紙の本
この本はセオ様の巻といっても過言ではない!!!!
2020/07/15 23:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛いことも多い中、自分とどのように向き合うのか…
これは現実社会でも問われていることだと思います。学生という身分柄身に覚えのあることも多いですが、それでも私たちは一人ひとりゆっくりと考える時間を与えられますよね。しかし、86達はそれもままならず、無慈悲に奪い去られていくんです。
その中でも日常の中に楽しみを見つけ、はしゃぐ彼らはとても見守らずにはいられません。
ほっと息をついたのもつかの間、すぐにはらはらさせられるこのテンポ感と、間にちょくちょく挟まるライトな話はきっと虜になるはず!!!
さて、セオ推しの私にとってこの巻はとても大きな意味を持ったものになりました。まず、セオを追える場所が多いんです!活躍の場面に加え、彼の葛藤も事細かに記され、興奮がやみません。
ネタバレ防止のため詳しいことは省きますが、まず表紙公開からの様々な憶測にやきもきすること1ヶ月。手に取り、読み始めて30分。
最初はライトなんですよ。でも、作者が「史上最悪」と謳ったようにだんだん雲行が怪しくなり、途中から涙なしには読めません。
登場人物の覚悟やその背景にある想いに心を奪われます。
特に今回は最後のセオの戦闘の様子にほれぼれします。少々皮肉屋の彼ですが、本当に動作が美しい。シンもまた鋼のようで美しいのですが、セオはもっと壊れやすいものようでしかし、そこに抱えているのは芯のある玉のようでもう一気にぐわーっと引き付けられます。男の子扱いされないこともしばしばですが、ここぞという時には男の子です。本当に。
これ以上語ると本当に無意識でばんばんねたばれしそうなので、ここらで一回筆をおかせていただきます。セオへの思いはどうでもよろしい、という方、ご迷惑をおかけしました。
あまり参考になることはかけませんでした。
最後になりましたが、どの巻でも、安里アサトさんは皮相的な言葉が往来する世の中で本当に物事の真理をつき、心を揺さぶる言葉を語っていて、読み終わった後には気持のいい疲労感に加え、様々な事について考えさせられてしまいます。自分と向き合うことも出来る本だと思います。
さらに、視点を変えて読んでみることで本当にさまざまな生き様を追体験できます。
まあ、そんなに重く読んでいる方はなかなかいらっしゃらないかもしれませんが、散り際のかっこよさ、葛藤の数々など、人間臭い所もまた魅力です。最近は、スピアヘッド隊以外にも焦点が当たることが多くなってきているので、彼らと、他の86たちとの対比もまた面白いです。1巻からの成長を近所のおばちゃん感覚で見守るのも、また一興です。
是非是非一度手に取って読んでみて下さい!後悔はしないと保証します
ー…お読みくださりありがとうございました。
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まあ、シンは死なないよね! 主人公だし! 他のレギュラーキャラの手足が吹っ飛んだとしても!(最後にヒロインと爆散したら号泣するから、二人で海を見てイチャイチャして終わって欲しい所存)
恋愛的にはヴィーカの変態スーツに嫉妬してべろちゅーかますシンに萌えました。
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前巻のゆるゆるサービス回から一転。
初めての海上でのこれでもかという戦闘回だった。
いやあ、久々にひりつく様な緊張感で苦しくなった。
シンが途中で退場して彼なしでの戦闘が続くのは初めての展開じゃないだろうか。
なので本巻の主役はセオだろう。
それだけに、彼が死ぬフラグの様でドキドキが止まらなかった。
これは最後にはきっとシンがヒーローは遅れてやってくるとばかりに助けに来てくれると信じていたのだけど、そしてそれはある意味正しかったのだけど、セオは……あー
でもすこしだけほっとしている。
そんな彼にもまた新しい役割ができるのじゃなかと思う。
とにかく生きて帰ってくれればそれで良い。
そんな巻だ。
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表紙から最初の出だしからしてセオ回だなと思ってましたが、はいまさしくその通りでした。
あああああ。あれは頽れた。悲しい。
けどけど、良かった。とも言いたい。
海回でもありました。
海を見せたい〜って初めての海がこれかい、と言うツッコミもまあ、置いておきましょう(ニッコリ)
前回かなりライトな分、今回は結構重めだったかな。
でもちゃんとご褒美笑シーンもありましたし。
うん。シーンとしては少なかったですけどその分濃いやつありがとうございました。
相変わらずヴィーカの扱いがまあアレ気味ですけど、まあ仕方ないよね。そもそもゲストキャラみたいなもんですしね(涙)
破廉恥スーツの功罪。大きいですなあ、どちらにせよ。
最後に。
個人的に一番気になったのは船の揺れです。
海な割に揺れの描写がほぼ無し。嵐なのに!!!
いやフィクションですし船の構造がこちらの船とは比ぶるべくもない技術により揺れを一切感じないものなのかもしれません。
しかし海好き船好きとしてはちょっとそこだけ気になった次第。
であればせめて陸酔いは書かないで〜orz
ごめんなさい揚げ足取りで。申し訳ありませんm(_"_;)m
船酔いで慣れない86たちが目回してへばっていたら、それこそ戦いどこじゃないですもんね。分かってます。だからそこは書いちゃあかんのですよね。
絶対レーナたん揺れに弱そうだもんなあ(^^;
キリッてした直後にマーライオンみたいになっちゃったら、あらららら…って。それはギャグになっちゃいますしね。
今号ではちょっとそれはいただけない。
分かっちゃいますが、おがさわら丸経験民としてはついそこは突っ込まざるを得ないというところで。
それで今回はちょっと星が少なめです。
次巻も楽しみ。
2022年9冊目。1ヶ月で9冊読むとか、もしかしたら学生の頃以来かも!?
