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Amazonのビジネス書ランキングを見ていたら、アート関係で、勉強中の対話型鑑賞にもつながりそうだったため読んでみた。
対話型鑑賞の言葉は全く出てこないけれど、鑑賞法であげられている、どこからそう思う?、そこからどう思う?は、対話型鑑賞の問いかけとかぶってる。
アートの歴史をたどりながら、リアルでないものはアート?美でないものはアート?アートの境界は?といった問いかけに、自分もワークをしながら紐解いていく。
この、歴史にそっての流れと、ワークを織り混ぜたバランスが秀逸。
すでに対話型鑑賞を知っていて、アートの楽しみ方は、解説文を読むだけではない!ということはわかっていたけれど、アートにまつわる固定概念をゆっくり溶かしてくれて読後なんとなく心地よい。
もっと作品とのやり取り(いろいろ感じたい)をしていきたいなーと思えた。
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とても面白くて一気に読んだ。
こんな美術の授業を受けられていたら物の見方、自分の肯定感などいろんなことが変わっていただろうなと思う。
そして日本の社会/教育に圧倒的に足りていないのってこの部分じゃないかなとも思いました。
日本の美術館もっと自由にのびのびと見させてくれたらいいのに。 あんな静まり返ってお堅くあったら子供達も構えちゃいますよね。
日本のアートに対するポテンシャル感じました。
度々読み返すし、人にもお勧めします。
ちょっとアウトプットの部分が長いのと何度も同じ説明あったのは気になりました。
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アートから学ぶ自分なりの思考を見つける本。今までよくわからないと思ってたアート作品も見方を変えればなるほどと思える。しかしそれはひとつの考え方でしかなく、アートに正解はないのだということもこの本から教わった。
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すばらしく、面白かった。
アートを思考で読み解く本です。
そしてやっぱり、自分にはアーティストの要素はないなと実感させられた本でした。
20世紀アートを代表する6作品で「アーティストのように考える方法」が手に入る!、とうたわれています。
「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだす作法が身につくためには、本書のような解説本が必要です。
自分自身だけでは、たどり着けないでしょう。
私たちは「1枚の絵画」すらもじっくり見られない、「中学生が嫌いになる教科」…第1位は「美術」と言います。
本書では、現代のアートを解説してくれます。
まさにアートは思考ですね。
私にとっては、この思考そのものが面白く、残念ながら本書で紹介されている「アート」そのものには、興味は持てませんでした。
博物館には足を運ぶのに、美術館には興味が持てない理由が、本書を読んで分かりました。
本書を読んでも分からなかったのは、2歳の子どもが描いた絵と、アーティストが描いた絵は、どこが違うのかということです。
かたや落書き、かたや芸術作品として美術館に飾られる。
その差はどこにあるのでしょうか?
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カメラがこの世に登場したことによって「目に映るとおりに描く」という従来のゴールが崩れた
アウトプット鑑賞
どこからそう思う?
そこからどう思う?
感じた意見に対しては発見した事実、事実に対しては意見をアウトプットする
アートはマティスによって「目に映るとおりに描くこと」から解放され、ピカソによって「遠近法的なものの見方」からも解き放たれた。そしてカンディンスキーによって「具象物を描く」という暗黙の了解からも自由になった
ポロック
私たちの目を物質としての絵そのものに向けさせようとする
絵画はイメージを映し出すものとは限らない
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アート思考と聞くと、美術に関わる人の考え方なのかと思ってしまうが、そうではなく、アート思考とは、探究思考であるとこの本を読んで思った。
「アート思考」とは、
「自分だけの視点で」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだすための作法である。
アーティストたちが生み出す作品たちは目に見える「表現の花」に注目が集まるが、その本質は「興味のタネ」から伸びる「探求の根」の部分。
本の中で、様々なアート作品に触れつつ、この「探求の根」にあたる思考を読むことができ、とてもおもしろかった。
探求学習を考える上でも参考になりそうな本。
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ピカソの絵やイタズラ書きにしか見えないような絵画が
なんで評価されてるのか分からない私のような芸術素人でも、ワークショップを読み進めると、こういう背景があったのかと納得!
本は分厚いけど読みやすくて家族で読めそう。
けど巻末のお友達のながーい紹介文はちょっと…
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中高を通して、美術という科目は私にとってただ
『時間が過ぎるのを待つ科目』
でした。
この本を読んだ今、いつもは作品の前を素通りするだけだった場所(美術館...)に再び行ってみようかなぁなんて考えています。
アートはそもそも何か?
