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読み終わった瞬間は、様々な衝撃がありすぎて、放心状態でした。
序盤からエロさやグロさなど衝撃的な場面に遭遇するので、なかなかの覚悟がいるかと思います。
物語は、晴男と北島という登場人物の視点で交互に進行していきます。交互に進行するたびに若干の違和感が生まれるのですが、あるキーワードが出てきた瞬間、衝撃が出てきます。個人的には一瞬時が止まりました。
読んでいて思ったことは、園子温監督、キムラ緑子主演作品を見ているような感覚でした。実際にこうした事件があったのではと思うくらい、臨場感がありました。人間の嫌らしさや汚いところをこれでもかと思うくらい、次々と出てくるので、正直目を背けたくなる部分もありました。しかし、続きが気になるような衝動に駆られ、ついつい内容の魅惑に取り憑かれました。その結果、今まで見た場面は無駄ではないことに気付きました。そう考えると、うまくまとまっているなと思いました。
「悪魔」からどう解放していくのかだけでなく、色んな仕掛けが、この本に集約されています。
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最初から最後まで猟奇的でグロテスクで、読み飛ばしたいシーンもあるくらいだった。一人の男性の勇気で一筋の光が見えたけれど、それまでの関りを読んでいるとこれで終わりになるとは思いにくいくらい。人間性のひとかけらまで喰いつくされる様子が、現実に起きている事件を彷彿とさせて背筋が寒くなった。苦手な人は苦手なんだろうけど・・・読みだせば止めるタイミングが分からなくなる作品でした。
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かなりドぎつい内容。
洗脳とはこのようにして行われるのか、何が正で何が悪かの判断基準すらなくなる。
救い出すことが出来るのか、友人、知人を無くしてでも止まらない人たち。
人間の弱さをあぶり出すような作品。
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2020.7.1読了。『殺戮にいたる病を凌ぐ』という紹介はさすがに煽りすぎだと思いますが、読み始めたら止まらない作品でした。
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ハルオが晴男じゃなかった事が一番の叙述トリック。エピローグらしき物が一切なくて、これから愛香と北島がどうなるのかは想像に委ねられるが、地獄を抜け出した所で終わる。というのが確かにしっくりくる終わり方かもしれない。
洗脳の有り様、家庭が崩壊していく描写とか怖い。。
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中年女が人の弱みにつけ込み、虐待によるマインドコントロールで奴隷のように扱うストーリーで北九州監禁殺人事件や尼崎事件を彷彿とさせます。冒頭の過激な文章にギョッとし、その後は「家族」の異常さに終始釘付けでしたが、大仕掛けの切れ味はイマイチで『殺戮にいたる病』には及ばない印象です。
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簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。
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後半の視点の転換によって、いろいろ納得できる部分もあったが、それにしても、終始おぞましい。人間の欲と、恐怖による支配、そしてそれによる無感動が引き起こすさらにおぞましい事々。どれをとっても、誰もが加害者であり誰もが被害者でもあるように見える。だが、誰にも同情はできない。ラストは、一種の救いなのかもしれないが、それで済ませてしまっていいのか、という疑問も残る。とにかくおぞましいの一言に尽きる一冊だった。
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簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。
そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。
おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。
北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。
(アマゾンより引用)
そういうことかーーーって後半の展開でやられた。
そして、ラストはさすがと言うか何というか…
イヤミス界に我孫子さんあり、という感じの終わりかた(笑)
ただ解決があまりにあっさりし過ぎてる感じがしないでもないけど
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恐るべきホラーサスペンス。なんか現実にもこんな事件ありましたけどね……なぜそんなことになってしまうのだろう、と不思議に思いますが。そりゃあこんな状態のところに放り込まれたら、まともに考えることなんてできなくなってしまって当然なのかも。
自分で手を下すことはないにもかかわらず、恐怖で人を支配する恐るべき女と、その女に囚われた家族。あまりに異常な状況下で逆らうことすらできず、怯えながら生きる人たち。とっとと逃げればいいのに、と思ってしまうけれど。こんな状態だと思考停止に追い込まれてしまうのでしょうね。物理的暴力はもちろん嫌だけれど、このような精神的な暴力の方が堪えるのかも。
そして、その家に囚われた初恋の女性を救おうと奮闘する一人の男。どちらかといえば弱々しく、誰にも頼れず、武器になるものを何も持たず、それでも彼女への想いだけで尽力する彼は、なんとも危なっかしくて。応援したくなります。果たして彼は無事に彼女を救い出すことができるのか、というよりそもそも彼自身が無事でいられるのかどうか、気にかかる展開でぐいぐい読みましたが。
……これ以上はやめておきましょう。最後の最後までとにかく醜悪な物語。こんな相手に一生出くわさないことを祈ります。
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胸がひたすら嫌な感じに。これが狙いなら流石。人物を錯誤させるのはなる程、となるが、最後が意外にアッサリ憑き物が落ちてしまうので物足りなさも。しかし、一気に読んでしまう密室感は凄い。
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終わり方が呆気なすぎた
途中大事なシーンも呆気なくてもうちょっと深堀して欲しいシーンが沢山あった
ただ文体は非常に読みやすいのでスイスイ読み切れた
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読了感最悪のミステリー。
北九州と尼崎の事件をモチーフにしたミステリーなのかな。
主人公目線でみれば、ハッピーエンドなのかもしれない
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スケールが小さく、分かりやすいストーリー。登場人物全員もれなく狂ってる。映像が目に浮かぶ。おばはんの顔がいまいち想像できなくて、若返ったりめっちゃババァになったりした。
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読み進めるのも悍ましく不快。
北九州監禁殺人に酷似している内容。
北九州の事件もそうだけど、一家全員が言いなりになるもんなのかね。理解出来ん。
ストーリー展開としては殺戮にいたる病に似てたかな。現在と過去が逆だったみたいな感じ。
晴男が北島だったのには驚いた。
そして優子も昔同じように家族を喰い物にされていた。
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こういう胸糞悪いの大好物。
A=Bなのかって展開、全然読めてなくてよかった(勘がいい人はわかるんだろうけど(笑)