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タイトル通り著者が選ぶ“ヘンな論文”の紹介。好きなものをどう学問にしていくかのヒントがつまっています。
以下、一部抜粋
*プロ野球選手と結婚する方法
恋愛ではなく結婚。なかなか興味深い分析。情報収集能力がすごい…
*「追いかけてくるもの」研究
高速などであり得ない速さで追いかけてくる老婆。そんな話聞いたことありませんか?
*鍼灸はマンガにどれだけ出てくるか
7人がかりで実に10421冊のマンガを読んで検証。
*方手袋研究
片方だけ落ちている手袋の研究…そんな研究があること自体驚きでした!
「雪どけこんにちは系」「雨に唄えば系」「ガードレール系」「三角コーン系」など分類のネーミングも面白い。
論文の内容もインパクトがあり面白く興味深いが、著者の絶妙な突っ込みと解説も面白い。
所々自分の突っ込みと重なってて笑えた。
世の中には色々なことに興味を持って研究してる人がいるんですねぇ。
研究の世界は奥深く面白かった♪
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前編『ヘンな論文』も庶民的で楽しめましたが、こちらは『もっと‥』ヘンなと言うよりスゴい論文ばかり。研究者の執念が伝わってきます。論文ってこうあるべき!論文を検証してるサンキュータツオさんのコメントもすばらしい。
特に『坊ちゃんと瀬戸内航路』。①調べる②形にする③発信する 文化の継承とはこうあるべきなんだろうな。
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ヘンといえばヘンだけど、着眼点が秀逸!
カブトムシ研究なんて、深くて、妙に感心してしまった。
ひとつのことをこれほどの熱量をもって突き詰められる情熱に、アッパレ!
うらやましくさえ思う。
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本当は1から読みたかったけど、借りられなかったからこちらの方から読んでみた。
取り扱ってる論文のテーマもまとめかたも面白い。でもところどころ筆者の考えが古いのか単純に私と考えが合わないだけかもしれないけど、少し読んでて違和感というか不快に感じる部分もあった。
論文って自分の研究分野以外触れることないから他分野でこんなことも研究されてるんだっていう発見にもなったから、1の方も読んでみたい。
最初に取り扱った野球選手と結婚する方法の論文面白すぎた。夢があるようなないような。
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「ヘンな論文」の続編
変わった研究内容の論文に所々ツッコミを入れつつ、面白おかしく紹介している
・プロ野球選手と結婚する方法
・「追いかけてくるもの」研究
・徹底調査!縄文時代の栗サイズ
・かぐや姫のおじいさんは何歳か
・お色気論文大集合
・大人が本気でカブトムシ観察
・競艇場のユルさについて
・前世の記憶をもつ子ども
・偉大な街の研究者
・鍼灸はマンガにどれだけ出てくるか
・花札の図像学的考察
・『坊っちゃん』と瀬戸内航路
・後日譚
今回は理系的アプローチの論文が前作よりももっと少ない
理系で一見してヘンな研究も結構あるんですけどねぇ
わさびの刺激で人を起こす研究とか
ただ、これはイグノーベル賞を獲ったやつなので、このシリーズで取り上げるのは不適
でも、走れメロスの速度とかは既にネットでバズったし
プロ野球選手と結婚する方法も、そこそこ知名度はある気がする
今作は論文の紹介の方に力が入れられていて、ツッコミのキレが前作程ではないような……
今回は文系の研究の意義について、何となく理解した
どれだけニッチな研究であっても、論文がなければ歴史の中で消えてしまう
資料を残すためにも、研究の記録は後世のために必要という事ですね
ただまぁ、かぐや姫のおじいさんが発言が盛っていたというのはともかく
その前提として一次資料の文章の正確性の検証が必要だと思うんですがね
素人の意見ですが……
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最終章の漱石関連研究が圧巻。
おもしろく、かつ研究のあり方に誠実で、科学コミュニケーションの上質な見本だと思う。
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世の中の一見「ヘンな」論文を紹介するエッセイ、第二弾。
カブトムシの起き上がり方、競艇場の人々の観察、漱石の旅の経路考察など、そこに目をつけたかというニッチなものがリスペクトと共に紹介されています。
何か抱いた疑問を一身に、時に執念深く突き詰めた先人たちの結晶を垣間見られてとても面白かったです。
あとがきの「どれだけ孤独な人たちなのだろう。」という一文にふふっとなりました。
論文を読んで見出してもらえるというのは、研究者たちにとってはとても嬉しいことだっただろうなあ。