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前巻は日常風景や歴史の視点が主だったが、今回は伝説や民間信仰についての視点が多いような?
冒頭は沖縄ことわざ(琉球語)レクチャー教室。
その内容は人間関係に関するものが多い気がした。
化け猫になったら悪さをするからと木に吊るす習慣があったらしい。沖縄の動物礼拝にも通じるのだろうか?
独自のお墓参り・晴明祭(シーミー)について。
亀甲墓の前での宴会
沖縄の植生の話。カンヒザクラと杉が無い理由……
アメリカだったので、杉を植えて復興に使わなかったこと、台風で倒れやすく 育ちにくいことに納得。
戦時中の爆弾の火薬がまだ残っていたとか青酸カリ拾ったとか……
空えぐみ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』( https://booklog.jp/item/1/4107722961 )で紹介されていたものと重複するが、切り口が違うのも面白い。
石敢當とマジムンについて。
マジムンはつくもがみや水子……いろいろな霊や怨念・悪意が一緒くたになったものだった。
いなだ詩穂『ゴーストハント(6)』( https://booklog.jp/item/1/4063707253 )幽霊は真っ直ぐしか進めない?という中国の俗信があったような。
琉球の外交武器はカルチャーだった。
豚料理や踊り、琉球空手の話。
沖縄の復帰の時の空気。
ご当地グルメは多くあり、アメリカ統治からの名残の店も多い。エンダー(A&W沖縄)
離島・石垣島での不思議な体験について。
野底マーペー伝説という、開拓のために黒島から来た娘の悲劇。
キジムナーはガジュマルの妖精だと思っていたのだが、結構コワイ一面もあった。縁を切ろうとするとあの世行きとな……
先祖供養の一つに、洗骨という儀式があったり、霊能者・ユタ……心が読めたらしい。