投稿元:
レビューを見る
The author says that...
There is no doubt the planet is on the point of becoming radically different through the advent of these technologies. It is moving, I suggest, towards a 'synthetic age.' The time to decide which are acceptable and which are not is now.
投稿元:
レビューを見る
合成テクノロジーというタイトルから、いわゆるケミストリーの話を想像していたが、もっともっと、全然深かった。
原子・分子を操作するナノテクノロジー、CRISPR-Cas9の遺伝子改変による、細胞の”合成”、と自然と人工の境目がどんどん曖昧になってきている現在、人類としてどうすべきなのか、その議論を行うのは今だ、という著者の主張はその通りと思います。
温暖化を防ぐには、CO2を削減するだけなく、CO2を除去する技術を開発する。しかし、直接大気から除去するのであれば、それは気候全体を操作することにつながる。
ヒトが地球規模の気候を改変することが許されるのか、一方、すでにヒトは改変をしてしまっているのだから、積極的に関与すべき、という意見もある。
これらを読むと、考えらさせられてしまうが、サイエンスを信じる気持ちが強いので、やはり積極的に関与すべき、と今は思うかな。
投稿元:
レビューを見る
大変面白くて一気に読み終える事ができた。ナノオーダーの世界から地球規模のマクロな世界まで大小様々な分野で今後合成技術が顕著な飛躍を産むと説く。章立てが工夫されており、原子サイズの小さなスケールの章からジオサイエンスなどマクロな章へスケールが上がっていく展開に引き込まれた。特に、視点の違いに端を発する化学者と生物学者間のナノテク論争は面白くナノテクへの理解が深まった。また、地球上に未開の地はないとの前提に立ち自然を管理するエコモダンな考えは自然保護という考えを根底から覆す内容で大変興味深かった。インターシフト社のこの翻訳書は良書だと思う。
投稿元:
レビューを見る
今の地球に自然と呼べるものは定義次第でないかもしれない。全てに人間の影響が及んでおり、自然を守るということはデザインするということになってきている。その意味で、地球温暖化に対して、火山灰の成分(硫酸)を空中に散布することで低コストで地球の温度を下げることができる。ただし、このインパクトは降雨などにも及びグローバルなコンセンサスが取れるのかは不明。そういった、合成技術の進歩とその適用は、技術の枠を超える、倫理や合意形成といった問題に入っている。
投稿元:
レビューを見る
人類は良くも悪くも地球に影響を与える進化を遂げている。どこまでが許される範囲なのか、環境問題も深刻さを増しているなか、早急な選択が必要とされる。