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2020年5月18日読了。
●「I ♥ NY」の作者、ミルトン・グレイザー
●「ストリートフェア」
→商店や地域団体が市に請願して
目抜き通りを通行止めにし、
商店や生産者たちがストリートで
各々の商品を披露する、
伝統あるイベントだ。
●IPA
→インディアペール
→1820年代にイギリスの醸造家
ジョージ・ホジソンがビールの劣化を
解決するために開発したものだ。
インドに駐留するイギリス帝国軍向けに
出荷されるイギリス製エールは、
アフリカの喜望峰を回ってインドの
カルカッタ(現・コルカタ)を向かう
長い航海の間に味が落ちて台無しに
なってしまっていた。そこでホジソンが
開発したのが、通常のイングリッシュエール
より度数が強く、ホップが極端に強いエール。
アルコール度数の高さとホップの強さにより、
ビールの寿命を延ばすことに成功した。
●映画「グッドフェローズ」P129
●ブルックリン・ブルワリー×キリンビール
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かつて多数醸造所が存在していたニューヨークのブルックリン行政区。治安も悪く、まともな人は寄り付かなったこの地区にものの、物価の高騰と共に次々と撤退。
1988年、元AP通信の新聞記者スティーブ・ヒンディと銀行員のトム・ポッターによってこの地に設立創設されたBrooklyn Brewery。アルカポネに遡る密造酒を受け継ぐブルックリンのクラフトビールのDNA。
その既存の利権構造に捕らわれることのない行動パターン、大手ビールメーカーとの軋轢等を含む設立経緯。核となるメンバー集めと、資金調達等のドラマ。
なんだかやけにデジャヴを感じるストーリーである。
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今ほどクラフトビールや小規模のフード・ドリンクメーカーが群雄割拠しておらず、業界のほぼ全てを超大手メーカーが牛耳っていた時代。NY・ブルックリンで「本物の」ビールを復活させ、人々の意識を変えていこうという者たちの物語。
明確な目標やビジョン、情熱があることはもちろんだが、彼らは戦略性も長けていたように思う。
- ロゴデザインはNYを代表するデザイナー、ミルトン・グレイザーに頼み込む
- 一流の人と仕事をする
- 単純に広告を打つのではなく、コミュニティに対してスポンサードや無料のビール提供で口コミを広げる
- 投資家へのミーティングも、ドラマ仕立てで自分たちの目的やビジョンを伝える
- 彼らはビジネスよりも「人に投資する」ことを理解している
- 目先の損得よりもブランドの価値を保つ・高めることの重要性
これらは自分の本業での企画書を作ったり、提案するときにとても重要なヒントにると思う。