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なかなかよかった。
人と人は違う個体で所詮他人。近しく大切なはずの人と、本心とは別に望まぬともすれ違い、心に距離ができてしまう時がある。そんな瞬間を、あるいはその後を短編を繋ぎながら丁寧に描いていると感じた。韓国と日本。その感性も当然ながら違うところもあれば、同じところもあるね。
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何を伝えたいのいまいち分からない...
頑張って続いてみたけど、やっぱり無理だったので、途中でギブアップ。
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よかった。ヒリヒリした。これからも付き合っていきたい友人とは、お互いに意図せぬとも無害な関係ではいられない時もあるなと思った。一時の人とは深い対話もしないし、お互い無害な関係でいられるけど。
大事な人とは付き合っていくうちに無害ではいられないときもあると思うけど、そうなってしまった時には(傷つけられたり、傷つけてしまった時には、)真摯に話し合ったり、許したり、忘れたり、したいな。
砂の家の、理解しなくていいものを理解させられていた心情、言語化してくれてありがとう
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ヒリヒリする本だった。
執拗なまでに確固たるものとして現前する家父長制、そこで生じる理不尽な暴力。無関心を装った自衛に、心の内側に抱え込んだトゲのある気持ち。愛ゆえに互いに寄りかかれないもどかしさ、やり切れなさ。
本当なら目を背けたい事実や感情が、淡々と活字を追うごとに剥き出しになっていく。自分の中で忘れたいような気持ちが、時おりグイッと引き出される感覚があった。
近年の韓国映画のあらすじで見たような短編がいくつかあった。そこらへんの映画も観ようと思った。
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「一体何を伝えたいの?」というのが第六編まで読んだ私の口から出た言葉。しかし訳者後書きまで読み「差別に物語で立ち向かいたい」という作者の意図が理解できた。
でもわかりにくい。やはり韓国の人名はややこしい。やたらと「ジ」が多くて区別がつかない。それと場面説明が少なく、誰が死んだのか、誰が事故にあったのか、誰が旅に出たのか、等々読み進めないとわからないのは苦痛。「旅」というより「旅行」だし。時系列も急に過去が挟まれたりするため、読み止まって考えたりしなくてはならず、テンポが悪い。
全編を通して、差別や偏見によって幼少期から虐待を受けたり苦しい思いをしてきた人たちの姿が描かれる。そしてそこに救いはなく、過去にそうした事実があった、そんな人たちがいた、でも今はどうしているのか不明、という形で物語は終わる。なんともやるせなく、読んで気分が落ち込む小説。これを多くの人に読んでもらうことで、韓国に潜む悪習や歪な考え方が知られるのは良いことと思われるが、読後感が凹むので、人には勧められない。ここに描かれるような苦痛が世の中からなくなることを望む。
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収録作の1つ目「あの夏」が女性同性愛ものでびっくりした…ハングル人名ほんと性別分からんから…
この方の作風は、温度感が割と日本的だったな