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モドリッチは前から好きだったが、この本を通じてもっと好きなれたと思う。彼のサッカーに対する、クロアチアに対する思いは並大抵のものではなく、普段は冷静に振る舞っているが、これらに対する情熱が熱すぎて心を動かされた、
幼少期に亡くした祖父の話、市民にも影響を及ぼす紛争といったように過酷な境遇・環境を潜り抜けてきたのは知らなかった。つくづく思うがバルカン半島出身のスポーツ選手って本当にすごいなあ(ジョコビッチとか)。今活躍している世代の多くは幼少期に紛争を経験していて練習も満足にできなかったはずなのに、それを乗り越えてスーパースターになれるのは本当に驚かされる。
スポーツ選手の自伝はWiki以外の情報、特に生い立ちとかあの舞台の裏側・内心がよく分かって興味深い。
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ロシアワールドカップのプレイを観て、ファンになった。身体が小さいが、ボール、ゲームに対する熱意、常に全体を見渡し、的確な動きをするプレイに完全に魅了されました。
そしてこの自伝を読んで更に大好きに。
家族をとても大切にしており、決しておごらない。
幼い頃に戦争を体験していたり、その後移籍の詳細、奥さんの持病など、数々の困難に対面し、それを乗り越えている。
本当に凄い。。
学ぶことが沢山あったし、読めて良かった!
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私はトッテナムホットスパーを生涯に渡って応援し続けると心に誓っているのですが
そのきっかけを与えてくれたのがこのルカ・モドリッチ
小柄な体格はプレミアリーグの屈強なプレーヤー達と並ぶとまるで子供のよう
足元の技術やポジショニング、試合の流れを読む力は抜きん出ていましたがそれ以上に驚かされたのはチームの為に身を粉にするその泥臭さ
彼をそうやって動かすのは並々ならぬ想いの強さ
その理由が本書で雄弁に語られています
入団2年目のスパーズでの彼を見た時、あぁ恐らくこの人はここで留まる事はないんだろう、近いうちに世界最高の中盤のプレーヤーとして認知されるだろうと感じました
バロンドールという目に見える形で記録に残されるのはさすがに予想できませんでしたが
ファンなら大抵知っている事実も本人の口から語られたり、その背景を知ると印象が変わります
戦争により暗く語られがちな幼少期ですが規格外なその才能を除けば普通のサッカー少年による淡い思い出
デシマ達成の時の短髪の真の理由を知った時には鳥肌が立ちました
大部分を占めるのは彼の心に常に寄り添う家族の事、マドリー、母国
スパーズに関する記述は1割にも満たないのは寂しいけれど今現在も彼の中にロンドンでの日々は眩しく残っているようで、嬉しい
2021年3月現在、キャリアの終盤に差し掛かって更にプレーに円熟味が増してきているようなモドリッチ
その原動力は関わった全てに対する彼の想い
幾度となく挫折を味わいながら不屈の想いで立ち上がってきた彼にはCL三連覇、ワールドカップシルバートロフィー、バロンドールに比肩するような夢物語がまだ残っているような気がしてなりません