アートってどう眺めれば良いのだろう。
アートから自分の考えなんて言われても、、という疑問・わだかまりがある人に薦めたい本。
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美術館に行くのは好きだけれど、絵よりも圧倒的に隣に書いてある解説を見ている時間の方が長い。そしてそれを読んで分かった気になっている私。
アート思考と言う言葉はこの本で初めて知った。アートには正解はない。ついつい正解を求めてしまう自分がいるけれど、自分自身が絵から得た感想や感覚が正解なのであり、唯一解はない。自分の感覚を信じる事が大事であり、その感覚を頼りに自分の思考を深く掘り下げていくのが大切なのだと理解した。
美術作品は作者だけが作るものなのではなく、見る側・受け取る側もその作品を作っていくと言うのだと言うくだりは面白いと感じた。
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アートはどこか遠いものだったし、美術館では解説ばかり読んで、わかった気になっていた。
高校の美術の先生、著者のような人だったらもっと面白かったかも、と思った。
自分の中でアートとはなんなのか模索していきたい。
美術という観点でも生き方という観点でも既に本の中で提起されていたことを体現しているような友達がいて、読んでいる間ずっとその子のことを考えていた。
その子におすすめしたい本。
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アートの見方は、常識的に、絵が綺麗とか、わけわからんが有名な人が描いている、など自分の軸がなく表面上や解説をもとに見ていた。
この本では、モノの見方を6つの事例をもとに紹介。常識と思っていたものが壊される体験を本書を通じて体験できる。
それにより自分のものの見方、考え方の癖を直せるきっかけになるかもしれない。
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この本のクラス1を読み終えた時、素晴らしい本に出逢ってしまったと思った。とてもワクワクした。
私は今まで、正解を欲していた。この本でいう数学の答えを、太陽を探していた。それはきっと何か定まった、正しいとされる事柄に自分の身を置いておきたいと思っていたからで、誰かと同じ考えを持ち、誰かの感情に共感することで安心していたかったからだ。
これまでは変化する世の中の流れにいち早く気づき、自らも変化を恐れず正解を導き出すことが望ましいとされていたが、もはやVUCAのこの時代はそれらは無意味だという。
つまり正解や太陽を追い求める力ではなく、自分なりの答えや自分なりの雲を創造する力が求められているのである。
①自分なりのものの見方で世界を見つめ
②自分なりの答えを生み出し
③それによって新たな問いを生み出す
この本では「アート思考」という上記の3つのプロセスにより、自分なりの視点を持つことが重要であると説いている。
本の中では、主に6人のアーティストが自分なりの探究の答えとして作り上げた作品を、著者の視点で解説してある。そのどれもが既存の考え方を覆した大作だ。
しかしここで大切なのは、その解釈は著者自身の視点でなされたものであり、それらはあくまで「アーティスト達の自らの探究、すなわちアート思考によって生み出された作品」の一例にすぎないことである。
アーティストたちの独自の視点に感心して、考えを真似るのでは意味がない。例を参考にしつつ、自分で考えることが大切なのである。
アート思考の第一歩として、自分は何に興味があるのか、好奇心を抱くものは何か熟考し「興味のタネ」を見つけ、「探究の根」を張り巡らせていきたいと思った。
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大変、面白い本でした。
この本を読んでいて、最近あまり、物事を深く考えたことがなかったことがなかったことに気づきました。
「やってみよう」というページがあってクラス1からクラス6まで6問の問いがあります。
スルーした問い(自画像を描くなど)もありますが、頭が疲れるくらいまで考えたのは久しぶりでした。
本の帯に藤原和博氏が「美術は『思考力』を磨くための教科だったのか!とわかる本」という推薦コメントを寄せていらっしゃいますが、確かにそう思いました。
アートについて考えるのは面白いことだとわかりました。(ただ、一人で考えているのは面白くないかもしれないです。そのためにこういう本があるのですね)
「アート思考」の授業を体験した中高生に「美術がこんなに楽しかったなんて!」「これからもずっと役に立つ考え方が身についた!」と著者は感想をもらったそうです。
著者は大人の方にこそ「13歳」の分岐点に立ち返っていただき、「美術」の本当の面白さを体験して欲しいと述べられています。
本文より
「アーティストのように考える」とはどういうことか。
①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
②「自分なりの答え」を生み出し、
③それによって「新たな問い」を生み出す
「アート思考」とはまさにこうした思考プロセスであり、「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだすための作法です。
もう少し柔らかくいえば「あなただけのかえる」を見つける方法なのです。
「美術」で学ぶべきだったのは「作品の作り方」ではありません。むしろその根本にある「アート的なものの考え方=アート思考」を身につけることこそが「美術」という授業の本来の役割。
「美術」はいま「大人が最優先で学び直すべき科目」である。
美術館などでアート作品を見ても「よくわからない」「『きれい』『すごい』としかいえない」「どこかで見聞きしたウンチクを語ることしかできない」という悩みを耳にしますが、それは日本の教育が「探求の根」を伸ばすことをないがしろにしてきたからなのかもしれない。
「地下世界の冒険に夢中な人たちー真の『アーティスト』」。アーティストは、花を咲かせることには、そんなに興味を持っていません。むしろ根があちらこちらに伸びていく様子に夢中になり、その過程を楽しんでいます。アートという植物にとって、花は単なる結果でしかないことを知っている。
各クラスで取り扱った問いと作品
クラス1「すばらしい作品」ってどんなもの?/アンリ・マティス<緑のすじのあるマティス夫人の肖像>
クラス2「リアルさ」ってなんだ?/パブロ・ピカソ<アビニヨンの娘たち>
クラス3アート作品の「見方」とは?/ワシリー・カディンスキー<コンポジションⅦ>
クラス4アートの「常識」ってどんなもの?/マルセル・デュシャン<泉>
クラス5私たちの目には「なに」が見えている?/ジャクソン・ポロック<ナンバーⅠA>
クラス6アートってなんだ?/アンディー・ウォーホル<ブリロ・ボッ��ス>
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最終章がとってもよかった。
ただ、ここに紹介されているものがアートのすべてではないと思う。紹介されているのは、著者の考えによると、最終的に、思考して表現されている作品ばかり。しかし、そうではない、感じるがままに、苦悶や快楽を直接昇華してできる、より、原始的な作品もあるはず。
ただ、それはこの本の趣旨には合わないのかな、と思った。
囚われない「思考」の重要性を、この本は説いているから。
それ自体は、大いに同意できる。
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新たな発見をたくさんいただけて、とっても面白かったです。この本は「アートの技術・知識」の本ではなく「アート思考」の本。万年美術2だった私にもとても楽しめる本でした。会社に講演に来ていただきたいな〜と思いました。