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演劇、戯曲をモチーフにしたミステリ。
終盤、作中にも記されているが、戯曲というのはかなり特異なテクストだ。その『特異なテクスト』を巡る愛憎劇として非常に楽しめた。本気で『R/J』を読みたいのだが、スピンオフとして出してくれないだろうか……?
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戯曲を元にしたミステリ。
途中で何となく怪しい人は気づいてしまったけれど、そういう終わり方なのか。
主人公がもんやりと嫌なタイプだったなぁ。
登場人物がなんかこうみんな嫌な感じ。
壮大なスケールのホモの痴話げんかに巻きこまれる孫っていっちゃうと身もふたもないけど結局そうだわな。
東ドイツで生まれなければもう少し真っ当な人生だったかもしれない。
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大人になりきれてない主人公の子供っぽい愚行から始まって、あれあれと思っていると、ドイツに舞台が転じた途端、急に大人しくなってしまう。どうも主人公は作者に『この程度』というようなキャラ設定をされてるようだ。お話の方は演劇制作の裏側と東ドイツの闇を垣間見させてくれて興味深い。半ばから視点人物が次々入れ替わったりして、混乱しそうなものなのに、そうならないのは作り方が上手いのかな。ただ放りっぱなしで終わったものも結構あるような。