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メモ→ https://twitter.com/lumciningnbdurw/status/1394882294276526081?s=21
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色々と思い当たる節が多かった。
社会心理学ってこういうことか…
「アカデミ・ジャーナリズム」すごいなあと思った
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テロに誘う物語へ、物語で対抗するという辺りで「セサミストリート」を思い出した。
日本ではプリキュアやけものフレンズ、ゲゲゲの鬼太郎なども社会的テーマを扱っている。
また、相手に小さなストレスを与える行為、マイクロアグレッションへの対抗として、傍観者効果の低下の試みがある。
社会的にも個人的にも、悪魔の代弁者システム(それは本当に正しいか?間違っていないかと問い続ける存在)が有効。
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近頃活躍中の「自粛警察」の人たちの心理状態を知りたい、と思い帯を見て図書館にて借受。
コロナ禍における自粛警察にももちろん触れてはいますがメインは、ISをはじめとしたテロリストを生む要因ときっかけ(トリガー)についての解析でした。日本人として生まれ日本でしか暮らしたことのない人間にとっては頭で理解はできても、おそらくそれも現実にはほど遠い程度であろうと思い知らされるような内容でした。
それでも何故「自爆テロ」に子供が利用されることが多いのか、他国の若い青年たちがテロに魅了され取り込まれていくのかということが本書を読むとそこから遠くにいる自分のような日本人にもわかります。
被害者意識は物の見方を変えそれにより復讐の意思がより強く認識されるとモラルの抵抗感がなくなる、というのは大変分かりやすい解説でした。
また、自分の愛着を抱いているものの一部でも攻撃を受けたなら、それが何であってもどんな事柄であっても自分のアイデンティティーが侵害されたと人々は感じるものだというのも、普通に暮らしていても日常的に人間関係の中ではそのくらいのことは起きますからよく理解できます。
最後のほうの章にストレス対処のための自分のメカニズムを意識するための質問表があるのですが、これが結構役立ちそうです。
今企業ではストレスチェックなどを行っているところも増えつつありますが、実際はチェックするだけでどのように対処したらいいのかまで個人としての対処法を具体的には教えてくれないことが多いように感じます。(企業の相談窓口やカウンセラーの紹介などそれまで関わっていない人との関わりで行う対処がメイン)そういうところに出向くこと自体が重い人もいるだろうに、と思っているので本書にあるような「BASIC ph」の質問表は自分で自分を客観視するいいきっかけにできるのでは、と感じました。
知りたかったこととは実はちょっと違う内容でしたし誰にでも必要と言う本でもないですが、普段意識しない視点に気づかされる一冊でした。
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今年読んだなかでもっとも印象的で刺激的。
イスラム過激派の研究を通して「いかに普通の人が過激化していくのか」を解き明かしていく。
これは遠い異国の硝煙にまみれた戦場の話ではない。「一般人」を自認する我々全てが過激化する可能性を秘めている。
アメリカの大統領選からジェンダー間の軋轢、果ては「お箸の持ち方」まで、現代は正義と正義のぶつかり合い。味方か敵かの二元論ばかり。Twitter初期には落語の長屋のような関係だったTLは、今や肥大し辻斬り御免のスターリングラードに。
最近のこの世相はなかなかしんどくて、世の中は「白黒ハッキリバッサリ切るひと」が威勢がよい。
“外的なストレスを受けると、ひとは衝動的に世界を内側と外側に分ける。つまり敵と味方”
“そして味方を称賛し敵を蔑める物語(ナラディブ)を語る”
本文中でも言及されているが、これはヘイトスピーチへ繋がり、そして歴史を自分に都合の良い神話として利用しようとするプロセスそのものだ。
最も秀悦な点は過激化のプロセスを「バランスシート」で表していること。
人はストレスを受けると、その負債を補うために資産を利用する。通常、その資産は家族愛、コミュニティの関係であったりするが、これらのリソースが枯渇している場合、人は負債を補うために負の資産を消費する。それはドラックであったり暴力であったり、また神話として作られた物語であったり。それらをドーピングのように使って自尊心をブーストするのだ。
今の社会のこうした息苦しさを感じているひと、孤独を感じているひと、家族が悩んでいるひとは是非本書を読んで欲しい。
繰り返しけどこれはエキセントリックな思想を持った少数の例外の物語ではない。我々すべてに当てはまる写し鏡であり、そして今の世界は急速に過激化の方向に閉じつつある。
その隙間から久しぶりに空を見たような読後感。
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なぜ、テロリストになる人とそうでない人がいるのか、というシンプルな問いに、真正面から挑んだ本書。
私の問題意識とも重なる部分も多く、頁を繰る手が止まらなかった。
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過激化は誰しもに起こりうる。普通の人がテロリストになるまでのプロセスと対処法を解説。得た教訓としては、普通の人を過激化させる「過激思考」(相手を100%悪、自分を100%善と決めつける等)は、間違ったストレス対処法として手をだしやすく、依存性も高い。また、人間の習性として収集するリソース(資源)の中でも、不適応なリソースとしても「過激思考」も含まれ、手を出してしまう可能性がある事が学べた。本書はテロリストにまで話が広がっているが、日常的に他者との関わり合いの中で生かせる知見も得る事ができる一冊。ちょっとムズい。
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本書は「なぜテロリストが誕生するか?」ということをジャーナリストである著者が研究し、記した本である。
著者はテロを研究する以前は、
もし自分が将来テロを起こす可能性があるか?