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前巻の穏やかな空気を少しだけ引きずる前半部
特にシンの告白を有耶無耶にした上でキス逃げという前代未聞の振る舞いをしたレーナの醜態は面白いけど酷い(笑)
だからこそレギオンとの戦いが始まってからの、エイティシックスが戦う場所とはどのような場所かを思い出させる熾烈極まる絶死の戦場の悲惨さが際立つのだけれど
ゼレーネによって齎された戦争終結の手段。ひとまずフレデリカという存在の重要性は穏便に扱われたものの、まず秘匿司令部の場所を調べなければならないようで
それを思えば事はそう簡単ではないのだけど、これまで戦争に終わりがあるなんて想像すら出来なかった点を思えば、終わりが在ると知れただけでも充分過ぎる前進
それもあってか、この巻の前半部では戦争に関わらない要素が幾つか散見されたね
エイティシックスを匿ってくれた共和国民との再会、戦争が終わった後にやりたい事
それらは絶死の戦場に身を置かざるを得なかったかつての彼らには距離の在った筈の代物
そんな中でセオは別種の寂しさを見せているね
多くを得たシンは大きく変わり、ライデンはそんなシンを暖かく見守っている。アンジュはダスティンと良い感じになりそうだし、クレナもレーナをライバルと認めつつ託す判断をしている
そういった者達を代表にエイティシックスは変わり始めている
けどセオだけはあの頃と目立った変化は見せていないね。勿論あの頃とはレーナへの認識は大きく変わっているだろうけど、彼自身は過去と未来についてあやふやにしたまま
それというのも作中で言及されていたように彼は未だに戦隊長の死を自分の中で消化出来ていなかった。それが出来なければ彼は進み方を決められない
思えば今回のエピソードはそこに重点が置かれていたのかも
今回の舞台となった船団国群で戦い続けるイシュマエル達
希望の薄い戦場で血の繋がりより誇りの繋がりで戦い続ける彼らの在り様は〈シリン〉とは別角度からエイティシックスとの相似性を見出させるものだったね
だというのに、彼らは決定的な部分をエイティシックスとは異にする
〈シリン〉はその死に様によってエイティシックスの行く末を明示して、彼らに絶望を叩き込んだ
対して船団国群は戦い続けるという誇りすら擲ってレギオンに立ち向かうことで、エイティシックスが掲げ続けた誇りの本質を問い直しているね
船団国群は傍目に見えている以上の多くを失っている。国は荒廃し戦う為の力を失い。そもそも自分達だけで戦い続ける事が出来ず連絡が取れたばかりの他国に救援を求めている時点できっと彼らの誇りはズタズタだ
それでも少しでも多く生きて、勝利を目指して
死に様ではない生き様はエイティシックスが、特にセオが見出だせていなかったものをしかと見せるものに成る
何かを無くしたら無くしたままになってしまうのか?運が良くなければ何も手に入らないのか?そもそも自分は何を手にしたかったのか?
イシュマエルの生き様はそれをセオ達エイティシックスにとこ���ん投げかける
そんな苦悩を抱えたまま始まった戦闘はやはり絶死の一言
そもそもからして以前登場したボスキャラを強化した上で量産するじゃないよと言いたくなる。この作品って何処までもエイティシックスに優しくない……
更に途中でシンがまさかの脱落をするなら尚更に戦闘は厳しくなる。
これまではシンの異能によってエイティシックスは戦えていた。いわばシンに寄りかかっていた状態
それが無くなってしまったなら、彼らは彼ら自身の力で戦場に立ち続けなければならない。それは生半可な覚悟だけで今更出来る事ではない。その感覚がセオに急激な成長を促すなんてね
最初に遭遇した時はシンですら苦戦した高機動型。複数になったそいつを相手に大立ち回りを演じてみせたセオは間違いなく強くなった
それは戦闘技術だけでなく心の強さも。だからこれまで答えを出せなかった戦隊長の死への向き合い方を漸く決められる。その感覚を自分の芯に据えられる
セオの戦果、そして戦闘中に彼が見せた心の輝きは称賛に値するほど
様々な助けの上にレギオン撃破があったとしてもセオの奮闘が無ければあの結果は得られなかった
だからこそラストの喪失に絶句してしまう
生きて幸せになると決めて戦った彼は生きてはいる。けれど戦う術は失ってしまったわけで
イシュマエルから受け取った想いはどのような変化を以って彼を支えてくれるのだろうか……?
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先が見えない展開でどうなるんだろうとワクワクしてたら…まさかのラストですごくびっくりしたし悲しい(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
セオ君がこれからどう過ごしていくのか胸が締め付けられる巻でした…
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色々起こってる割には、物語の中の時間は数ヶ月しか進んでない。
そんな短期間の中で、望みを抱くことができるようになった者と、まだそれが出来ない者とに分かれてきた。青春だ。
男子メインキャラたちの表紙がカッコいい。
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アニメだとクール最終回の盛り上がる回だろうなと思いつつ読む。
シンの活躍...
でも最後生きているならオッケーだよ。
戦闘シーンは、映像がイメージできず、アニメ化に期待。
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2023/11/11 読了。
図書館から。
拗ねたシンがかわいい。
返事待たされて1ヵ月放置されればね…。
レーナに頑張って欲しかったところだわー。
と思ってたら、戦いの方が熾烈ってか久々に死人が多い。
セオ―‼