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貝原益軒『朝野雑載』から戦国武将のエピソードを選りすぐり、掌編小説風に仕立てた「戦国コント(小話)集」。全42話を収録。
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貝原益軒が語る、戦国武将の千夜一夜物語風の小話夜話。
底本は『朝野雑載』貝原益軒/著。
39人の戦国武将の各6~9ページの小話が42話。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は2話ずつ。
各話は常套句で始まり、終わるパターン。
戦国武将小伝有り。
貝原益軒が戦国武将について、福岡藩三代藩主黒田光之へ
語る形式の、言わば、千夜一夜物語風の小話です。
職務の疲れを癒す眠る前のひと時、ちょっとした逸話で和ませて、
時には教訓含み、『養生訓』関連みたいな話を挟み、
殿様を眠りに誘うという感じで終わります。
荒木村重と織田信長の対立、千利休の亡霊に怯える豊臣秀吉、
頭頂部のツボに灸を据えるのを日課にしていた松永久秀の話等、
肩が凝らない歴史のエピソードで、江戸時代にはこのような
内容の話が伝わっていたと考えると、なかなか興味深いものです。
健康に気遣うこと、藩主としてのあるべき姿をも、貝原益軒に
さり気なく語らせています。
話の数は多いけど、現代文の小話なので、サクッと読めました。
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歴史にまつわるショートショートのまとめと言う感じ。
歴史好きなら知っているような内容も多いが、中学生などがとっつき始めるのにはちょうど良い。
それぞれの話の前後のお約束な会話、入りの説明っぽい光之の一言がムダな感じもしなくもないし、そもそも本文も誤植(親方ではなくお館orお屋形だよねー)とか、気になる点も多い(原文はそうなっているのかもしれないが)。まぁ、社内報の一連載エッセイとしてはちょうど良いのかもしれない。
一番参考になったのは最後の略歴だったというのはどうかな?と思った。
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貝原益軒が主君に武将の逸話を語る設定だが、それぞれに生き方の意味を説いている点が、単なる逸話集でない。