という問いには
自分は100パーセント無い
と答えることができると思っていたそうであるが、テロリストを研究するにつれて、人間は誰もがテロを起こす可能性があると思うようになったという。
しかし、同じ環境に置かれても全員がテロを起こすわけではなく、そこにはテロを「起こす人」と「起こさない人」がいる。
ではその違いはどこから発生しているのか?
それを細かく研究し、本書にはその結論が書かれている。
その違いの一つは、他者に救いを求めることができるスキルを持っているか、持っていないかということである。
そんなこと誰でもできるだろうというかもしれないが、人生で成功してきた人間こそ、他人に助けを求めるということは難しいのである。
また本書では、人間の暴力性についても記されている。
人間の暴力性はもともと誰もが持っており、それは実験でも証明されている。
スタンフォード大学での有名な実験で、フィリップ・ジンバルドー博士により実施された『監獄実験』というものがある。
この実験は無作為に選んだ白人の男性をくじ引きで二つに分け、一方のグループは看守役、もう一方のグループは囚人役を演じさせたのであるが、実験中にあまりに看守役たちの行為が過激にエスカレートしたために、実験途中で中止となったという実験であった。
その他にも数多くの研究結果等が論じられているが、この分野については、まだまだ研究途上であり、著者は独自に研究を進め、みずからその結論に至っている。
見事である。
本書は、テロを起こす人間、そしてそれを防ぐ方法が書いてある学術書であるが、著者がジャーナリストから学者へ移行していく手記としても読むことができる。
非常に興味深い本であった。
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愛着共同体の話はしんどいなあ。帰属集団は必要だけど、そう簡単にはいかないよね。とはいえ、危険分子をAIが見つけてそこに来年になったら会いに行くねとお好みの属性の魅力的な異性(性的志向によるか)の当局のアバターがご連絡して、思いとどまらせる未来というのもなんかいやだ。
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https://mainichibooks.com/books/social/post-45.html
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テロリズム寄りの取材経験から、「普通の人」が過激化する過程を考えている本。私はYouTuberなどの過激な言動を考えながら読んだが、この本はトルコやISなどの外国の内容を批判的に盛り込み、良くまとまっている。
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人がどのように過激化し、テロリズムへと走っていくのか、またテロリズムに走る人間とそうでない人間を分けるものはなんなのか、について考えさせられた。
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タイトル的に過激化する者に対して否定的見解が述べられるのだろうと思っていたが、徹頭徹尾中立的な視点で分析されていて内容がスーっと入ってきた。研究者としての姿勢に感銘もうけた。
心理学、人類学などの観点を織り混ぜて述べられているので学びも多い。
テロに限らず、身近にあるうつになるメカニズムが理解できた。
今の疲弊ムードの日本には広めるべき本かと思った。
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★彼女がいれば★見たい情報だけを集める認知バイアスネットの発達で広がっているのは、テロに限らずよく言われるところ。ローンウルフテロの入り口には、トラウマがもたらす被害者意識があることが多く、個人の悩みを社会に広げて合致する物語をつくり(借りてきて)、外部手段を非人間化してテロに至る。その際に思いとどまらせる家族や社会というプラスの資産を欠いていると、テロにつながりかねない。虐げられている人々はそうした資産を欠きがち、との分析。
テロに最後に踏み切る段階、人間は切羽詰まると限られた選択肢で物事を判断してしまうというのは日常生活でも実感することだ。
レベルは違うが確か「ネットと愛国」にあった、ネトウヨの活動をやめた理由に「彼女ができたから」があったのと同じ流れに思えた。
事故や天災など、どんな人でも入り口に辿り着く可能性はあり、決して特殊な地域の出来事ではないというのは、なるほどだ。
著名な新聞記者がイスラエルの留学先で学んだことを踏まえ、アカデミズムとジャーナリズムの中間をめざしたという。ただ、社会心理学の学問としての性質をこちらがうまくつかめていないので、テロが生まれる考え方や見方を単に提示したように感じてしまった。
スタンフォードの監獄実験が最初に出てくるが、この実験の信憑性を問う記事をちょうど読んだこともあってかもしれない。
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「普通の人」がなぜ過激化してしまうことがあるのかを、イスラム国、パレスチナ問題、それに日本で起きた障害者施設での殺傷事件、秋葉原での通り魔事件などを取り上げ、ローンウルフ型と言われるテロ行為を防ぐ方法を模索している。
読んでいて非常に気が重たくなる本であるが、重大事件の裏にも「防げたかも知れないタイミング」があったようで、個人レベルであれば周囲の人が手を差しのべることによる解決策が提示されているのが救いだ。
しかし国家同士となると難しい。読んでいて昔のアニメ「伝説巨神イデオン」を思い出した。異なる民族が誤解を重ねて戦いが泥沼化し、相互に愛し合う個人が存在し目的も望みもお互い似通っているにもかかわらず戦いがやめられずに、最後は「神」の力によって双方が全滅するという話だった。人類が到達する先終点がこうならないように祈りたいものだ。