共感できる所は多かったと思う。
特に好きな作品は
・タイムリミット
・胸元の魔法
・十八歳の選択
・十七歳の繭
・年金の日
『アイアムアヒーロー』は読んだことも無いし、映画も観たことはないし、ゾンビは好きではないけれど『十七歳の選択』が素敵だなーと思った。これから2人が会えなくなるなんて、想像できないけれど。
『贋作』はいろいろ考えさせられる作品。他人を利用して自分の価値を上げる。本人は本当はそう深く考えていないかもしれないけれど、謙虚って何だろうな、と思った。
自信があれば騙し通せる。
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企業とのタイアップや企画で生まれた作品を、発注内容・作品・答え合わせの順で合計20作をまとめた本作。
朝井氏の作家デビュー10周年記念本として発売された。なかなか分厚い。
どんな依頼や意図があって出来た作品か、著者の解説付きで読めるなんて面白い。やたら褒められたがっているのがまたイイ(笑)
CHECK18のエッセイは、著者のエッセイ単行本のような熱量があってニヤニヤしてしまった。本当にロイホを愛しているんだね。
最後の新作短編はいつもの朝井節(読んでて心がざらつくアレ)が効いていてよかった!
朝井氏の作品は刊行されたものは全て読んでいるけど、こういった企画モノまでチェックできていなかったので今作はとても嬉しい。1冊にまとめてくれてありがとう。
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今までにいろいろな企業のタイアップ作品集。一言、作家ってスゲー!テーマをうまく作品にする。頭良いんだ、すごい才能だと思う。
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作者のデビュー10周年作品で、企業タイアップを集めた作品集(ただしラストの「贋作」は企業タイアップではない)。
個人的にはJTや資生堂とのタイアップ作は良かった。
また、人気書道家の人間性の裏側が炙り出されていく「贋作」が面白い。
作家って小説書いてばかりかと思っていたら色々やるんですね。
で、一件の報酬っていくらぐらいなんでしょうねぇ(ゲス顔)
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企業から発注を受けてできあがった作品の数々を集めた短編集。
作品によってスタイルが全然違うのも面白い。
短編ばかりなので、読みやすいのもgoodです。
個人的には、各作品に対する著者の独り言が1番ツボでした〜。
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最新作ということで購入。
企業から依頼されたテーマや条件をもとに朝井さんが、小説やエッセイを仕上げていきます。
内容としては、企業からの発注書一覧→出来上がった小説やエッセイを掲載→解説や後日談を1セットとして、20セットが紹介されています。
字数の制限や商品を小説に入れて欲しいなど、様々な難題をくぐり抜けて、完成したことにプロの小説家というものを見せつけられました。よく書けましたねと思わず言いたくなるくらい、見事に完成されています。
もし自分が依頼された場合、年齢がバラバラでオールジャンルで、その会社の雰囲気に合わせた作品を書くと思いますが、朝井さんは等身大の若者を軸にしています。商品や雰囲気は違えど、今までの朝井作品のエッセンスに上手く融合している印象がありました。超短編のものから短編くらいの量、はたまたエッセイまで、日常の1シーンを切り取った作品が多く、朝井さんの今までの経験してきたものが、ふんだんに盛り込まれている感じがしました。それだけ、リアル感がありました。
学生あるあるや会社あるあるなど、思わず周りにありそう・いそうな要素があり、面白かったです。
特に面白かったのは、「チア男子」の世界観に「こち亀」のキャラクターが登場するコラボ企画でした。
作者が違うのに上手いこと融合していて、違和感なく楽しめました。こち亀を小説で読むのは、初めてでしたが、すぐに頭の中で映像に浮かびやすかったです。両方知っている人には、たまらないかと思います。
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面白かった。
当たり前なのかもだけど、いろんな企画の要請にきちんとにひねって作品を生み出すってすごいな。
一冊にまとまると、朝井さんの非凡さが窺える。
色んな作品があって面白かった。
個人的にこち亀のやつはイマイチ。
チア男子とコラボだったのに残念
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いやはや、やはり朝井リョウは天才だ。
企業からお題を出されたら、それに合わせて小説を書けちゃうんだもん。
そして、子どもの頃から本当に小説を書くのが好きなんだぁということが、よく伝わってきた。朝井リョウのような人は、物を書くために生まれてきたのだろう。
各章の最後にある著者の解説も面白い。
作家としての自分に自信があるんだろうなと思うのだけど、程よく自分を卑下するので不思議なほど嫌味な感じがしない。むしろそこにユーモアを感じる。実は、けっこうお笑いのセンスがあるんだと思う!
どの話も著者のセンスが光る素晴らしい作品なのだけど、素晴らしい点というのが、絶妙で、微妙で、ものすごく繊細な人間の本心みたいなところを言語化できるところなので、うまく頭の中に定着せず、読んでる時はめちゃくちゃ感心しているのに読み終わるとサラサラと消えてしまう。
個人的にはラスト2話が好きかな〜
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朝井さんが、各社から発注をいただいて書いた原稿を20本集めたフルボリュームお仕事小説集。依頼内容によってそれぞれ全く毛色の違ったお話が沢山読めて大満足。自分の書きたい物語を書くだけじゃ小説家という職業は務まらないんだなと改めて小説家という職業の大変さと素晴らしさを思い知った。内容は勿論、感想戦が面白い。
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今までは、「作家」という職業の一部分しか知らなかったのだと実感しました。
ご自身がテーマを決めて書く作品だけでなく、色々なテーマなどを受けて、それに合わせて書く作品もたくさんあることを知りました。
そしてジャンルが様々で面白かったです。どんなテーマでも書き切れるのが本当にすごいです。どうやったら多彩なアイデアが浮かぶのでしょうか…。
一つ一つの話が短めなので、あまり読書をしない人にもおすさめしたい一冊です。
10年後にまた続編があることを期待したいなと思いました。
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朝井リョウさん作家デビュー10周年を記念して出版された本作は、企業案件の短編集ということで、食品や香水、漫画との異色コラボなど、それぞれが異なった物語の仕上がりとなっています。
これまで読んできた同氏の作品では出会ったことのない世界観の物語が多く、とても新鮮な気持ちで読了できました。
加えて、同氏の学生を題材とした物語に共通する、なんとも言えない甘酸っぱい空気感が本作でも登場し、またしてもキュンとしてしまいました。。
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こんなふうに依頼ってくるのね〜って思った。テーマから文を書きあげるのは作家さんにとってまた違った楽しさがあるのかなぁ
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朝井リョウさんが発注をもらった作品20本をまとめた本。おもしろいものもあれば、そうでもないものもあり。短編集なのでコメントは差し控えたく。